女は7日午後11時10分頃、札幌市中央区でタクシーに乗車し行き先を告げると、トラブルに発展。後部座席から運転手を足蹴りにする。
さらに、運転手がタクシー会社所有の携帯電話で通報すると、それを奪い取った上、折って壊した。女は駆けつけた警察官に現行犯逮捕される。警察によると、女は事件当時、会話ができないほど泥酔していた。女はその後の取り調べに対し、容疑を否認したという。警察は責任能力の有無も含めて調べを進めていく方針だ。
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北海道では今回のようなタクシー運転手に対する暴行事件が多々発生している。代表的な事件では、2017年11月に札幌弁護士会所属の男性弁護士が、飲酒した状態でタクシーに乗り、走行中の車内で運転手を怒鳴りつけ、運転席の後ろに設置された防犯ボードを執拗に蹴るなどする事件が発生している。このニュースは容疑者が弁護士だったことや、犯行を収めた映像が繰り返しテレビ放送されたことから、全国で非難が上がった。
また、2020年11月には、今回と同じ札幌市中央区の路上で33歳の男が防護板を破壊した上、70代の男性運転手に暴行し逮捕、さらに同年12月にも、釧路市で24歳の男が乗っていたタクシーの後部ドアを蹴って壊したとして、逮捕されている。
いずれの犯人も酒に酔ってタクシーに乗り運転手と揉め、暴行へと至っている。歓楽街や多く、タクシー需要も高いことなどが要因だと思われるが、毎月のように発生している事実は、異常と言わざるを得ない。
男女問わず、タクシー内のマナーや立ち振る舞いは「わきまえて」ほしい。