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南海トラフ&首都直下だけじゃない! 政府が警戒するM9級巨大地震

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提供:週刊実話

 3月25日午前11時49分ごろ、千島列島沖東方を震源とするマグニチュード(M)7.5の地震が発生、深さは56キロメートルだった。今後、同周辺ではM9級の巨大地震が起きる可能性があるという。

 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が指摘する。

「千島海溝は地震活動が非常に活発なところで、十勝沖から千島列島を経てカムチャツカ半島の太平洋沿岸に沿って約2100キロメートルも延びています。1952年にはM9のカムチャツカ地震が起き、広い範囲で津波が襲った。千島列島では最大10メートル近い高さの津波となった上、ハワイまで押し寄せた。今回は震源が深かったので数十センチの津波で済みましたが、これがもっと浅いところで起こっていたら、甚大な被害になっていたはずです」

 千島海溝では陸側のプレートの下に太平洋プレートが沈み込んでいるため、境界部でM8級の大地震が繰り返し発生している。政府の地震調査委員会は長大な千島海溝の一番南に位置する北海道十勝沖、北方領土の色丹・択捉島沖にかけての活動について再調査し、結果を発表した。

「沿岸の津波堆積物などの結果から、この一帯を震源とする大地震の間隔は平均340〜380年。すでに前回から約400年が経過しており、切迫性が高いと判断しています。つまり、この周辺で東日本大震災を起こしたような巨大地震は、待ったなしなのです」(サイエンスライター)

 同委員会が想定する30年以内の発生確率は7%〜40%である。

「根室半島沖地震と十勝沖地震が連動することで、M9に迫る巨大地震となるケースも考えられる。過去2500年間に5回、約500年間隔で連動型地震が発生したと推測されます」(同・ライター)

 その1つが1611年の慶長三陸地震(M8.1)。これまでは三陸沖を震源とする日本海溝沿いの地震というのが定説となっていた。

「しかし、その後の調査で、千島海溝沿いの北方領土の色丹島沖から襟裳岬沖までのM9規模の超巨大地震であった可能性が高いことが分かったのです」(同)

 警戒しなければならないのは南海トラフや首都直下だけではないのだ。

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