第3話はビルで火災が発生し、4人の遺体が朝顔(上野樹里)の元に運ばれてくるという展開。現場には当時、5人の男性が出入りしており、生き残った男性を突き止めるためにも4人の身元究明が急がれるが、解剖を進めていくうちに意外な事実が判明し――というストーリーが描かれた。
本来ならば、22日に放送される予定だった第3話。しかし、放火殺人をテーマにしているため、18日に発生した京都アニメーション放火事件に配慮し、放送が延期となっていた。
「延期になったとはいえ、放送前には、『中止でもいいのでは?』といった指摘も出ていた第3話ですが、本編開始前には、テロップでお悔やみとお見舞いがつづられ、『第3話は、放火殺人事件を扱っております。表現に配慮し、編集や演出などを、一部変更して放送いたします』という文面も映されました。テロップ通り、放火殺人事件そのものは放送されましたが、遺体や火災現場などはほとんど映されず。放火事件を扱っているものと分かる絵面のほとんどが、カットされていましたが、ネットからは、『編集すごい』『生々しいところは一切なかったし、すごく配慮されてた』『これだけカットされても本編で理解できないところはなかったし、スタッフが本当に優秀だと思う』という称賛の声が相次ぎました」(芸能ライター)
また、事件解明後、法医学教室の面々が被害者のために黙祷するシーンがあったが、「あとから撮影したのかな?泣きそうになった」「黙祷のシーンで涙が止まらなくなった」という声も聞かれた。
「法医学者が扱われているということで、実際に起きてしまった京アニ事件と重ねる視聴者も多く、『実際に法医学者が頑張ったから京アニの被害者も身元が判明したんだろうな』『あらためて事件を考えるきっかけになった』という声も続出していました。不謹慎だからと放送中止にするのではなく、最大限配慮した上で放送したことで、逆に評判を上げたようです」(同)
さまざまな反響を呼んだ本作。視聴者にとっても考えさせられる回となったようだ。