松尾氏は、「15年ぶりにフリーランスに戻って2ヶ月。事務所を介して提供してきた楽曲の著作権もすべて直接契約となりましたので、株式会社ジャニーズ出版から支払われる印税を、全額子どもの人権向上に尽くす団体への寄付とすることをご報告します」と表明した。
松尾氏は7月、メディアでジャニーズ事務所に対する批判的な言及をしたことが原因で、山下達郎の所属する音楽事務所・スマイルカンパニーの契約を解除されたと告発していた。この件を巡っては、山下が自身のラジオでジャニー氏をフォローするような発言をし、批判の声も上がっていた。
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松尾氏は本名以外にも「小山内舞」「立田野純」名義での作詞も手掛けており、ジャニーズ楽曲はSMAPの『GO NOW!』、ジャニーズWESTの『おーさか☆愛・EYE・哀』などを提供している。
この松尾氏の投稿を受けてSNSには「素晴らしい!」「誠意を以て、社会的責任を負うとはこういう事」「こういう大人がまだ日本にもいることが嬉しいね」「心では思っても行動に移すのは難しい。尊敬します」など、称賛の声が集まった。
ジャニーズ事務所の前社長・ジャニー喜多川氏によるジャニーズJr.ら少年への性加害問題が明るみになってから、松尾氏はジャニーズ批判を続けており、「声を上げませんか」と同業者に訴えるなどしてきた。今回のジャニーズ楽曲の印税を子どもの人権のために使うとの表明も、それを踏まえた行動だと見られる。この投稿に、一部ではわざわざ寄付することを宣言しなくてもいいという指摘も散見された。
記事内の引用について
松尾潔氏の公式Xアカウントより
https://twitter.com/kiyoshimatsuo