同作は、18世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンが、4代目の死刑執行人として激動のフランス革命期を生きた物語。代々続く死刑執行人という宿命を背負いながらも死刑廃止論を唱え、自問自答を続けた彼の内面にうごめく葛藤を稲垣が全身全霊で表現する。
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演出を白井晃、脚本を中島かずき(劇団☆新感線座付作家)、音楽を三宅純が担当。2015年から3度上演された稲垣の主演舞台『No.9-不滅の旋律-』を作り上げたクリエイティブチームが集結し、同作を手掛ける。また、フランス革命の中心とも言うべき存在であるルイ16世を歌舞伎役者の中村橋之助が演じる。中村はここ数年、歌舞伎以外の舞台作品に積極的に参加し、伝統と革新を常に思考する俳優として活躍している。さらに、若者の時代性を表現するとき不可欠な存在と名高い橋本淳、ミュージカル、2.5次元作品から経験を積み上げる牧島輝、映画、テレビドラマを中心に演技派として活躍している落合モトキ、他にもテレビ、映画で頭角を表す次世代を担う若手が集結した。
公演に先駆け稲垣は、「『No.9』で演じたベートーヴェン同様、今回も歴史上に実在した人物、シャルル=アンリ・サンソンを演じます。激動の時代に、“死刑執行人“という生まれた時から決められた決して抗うことのできない運命を受け入れ、悩みながらもその仕事にプライドを持って生きてきた人物です。歴史の中で苦悩したサンソンの気持ちに寄り添い、伝えていきたいと思っています。このような時代だからこそ、サンソンを通じて厳しい運命の中でも目を背けずに希望を見出す姿を皆様にお届けできれば嬉しいです」とコメントを寄せている。
ルイ16世を務める中村は、「子供の頃から『テレビの向こう側の人』として拝見していた稲垣さんとご一緒できることがとても嬉しいです。僕の演じるルイ16世はフランス革命期に王位を継承し、最後は死罪となる人物。演じることを楽しみにしています。自分ならではのルイ16世を演じたいと思っています」と語った。
また、白井作品には久々となる重鎮・田山涼成も出演。そして、シャルルの父親役として榎木孝明も出演が決定している。
『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』
【東京公演】2021年4月23日(金) ~ 5月9日(日)東京建物Brillia HALL
【大阪公演】2021年5月21日(金) ~ 5月24日(月)オリックス劇場
【福岡公演】2021年6月11日(金) ~ 6月13日(日)久留米シティプラザ
公式ホームページ
www.sanson-stage.com