>>行為中に“男”と気づく マッチングアプリで出会った“男性”を殴り殺した男を逮捕「だまされた」と主張<<
あるマッチングサイトに会員登録した男性が、詐欺、契約違反に遭ったと訴え、会員費の返還、慰謝料などを求めて、マッチングサイトの運営会社を相手取り裁判を起こしたと、海外ニュースサイト『The Denver Post』『The Canon City Daily Record』などが10月21日までに報じた。
記事によると、コロラド州デンバーに住む29歳の男性は、同年代の女性との出会いを求め、とあるマッチングサイトに興味を持ったという。男性の目を引いたマッチングサイトは、地元のA社が運営するネット型お見合い業者で、デンバー市内に店舗を構えていた。2021年1月9日、男性は来店し、担当の女性に会って、直接話を聞いたそうだ。
担当者は、他社サービスとの違いについて「男性の探している25歳から35歳の独身女性登録者の多さ」を強調、加えて「新型コロナの流行で彼氏と別れる人が続出し、新規会員が押し寄せている」と説明したという。男性が、登録会員数の具体的な数字について説明を受けたかは報じられていない。同マッチングサイトのホームページ上でも、会員登録者数についての記載はないようだ。
男性は担当者の話を信じて同社のマッチングサイトに入会。サイトから提示されたという会員費約100万円を支払った。同社サイトへのアクセス権を得た男性は、18歳から35歳の女性を検索した。しかしヒットしたのは5人だけであった。男性は「話が違う」と担当者に伝えるも、返答なく、連絡が取れなくなったようだ。
男性は弁護士に依頼し、支払い済みの「会員費100万円」を返還するよう通知書を出したが、A社からの回答はなかった。10月8日、男性の代理人弁護士は、A社の詐欺、誇大広告、契約違反を訴え、会員費の返還および慰謝料などを求めてA社を提訴したという。具体的な訴額については報じられていない。企業関連の紛争を扱う民間団体には、同社に関し「会員勧誘がしつこい」、「意思疎通が取りづらい」など、同様の苦情が多数寄せられているという。訴えられたA社は、各社取材に対し、回答を拒否している。
マッチングアプリに対する訴訟では、アメリカ連邦取引委員会が、世界最大手のマッチングアプリの運営会社を訴えた裁判が世間を騒がせている。2019年9月25日、同委員会はHPで同社を提訴したと発表。偽のアカウントや誘導広告を使って利用者を集め、課金へ誘導した、いわゆる「サクラ」行為で会員を集めたと訴えた。現在も裁判は継続中だが、こうした訴訟は増えているのかもしれない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「許せない!独身男性の気持ちを踏みにじる行為」「店舗も構えるお見合い業者なら信用してしまう」「大手口コミサイトを見たが、A社の評判がかなり低い。事前に確認しとけよ」「29歳ならお見合い業者使わなくても。コミュ障か?」「出会い系サイトなんてこんなもの。もともと信用できない」「ヒットした5人の中から探せば問題ない」「会員費100万円払えるなら、好みの女性を誘ってディナーをおごったほうが効率よさそう」など様々な声が上がった。
マッチングサイトに入会する際は、お金を払う前に、適正なサービスを提供してくれるか、口コミや評判などを入念に確認したほうがよいだろう。
記事内の引用について
Customer sues Denver Dating Co. for lack of ladies in database(The Denver Post)より
https://www.denverpost.com/2021/10/21/denver-dating-co-lawsuit/
Customer sues Colorado dating site for lack of ladies in database(The Canon City Daily Record)より
https://www.canoncitydailyrecord.com/2021/10/21/denver-dating-co-lawsuit/
FTC Sues Owner of Online Dating Service Match.com for Using Fake Love Interest Ads To Trick Consumers into Paying for a Match.com Subscription(アメリカ連邦取引委員会)より
https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2019/09/ftc-sues-owner-online-dating-service-matchcom-using-fake-love