アメリカ・ニューヨーク州サラトガ郡地方裁判所で、未払い賃金をめぐり、女性従業員を殺害した容疑に問われたオーナーの男と共犯者の裁判が始まったと、海外ニュースサイト『Daily Star』『Fox News』などが5月11日までに報じた。
記事によると、2019年10月28日の夕方、「女性Aの行方が分からない」と警察に通報が入ったという。女性Aは当時22歳で、サンドイッチ店で働いていたが職場で目撃されたのを最後に、行方が分からなくなっていた。失踪から3日後、警察は、サンドイッチ店から約45キロ離れた墓地で、女性の遺体を発見。遺体は土に埋められた状態で発見されたそうだ。上はコンクリートで固められ、小石や枝がかけられていたという。司法解剖の結果、死因はバットなどの鈍器で頭部を殴られたことによる頭蓋骨損傷と判明した。
遺体発見と同じ日に警察は、Aと同じサンドイッチ店で働く35歳の店長の男B、オーナーで52歳の男Cの2名を、女性殺害容疑で逮捕した。逮捕に至った詳しい経緯は明らかにされていないが、捜査関係者によると、Aの失踪前後に男Cが、肥料やダクトテープ、手袋などを購入していた。さらにCは愛車のトランクを清掃し、裏地を交換して消臭剤をまくなど、不審な動きがあったという。逮捕された当初、2人とも容疑を否認していた。しかし男Bは、終身刑を避けるため、警察との司法取引に応じたそうだ。
男Bは、女性殺害を認める供述をしている。Bの話では、女性Aから未払いの賃金を支払うよう求められたオーナーCは、Aを疎ましく思っていたそうだ。CはBに金銭を支払う代わりに、女性Aの殺害を依頼。2人でA殺害計画を立てたという。
Cが女性殺害を持ちかけてから3日後、店内で計画を実行。Bは女性Aの頭を野球バットで殴り、首を絞めて殺害、Cとともに女性Aの遺体を墓地に運んで埋めたそうだ。Bは今後の裁判で証言する予定で、起訴状にはBの主張がつづられている。現在も裁判が続いており、判決は7月に言い渡される予定だ。有罪となれば、Bは禁固刑18年、Cは最大で終身刑の可能性がある。なお、Cは無罪を主張しており、Bの証言は「作り話」と主張しているという。
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このニュースが世界に広がると、ネット上では、「自分のために働いてくれる従業員を手にかけるとは残酷な男だ」「未払い賃金を請求するのは当然。女性に否はない」「女性の言い方に問題があったのかな?店長を脅したとか」「殺害を持ちかけられて、引き受ける男もバカだ。バカが集う職場は注意が必要」「働く場所は慎重に選ばないと、大変なことになるね」など様々な声が上がっている。
飲食店に限らず、経営者であれば、金銭的に苦しい状況に立たされるときもあるだろう。従業員を殺害するなど言語道断だが、冷静になって問題解決に当たらなければ、取り返しのつかない結果を招いてしまう。
記事内の引用について
Sandwich shop owner 'asked killer to beat worker to death so he didn't have to pay her'(Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/sandwich-shop-owner-paid-killer-24077694
Prosecutors: NY sub shop owner had employee killed over back wages he owed her(Fox News)より
https://www.fox23.com/news/trending/prosecutors-ny-sub-shop-owner-had-employee-killed-over-back-wages-he-owed-her/FTOGLOVOXNCUXPR6CM22XOS5BU/