進学か、プロ入りか?吉田輝星の進路が東京五輪を変える

スポーツ 2018年09月21日 17時30分

 17歳の進路決断が東京五輪の野球・ソフトボール競技の在り方を変えてしまうかもしれない。

 9月20日、DeNAがスカウト会議を開いた。どの球団もそうだが、この時期に開かれるスカウト会議は1位指名候補を絞り込む。DeNA・高田繁GMも会議後、記者団に囲まれ、「6人くらい」と1位候補の絞り込みがかなり進んだことを明かしていたが、問題がひとつ。夏の甲子園大会で高評価された吉田輝星(金足農=3年生)の進路がいまだ「未定」なのである。

 「プロ志望届を提出したら、複数球団が1位指名を表明するでしょう。入札による抽選は覚悟の上です」(プロ野球解説者)

 しかし、各球団のスカウトは「どちらの可能性が高いか?」と問われれば、現時点では「進学」と答えていた。

 「U-18大会で他の強豪校選手と触れ、自身の力不足を痛感したようです。プロ入りに怖じ気づいてしまったというか…」(前出・同)

 家族、学校とも話し合い、最終的な決断を下すが、大学球界などアマチュア野球の関係者たちは、人気の吉田が進学した場合に備え、早くも動き始めていた。2年後の東京五輪についてだ。

 「吉田の進路先として有力視されているのは、八戸学院大学です。同大学の監督さんに指導され、急成長した関係からですが、大学球界では『吉田が進学したら、東京五輪のアマチュア枠』で強く推薦できると期待されています」(球界関係者)

 東京五輪の野球代表チームはプロアマ混合チームで臨む。「圧倒的多数がプロ選手で占められる」との見方が支配的だが、追加競技の当落を争っていた際は、プロとアマチュアが協力体制を築いていた。したがって、プロ野球選手だけで代表チームを編成することはできない。アマチュア枠を設けることで双方は合意しているのだが、その人数の割合について聞くと、「そのほとんどがプロ選手になる」との見方が強まっている。

 「8月のアジア競技大会で日本は野球代表チームも出場させていました。社会人野球の選手で代表チームが編成されたんですが、韓国は現役のプロ選手ばかり。決勝戦で日本は韓国に惨敗してしまいました。その結果、社会人野球からも『東京五輪でリベンジしたい』との要望が強まっています」(前出・同)

 もっとも、このアジア大会での敗退を受けて、「やっぱりプロ選手が行かなければ、国際大会は厳しい」と見る関係者もいないわけではない。

 だが、全国区の人気者となった吉田が大学というアマチュア球界に進むのなら、「大学、社会人から何人以上の選出を」とプロ側に強気の交渉も可能になっている。大学球界に詳しい某スカウトによると、昨季も同じような動きがあったという。早大進学か、プロ入りかで進路問題が揺れていた清宮幸太郎のことだ。

 清宮が進学していたら、プロ側も野球競技への関心を高めるため、彼の代表入りを快諾していたという。こうしたアマチュア側の動きを考えると、プロ側は代表人数について大幅な譲歩も検討しなければならないだろう。

 「プロ野球にはWBCという国際大会がありますが、アマチュアの国際大会はさほど注目されていません。U-18大会にしても、清宮、吉田と2年続けてスター選手が輩出されたから注目されたので、プロ野球側はアマチュア団体と今後も円満な関係を続けて行きたいのなら、オリンピックの舞台はアマチュア選手を優先していくべき」(ベテラン記者)

 人気の吉田の進路がプロとアマチュアの今後の関係を大きく変えそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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