会見で、記者から「大野さんが悪者にされる可能性もある。自分の中で区切りつけたかったことってないんでしょうか?」という質問に対し、メンバーの二宮和也は「僕はなかったです」と即答。「リーダーのせいでこうなったとは、同じぐらいゼロに感じています」と大野をフォローした。
さらには、「5人でなきゃ“嵐”でないだろう、5人でなきゃ100%のパフォーマンスはできないだろうと」と、“嵐”の結束の強さを一層感じさせた。そんな仲間想いの穏やかな二宮だが、“共演NG”とした俳優がいるのだとか。
2011年に公開された映画『GANTZ』、『GANTZ PERFECT ANSWER』の2作品の主役を演じた二宮。準主役に12年に放送された大河ドラマ『平清盛』(NHK系)に主演した俳優の松山ケンイチを始めとする若手の実力派たちが出演し、大きな話題作となった。
同年4月、都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した時の一幕。両者共に、撮影開始から1年半を経ての完結編公開に感慨深げの様子であった。撮影やプロモーションと長きに一緒に過ごしてきたとあって、2人の間には“絆”が芽生えたように見えた。登壇した二宮は「また(共演)したいなと思います」と松山との再共演を熱望。これに対し、松山は「ずっと二宮さんに頼りっぱなしだったので、そう言っていただいて嬉しいです」と喜びを露わにした。
一見、和気あいあいとした現場を想像させる舞台挨拶だったが、こんな情報もある。
実は撮影の間、売れっ子同士の両者は企画の打ち合わせすらままならなかった。特に、松山に関しては当時、長期間の大河ロケなどで多忙を極めていたという。2012年に入って双方のスケジュールを調整しながらパート3の打ち合わせが行われたというが、そもそも2人の間には、不仲説が浮上していたというのだ。
二宮はドラマの撮影をこなし、ハリウッド映画にも出演した。松山は映画をメインとしているだけに、2人とも役者としてのプライドを決して譲ろうとしない頑固者。プライドが高くナルシスト気質の二宮、一方の松山は、口数が少なく孤立するタイプのようだ。人見知り同士といわれる2人は歩み寄ることもなく、現場ではほとんど会話を交わさなかったという。さらに、高い演技力が評価されている松山に対し、年上であった二宮は“嫉妬に駆られた”という噂が広まっていたようだ。
さらに、当時の松山は、女優・小雪との結婚を発表した数日後に出席した会見であったために、共演者たちからも祝福のメールや電話が数多く届いたことを告白。すると、記者から「共演されている二宮さんからは?」と問われた松山は「二宮さんとは連絡先を交換してないんです」と即答した。その瞬間、会場の雰囲気は一変し、共演者たちは凍り付いたという。そして、この発言が両者の“不仲説”に輪をかけたのだ。
それから7年の月日が流れようとしているが、パート3の話は浮上していないようだ。その後も両者が共演した形跡もないと思われる。役者魂の強い2人だからこそ、意気投合して演技論を語り出したら止まらないだろう。案外、お似合いの2人である。いつの日か、映画のさらなる続編に期待したい。