矢沢はオフィシャルウェブで、「福岡ドームは屋根があり、頑丈に作られた会場であること。雨風が中に入ってこないこと。そして何より『矢沢さん! 中止しないでください!』『開催して下さい!』というお声がものすごい数のメールが届いております。こういった事により、福岡PayPayドームのコンサートを決行することに決めました」と経緯を説明。この判断は「前代未聞」とも記している。
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当日は台風接近のため、福岡では一部の公共交通機関の運休などもあり、一部のネット上では、福岡市内の避難所やホテルのロビーに、帰宅ができなかった一部のファンが訪れたという指摘もある。真相は定かではないが、こうした状況は予想されたことであり、開催強行が物議を醸すのは確かだろう。
一方、矢沢は3年前の2019年10月12日に日比谷野外音楽堂で開催予定だったコンサートを、台風接近のため中止している。中止決定は2日前の10日であり、余裕を持たせたものだった。福岡ドームと違って野音は屋根がないため、中止も止む無しと言える。矢沢にとって同会場では43年ぶり、年齢も70歳を記念したものであったが、この記念すべき機会に対し中止の判断を下したのは、英断と見る声もあった。
だが、その後にリハーサル映像の配信を発表したところ、台風直撃時にライフライン(ネット)を使ってそうした行為を行うのは「モラルがないのでは」と指摘するメッセージが届いた。これに矢沢は何も知らないくせにと激怒し、物議を醸していた。ただ、これにはファンを中心に矢沢に同情的な声も多く聞かれた。
2019年のライブ中止と、2022年のライブ強行は、双方対照的な反応を巻き起こしたと言えそうだ。
記事内の引用について
矢沢永吉のオフィシャルウェブより https://www.eikichiyazawa.com