受賞後の5日に、所属するプリンストン大学で会見を行った真鍋氏。記者から米国籍に変更した理由について聞かれた際、真鍋氏は「日本では常に他の人の迷惑にならないようにしています」とした上で、「アメリカでは自分がしたいことができる」と回答した。
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また、真鍋氏は「アメリカでは、他人の気持ちを気にする必要がありません」と言い、「私のような研究者にとっては好きな研究を何でもすることができます」「それが日本に帰りたくない理由の一つです。私は周りと協調して生きていくことができないんです」と語っていた。
この映像が紹介されると、谷原は「とても面白いといいますか、トンチの効いた答えで返してらっしゃいましたけど」と笑顔に。さらに、番組にリモート出演していた元大阪府知事、元大阪市長の橋下徹氏に「橋下さんはなぜ日本にいらっしゃるんですか?」と話を振っていた。
これに橋下氏は「僕は調和を重んじるタイプですから」と言いつつ、真鍋氏の言葉の報じ方について、「僕ら、笑いにしてしまっていますけど、結構深刻なことですよ」と指摘。「外国からいろんな人を集めるってことにおいては、今の日本社会はやりにくいってことを外国の人は多く感じるだろうし」と分析していた。
谷原の発言には、ネット上からも「本当に笑い話にならない」「トンチじゃなくて嫌味でしょ」「どこが笑えるのかさっぱり分からない」「研究者にとっては笑えないよ」「日本じゃ研究ができないって言われてるのに、なんで笑顔でいられるの?」といった疑問の声が集まっていた。
会場でも笑いが起きていたことから、谷原は「ジョーク」と捉えたのかもしれないが、真鍋氏のノーベル賞受賞をきっかけに、日本の研究者の環境を改めて問題視する声も上がっている。そんな中での谷原の「トンチ」発言は、あまりに違和感のあるものとなっていた。