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中日 松坂大輔がソフトバンクでの悪癖を繰り返す「自己流調整」

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提供:週刊実話

 いつの時代も、年長者や先輩の言うことは聞くべきか? 今季、中日ドラゴンズにテスト入団した松坂大輔(37)のことである。

 松坂が“久々に”ブルペン入りしたのは、2月16日だった。5日ぶりのブルペン投球ということで報道陣も1球を投じる度にシャッターを切っていたが、この日の練習には裏があった。
 「久しぶり? そんなわけないでしょう。皆さん(報道陣)の眼を盗んで、昨日もしっかり投げ込んでいましたよ」(チーム関係者)
 2月15日、韓国・起亜タイガースとの練習試合が行われた。松坂は報道陣の眼が試合に向けられてる隙に、こっそりブルペン入りしたのだ。しかも、けっこうな球数を放っていたという。

 隠れてブルペン投球を行ったのにはワケがあった。
 「キャンプ序盤、国際渉外担当となった“デニー”こと友利結氏が松坂の様子を見に来ました。同氏は西武時代の先輩で、中日入りをサポートしています。その松坂のブルペン投球を見守っていましたが」(担当記者)

 友利氏はムッとした表情で出てきて、報道陣に囲まれるなり言い放った言葉は「飛ばしすぎだよ!」。さらにこうまくし立てたのだ。
 「俺たちが考えるスケジュールでやってくれないんだもん」

 松坂は、投げたがるタイプだ。ブルペン投球を重ねているということは右肩の故障も癒えたのだろうが、友利氏を始めとする中日首脳陣は楽観視していない。ソフトバンクでの3年間のほとんどをリハビリに費やしたわけで、「痛くないから」「投げたいから」で好き勝手に練習していたら、必ずボロが出ると見ている。
 「去年の今頃もそうでしたよね。ブルペンで200球以上を投げ、ソフトバンク退団につながった右肩痛を招きました」(同)

 今季、38歳を迎える年齢的な不安もあるのだろう。
 また、松坂にはメジャーリーガー時代の調整法もまだ染みついていて完全に抜け切れていない。メジャーでは投げ込み練習(=ブルペン投球)は、必要最低限に留める。友利氏らは「故障は癒えても、肩周辺の筋力はまだ戻っていない」と見ており、年齢と今の筋力に適した練習をすべきだと心配していたのだ。
 「昨秋、松坂のリハビリを手伝ったトレーナーというのも、友利氏の紹介でした。その段階では周囲の言うことを聞いていたそうです。森繁和監督は『松坂のやりたいようにやらせてやる』という姿勢です。プロ入りした時の最初の投手コーチであり、愛情もあるのでしょうが、見方によっては、“松坂が投げられたら儲け物”、つまり戦力として計算はしていないのでは」(前出・チーム関係者)

 パ・リーグのスコアラーによれば、ソフトバンク時代よりも右腕が高く上がっており、復活しつつあることを口にしていた。だが、球速に関しては「年齢のわりには速いね」と、含みのある言い方だった。
 他球団は松坂を恐れていない。親身になってくれた先輩の苦言が“予言”に変わるかもしれない。

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