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球界ハリケーン スクープ! パ・リーグが新リーグ設立へ(1)

 セに論破されたパ・リーグも、黙ってはいなかった。事実上の『新リーグ』発足と言っていいだろう。引き金は、交流戦の試合数が来季から18試合に削減された8月11日の12球団代表者会議にあった。
 「パ・リーグは交流戦に対し、現在の24試合制を維持したかった。セは交流戦の試合数を大幅削減させることで、やはり一致していました。でも、セは8月の代表者会議の進め方がうまかったというか、いきなり交流戦の廃止を訴え、慌てたパ・リーグは『ゼロよりは18試合でも交流戦を存続させた方がいい』と判断したのです」(球界関係者)

 セ・リーグの言い分にも正当性はあった。セは屋外球場を本拠地とする球団が多く、雨天中止によって日程は毎年、タイトなスケジュールになっていた。また、12球団の新たな収入源としても期待されている『侍ジャパン』の興行に十分な余裕を持たせるには、11月1日までに日本シリーズを終えていなければならない。

 もともと、交流戦は経営難のパ6球団を救済するために創設されたものであり、近年のパ・リーグ隆盛を見れば、「その役目は終えた」とも言えなくはない。ここに、交流戦の勝率が悪いセ・リーグの都合も重なったわけである。
 「パ6球団は交流戦期間中にコラボTシャツを販売したり、ファンの好奇心を煽るようなキャッチコピーを作ってセの有名選手との対戦を盛り上げ、確実に観客数を増やしていました。パ・リーグは商売上手で、反対にセは興行的な工夫面で大きく遅れを取っていました」(ベテラン記者)

 来季から12球団の公式戦は143試合制となる。ペナントレース全体では、わずか1試合減だが、パの某球団職員によれば「交流戦24-18試合=6試合分で、約4億円の減収になる」とこぼしていた。これは相当に痛い。
 しかし、論破されたパ・リーグは新たな収入源となる“イベント”を思いついたのである。
 球界関係者が「詳細はこれから」と前置きした上で、その内容を教えてくれた。
 「韓国、台湾、国内の独立リーグにも呼び掛け、パ・リーグ6球団が短期リーグ戦のイベントを行うのです。韓国、台湾は代表選抜チームではなく、既存球団でいくつか参加してもらった方が盛り上がると思う」

 時期は『侍ジャパン』の活動と同じ11月。日本の代表チームであるこの『侍ジャパン』には、12球団の主力選手が招集されるため、韓国、台湾、独立リーグとの“短期リーグ戦”は、中堅、若手にチャンスを与えるという意味合いも含まれるのだろう。
 「この時期、12球団は宮崎でフェニックスリーグ(教育リーグ)や秋季キャンプを行います。一部球団は南米のウインターリーグに選手を派遣することもあり、その手間を考えれば、国内で実戦形式の経験を積ませる機会となるので、今のところ、強い反対意見は出ていません」(球界関係者)

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