アメリカ・ルイジアナ州で58歳の男が、友人とかくれんぼをして男の自宅の庭に偶然入り込んだ14歳の少女を銃撃した。海外ニュースサイト『USA TODAY』と『The Independent』などが5月9日までに報じた。
報道によると5月7日の朝、複数の少年少女が男の自宅付近でかくれんぼをしていたという。複数のうち何人かが男の自宅がある庭に隠れた。
>>12歳と13歳少女、12歳少女を殺害 男子を巡る争い? 直後にダンス動画など投稿<<
男は自宅にいたが、ふと外を見て人影を目にした。男はとっさに自宅にあった銃を手に取り、庭に向かった。庭に向かうと人影が逃げていく様子があり、男は人影に向けて発砲したという。少年少女は銃を見て逃げたわけではなく、男が銃を持っていたことに気づいていなかったとみられている。
複数発砲したうちの1発が14歳の少女の後頭部に命中。少女はすぐに病院に運ばれ手当てを受け、幸いにも命に別状はなく現在快方に向かっているという。何者かが警察に通報し、男は加重暴行や不当に銃を撃った罪などで逮捕された。保釈金は30万ドル(約4055万円)に設定されている。男は庭に侵入したのが少年少女だと認識できていなかったようで、警察の調べに対し「無意識のうちに発砲した」と話しているそうだ。なお、同州では銃を所持する際の許可は不要である。
『The Independent』は、少年少女がかくれんぼをしていた男の自宅があった場所について報じているが、少年少女がかくれんぼをしていた場所には男の自宅と14歳の少女の自宅、14歳の少女の親戚の自宅の3軒のみがある場所だったという。男と14歳の少女に面識があったのか、過去に子どもたちが男の庭がある付近で遊ぶことがあったのかなどを含め、警察はさらに調査を進める予定だ。
このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「人影を見ていきなり発砲するなんて恐ろしい」「銃を撃つ前に注意をするなどもっとできることがあったはず」「なぜ人の家の庭に入ったのか。10代だし他人の敷地内に入るのは危ないと心得ていてもよかった」「まだ14歳前後の子どもだと人の敷地に入ることもある。問題は銃を撃った男。子どもに罪はない」「男と少女は隣人だった。以前から男は何らかの不満を持っていたのかも」「今どきかくれんぼをする14歳がいるのか疑問に思う」「男は逃げているのが子どもだと思わず、命の危険を感じて撃ったのかも」「銃を規制すべき。でなければ同じことの繰り返しだ」といった声が上がっていた。
罪のない少女を傷つけた男は罰を受けて当然だ。同時にこういった事件が起きる以上、銃のあり方についても今後さらに討論されていくべきだろう。
記事内の引用について
「Louisiana man shoots 14-year-old girl in head while she played hide-and-seek on his property: Sheriff」(USA TODAY)より
https://eu.usatoday.com/story/news/nation/2023/05/09/louisiana-man-shoots-14-year-old-girl-hide-and-seek/70198318007/
「Louisiana man shoots 14-year-old girl in back of head as she plays hide and seek」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/news/world/americas/crime/louisiana-girl-shot-hide-and-seek-b2335700.html