原作は久部緑郎・作、河合単・画による人気漫画『らーめん才遊記』。本作では、ラーメン業界をけん引する「清流企画」の社長・芹沢達美(鈴木京香)が、新入社員・ゆとり(黒島結菜)とともに、奇抜なアイデアと計算しつくされた手法で、苦境にあえぐ街のラーメン店を繁盛店へと導く、フード・コンサルティングのストーリーとなっており、第1話は、入社を希望するゆとりが、芹沢のラーメン店『らあめん清流房』の新作ラーメンに「味がイマイチ」と言い放ち――というストーリーが描かれた。
原作ではスキンヘッドで眼鏡をかけた中年男性・芹沢達也を、女優の鈴木京香が演じるということで、実写化が報じられた直後は、原作ファンの間で物議に。「いくらなんでも悪改変」「芹沢のキャラがあってこそのこの漫画なのに」といったブーイングが出ていたが――。
「しかし、蓋を開けてみると性別こそ逆転しているものの、ストーリーはほぼ原作通り。原作のままのセリフもあってテンポもよく、潰れかけた店をアイデアで繁盛店にするという単純明快な筋書きが受け、『性別以外原作通りで意外に楽しんで見れた』『フードコンサルというものを、誰でもわかりやすく実例で出してくれて面白かった』という声がありました」(ドラマライター)
鈴木すんなりと受け入れられたのは、ある理由があるという。
「原作の芹沢と言えば、“ラーメンハゲ”の愛称で多くの人に親しまれている人気キャラ。本作のプロデューサーの倉地雄大氏も宣伝ツイートに、『ラーメンハゲ』のハッシュタグをつけていたこともあり、当然この愛称は認識していたようですが、鈴木と言えば、19年10月クールのドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)で演じたシェフ役が記憶に新しいこともあり、料理人として多くのドラマファンが受け入れやすかったという背景も。また、放送後は『ラーメン食べたくなった』『明日の昼はラーメンに決定』などの声もあり、作品自体が“飯テロドラマ”として人気を博しそうです」(同)
3月までに撮影をすべて終えているため、新型コロナウイルスによる影響を受けない本作。多くのドラマの放送が延期となっている中、今後もドラマファンから注目されそうだ。