東京五輪の主役となる逸材だけに、2020年までのすごし方が重視される。そんな金メダル候補を預かるのは日本大学のはずだったが、アメフト部のタックル事件に端を発し、経営陣の隠蔽体質やチア部の陰湿なイジメなどが発覚。一時は、入学辞退の話まで出ていた。
「新しい専属コーチの三木二郎氏も日大卒ですが、池江の家族は日大への進学を心配しているとも聞いています。推薦入学の書類にサインしたあとに一連の事件が発覚したらしいのですが、日大が絶対とは言い切れない状況です」(体協詰め記者)
そこで真剣に検討されているのが海外留学だという。
海外のトップ選手は米国の大学やアメリカ国内のスポーツクラブに在籍し、同地を拠点に練習するケースも多い。かつて北島康介が南カリフォルニア大学を練習拠点とし、今回のアジア大会に出場した入江陵介もカリフォルニア州のスポーツクラブで練習している。
「日大に進学しても、すぐに留学、あるいは早々に休学してアメリカを練習拠点とする、あるいは他大学への進学のイザコザを避け海外の大学に進むなど、日大から逃れる“エスケープ案”が周辺では検討されている。三木氏もイギリスの水泳連盟に留学した経験があり、海外留学の善し悪しを知っているので、的確なアドバイスができそう」(同)
「国内敵ナシ」の現状を考えると、留学先で強豪選手と競い合うほうがプラスになるかもしれない。池江が決断すれば、他競技の有望高校生も追随し、またも日大は大騒動に?