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徳島県警、暴言の男性警察官2人を「パワハラ」で処分 内容に「厳しい指導ができなくなる」と危機感の声も

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 24日、徳島県警が50代男性警部と40代の男性警部補の2人をパワハラとセクハラでそれぞれを所属長注意処分としたことが判明。その行動と処分が物議を醸している。

 徳島県警監察課によると、男性警部は4月から10月に掛け、別部署の女性署員から担当外の問い合わせを受けたことに激怒し、「仕事を何でも振ってくるな」と署員がいる前で怒鳴ったほか、警察無線の音声に対して「へたくそ」と声を荒げた。また、男性警部補も10月、別の女性署員に「何様のつもり」「お茶くらいいれたらいいのに」などと発言していた。

 監察課は報告を受け調査の結果、2人一連の行為がパワハラとセクハラに該当すると判断。男性警部と警部補をそれぞれ署長注意処分とし、副署長についても監督責任を問い、厳重注意処分とした。2人は事実を認め、「苛立つ気持ちを抑えられなかった」と話している。

 徳島県警では今年5月、51歳の警視が徳島新聞の記者に「頭悪いんか」「記者辞めろ」などと怒鳴るなど、9か月間人格を否定するような暴言を吐いたうえ、威圧するような行動をとったとして本部長注意処分を受けていた。

 その流れもあり今回の処分となったのだろうが、ネットユーザーは「厳しすぎるのでは?」「自分の管轄外の問い合わせをしたら、怒鳴られても仕方ない」「警察組織は厳しさも必要。怒鳴られたくらいでパワハラでは軟弱な組織になる」などの声が挙がる。

 また、「ボロクソに言われても仕方ない人物もいる。一緒くたにパワハラとすると、厳しい指導ができなくなる」「仕事のできない人間がやられたもの勝ちになっている」など、処分に疑問の声が相次ぐ。

 ただし、「傍から見て指導とは取られないような言動があったのではないか」「言葉の選択が悪かったのでは」「態度が悪かったんだろ」という声もあった。

 判明している事実を見る限り、少々甘いようにも思える今回の事案。「怒られても致し方ない人間」への対応が、問われているのかもしれない。

文 櫻井哲夫

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