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西武・松坂に「手を抜いてた?」 “同期のライバル”元巨人・上原氏、自身のヒットが明暗を分けた日シリの裏側を告白

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松坂大輔

 元巨人・上原浩治氏が7日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。日本一を掴んだ2002年の日本シリーズについて言及した。

 本動画で上原氏は、動画を提供した『スカパー!』(スカパーJSAT)が自社の運営するツイッター『スカパー!プロ野球』でファンから募集した質問に回答。その中の「一番印象に残っている試合は?」という質問に、西武・松坂大輔と投げ合った2002年日本シリーズ第1戦を挙げた。

 同戦で一番印象に残っている場面として、上原氏は「投げることじゃなくて、大輔からヒットを打ったこと」と発言。

 続けて、「(打てたのは)偶然。真っすぐを投げられたら普通に三振してたと思うけど、カーブを投げてきたので、振ったら当たってそのままレフト前に(打球が)行った」、「良い打球は(手に)感触が無い。(だから)『気持ちいい』と思って一塁まで走っていった」と当時の心境を明かした。

 また、上原氏は「(高橋)由伸や松井(秀喜)さんがいながらのチーム初ヒット(だった)。バッテリーも手を抜いてたんじゃないか。相手が投手だからちょっと(手を)抜くということはある」とも推測した。

 「そこから4点入ったから、自分のヒットが大輔を乱したかなと(思う)」という上原氏。「(松坂からのヒットは)嬉しかったですね。ピッチングも凄い良かったんで」と振り返っていた。

 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「リアルタイムで見てたけど、三遊間をきれいに破る野手顔負けの打球だった」、「この試合懐かしいなあ、上原のヒットから一気に点が入ってびっくりした」、「松坂からすると、上原に打たれたのは完全に誤算だったんだろうな」といった反応が多数寄せられている。

 同戦の巨人は3回裏、9番・上原氏のヒットをきっかけに、1番・清水隆行に2ラン、その後5番・清原和博にも2ランが飛び出し、一挙4点を先制。援護をもらった上原氏は「9回1失点・6安打・12奪三振」と好投し、「4-1」でシリーズ初戦を制した。

 初戦の勝利で勢いに乗った巨人は、第2戦~第4戦も勝利。4勝0敗と負け無しの4連勝で西武を下し、2年ぶり20回目の日本一を果たしている。

 45歳の上原氏と39歳の松坂は、1998年ドラフトでそれぞれ1位指名を受けた同期で、2009年から2014年にかけてはメジャーでもしのぎを削った間柄。プロ1年目の1999年にお互い新人王を獲得したこともあり、両者を比較する見方は当初から出ていた。

 また、当人たちもお互いをライバル視していたようで、松坂は2018年のプロ野球オールスター中継でゲスト解説を務めた際に、「(上原氏は)同じ年にプロ入りして、常に意識してきた投手」と発言。上原氏も2019年12月27日の『NEWSポストセブン』(小学館/電子版)のインタビューで、「何かと比べられることも多かったですし、僕にとってはいいライバルでした」と松坂を評している。

 ライバルから放ったヒットが、日本一を呼び寄せる結果となった上原氏。約18年が経過した現在でも、当時のシリーズは強く印象に残っているようだ。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg

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