アメリカ・フロリダ州の結婚式場で、体調不良のゲストが続出する事件が発生。披露宴の食事に大麻を混ぜたとして、花嫁の女とケータリングを担当した女が逮捕されたと、海外ニュースサイト『NBC 2』『Law and Crime』などが4月25日までに報じた。
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報道によると2月19日夕方、同州セミノール郡の式場で、とあるカップルが結婚式を挙げた。50人ほどの招待客が集まって、2人の門出を祝ったそうだ。披露宴では、イタリア料理などが出たそうだ。披露宴の最中に突然、招待客(以下ゲスト)の中に体調不良を訴える人が現れたという。
食事が始まってから腹痛や吐き気を訴える人、気分が高揚する人、ろれつの回らなくなる人が続出。同日午後9時30分ごろ、ゲストの男性が緊急通報して、救急隊および警察が駆け付けた。捜査関係者によると、多くのゲストは、ラザニアやパスタを食べた後に症状が表れたと主張。ゲストの中には、「食事に薬物が混入しているようだ」と証言する人もいた。
警察は、42歳の花嫁と花婿に「披露宴の料理に薬物を入れたか、リクエストしたか」と聞いたところ、「いいえ」と花婿が答えたそうだ。花嫁も否定したとみられる。ゲストの何人かは病院に搬送された。血液検査の結果、数人から大麻の陽性反応が出たそうだ。
警察はゲストに聞き込み調査を開始。捜査関係者によると花嫁はとある女性ゲストに興奮した様子で「大麻を料理に入れた」と話していたそうだ。しかし別のゲストに花嫁は「何も知らない」とメールで否定していた。さらに、料理担当のスタッフの間では、大麻混入の事実が共通認識としてあることが分かったという。ある女性ゲストが、具合の悪くなった人のために、水を持ってきてほしいと給仕にお願いしたところ、「それは(具合の悪くなった原因は)大麻だな」と返答したそうだ。
警察は、披露宴で出された料理を回収して鑑識に回したところ、ラザニアやパンから大麻が検出された。フロリダ州では、医療目的の大麻使用は合法だが、娯楽目的の大麻使用は違法となる。料理からも大麻が検出された事実を受けて、警察は4月18日、不当に薬物を食事に混ぜた疑いで、花嫁の女とケータリングを担当した会社のオーナーで、担当者の31歳女を逮捕、起訴したという。現在、2人とも保釈金を払って釈放されている。2人の認否は報じられていない。初公判は6月7日の予定だ。
このニュースが世界に広がるとネット上では「これはひどい。毒入り料理を食べさせたようなもの」「新婚夫から離婚を切り出されるかも」「花嫁と花婿は大麻中毒なのか。普通の人の感覚が分からなくなっている」「大麻をやったことない人が、いきなり摂取させられたら、体に異変が生じるのは当たり前。非常識な花嫁だ」「大麻入り料理と、そうでない料理を分けて選べたらよかったのに」といった声が上がった。
花嫁としては、ゲストにハイになって、楽しんでもらいたかったのかもしれないが、料理に大麻を混ぜるのは危険な行為だ。せっかくのめでたい席を、花嫁自身が台無しにしてしまったようだ。
記事内の引用について
Florida bride and caterer charged for lacing lasagna & other wedding food with cannabis(NBC 2)より
https://nbc-2.com/news/crime/2022/04/22/florida-bride-and-caterer-charged-for-lacing-lasagna-other-wedding-food-with-cannabis/
Florida Bride and Caterer Arrested After Allegedly Lacing Guests’ Food with Marijuana(Law and Crime)より
https://lawandcrime.com/high-profile/florida-bride-and-caterer-arrested-after-allegedly-lacing-guests-food-with-marijuana/