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“接待・オブ・ザ・イヤー”と揶揄されるほど地に落ちた『カー・オブ・ザ・イヤー』

 『2018−2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー』の最終選考に進む上位10台が、11月7日に決定した。
 今回選ばれた10台の中から自動車評論家、ジャーナリストなど60名の選考委員が投票を行い、12月7日に予定されている最終選考会で“今年の1台”が決定される。

 10ベストカーは以下の通りだ。
《スバル・フォレスター/トヨタ・カローラスポーツ/トヨタ・クラウン/ホンダ・CLARITY PHEV/マツダ・CX-8/三菱・エクリプスクロス/アルファロメオ・ステルヴィオ/BMW・X2/ボルボ・XC40/フォルクスワーゲン・ポロ》

 最終選考に残った10台を見た自動車ファンからは、「SUVばかりでつまらないな」「正直、全く興味が湧かない」「もはや何の意味もない賞。CMに使われるだけだろ」「辞退しているメーカーがある時点で、公平じゃないだろ」「モンド・セレクション並の価値しかない」などと、ネット上では総じて厳しい意見が上がっている。

 「若者の車離れもありますが、もはやどの車が大賞を取っても興味を持つ人はあまりいないでしょうね。また、かつてのように売り上げに大きな影響を与えることもなくなったので、ただの形骸化したショーと言ってもいいでしょう。最近では、メーカーが自動車評論家を“試乗会”の名目で海外に招待し、豪遊旅行させていたことがネットを通じてバレてしまい、今では“接待オブ・ザ・イヤー”などと揶揄されているくらいです」(業界関係者)

 そもそも多くの評論家が今年の大賞の大本命に推していたのは、7月に発売され、わずか1カ月で年間の目標販売台数1万5000台を大きく超える受注を獲得したスズキ『ジムニー』だった。しかし、8、9月に相次いで排ガスや燃費の測定データ改ざんが発覚したスズキは、カー・オブ・ザ・イヤーの選考を早々と辞退した経緯がある。

 「受賞確実だったジムニーを辞退させたことで、むしろ、スズキの評価が高まっていますね。逆に同じようにデータ改ざんが発覚したにもかかわらず、辞退をしなかったスバルには批判が集まっています。どちらにしろ、ショーレースにうつつを抜かす前に、消費者を欺くような改ざんがなぜ防げなかったのか、検証するのが先でしょう。このままでは、さらなる“車離れ”が加速する可能性もありますよ」(自動車評論家)

 いっそ、インターネット投票で公平に決めたらどうだろうか。

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