「コブクロの曲が主題歌で起用されるドラマは、コブクロの事務所と業務提携している天海祐希や反町隆史が所属する大手芸能プロ『研音』のタレントの主演ドラマが多い。同プロは非常にブッキング能力が高く、ドラマにタレントをねじ込むのがうまいが、肝心のドラマの内容はさっぱり」(テレビ局のドラマ制作関係者)
「ここにしか咲かない花」が主題歌に起用されたのが、05年に放送された成海璃子主演の日テレ系ドラマ「瑠璃の島」だったが平均視聴率は12.6%と振るわず。
06年には「君という名の翼」は速水もこみち主演のテレビ朝日系「レガッタ〜君といた永遠〜」の主題歌となったが、「ゴールデンの放送にもかかわらず、平均視聴率はわずか5.4%で打ち切りになった。テレ朝のドラマ史上に残る低視聴率ドラマ」(芸能プロ関係者)。
レコ大受賞曲の「蕾」は07年にもこみち主演の月9ドラマ「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」の主題歌。「原作や映画の大ヒットでかなりの高視聴率が期待されたが、平均14.9%と伸び悩んだ。もこみちの演技力がいまいちだったのが伸び悩みの原因」(同)。
同年、「蒼く優しく」は反町主演の日テレ系ドラマ「ドリーム☆アゲイン」の主題歌となるが平均10.3%と大コケ。昨年は佐藤浩市主演のTBS系ドラマ「官僚たちの夏」に「STAY」が起用されるも「内容は重くて、ドラマのトーンが暗すぎ。平均9.1%しかとれなかった」。
そして今年、いろんな意味で放送前から注目されていた佐々木希初の連続ドラマ主演作「土俵ガール」の主題歌には今月発売のオールカバーアルバム「ALL COVERS BEST」の収録曲で、織田哲郎の名曲をカバーした「いつまでも変わらぬ愛を」が起用されたが、「視聴率は1、2%台を推移する低迷ぶり。ドラマの中ではアルバムの収録曲が数多く使われているが、さほどプロモーションにならなかった」(TBS関係者)。
同アルバムは発売元のレコード会社の40周年記念にちなみ40万枚の限定生産となったが、「少し前の勢いなら予約のみで完売となっていてもおかしくなかったが、発売初日の売り上げは4万枚ほどだった」(同)。
下降気味の人気の“テコ入れ”のためにも、もっと視聴率が稼げるドラマとタイアップした方がよさそうだ。