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サンドイッチにありえないものを挟んでホームレスに渡した警察官 最低な行動に批判の嵐

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 ホームレスが嫌がらせを受けたというニュースを耳にすることは珍しくない。アメリカでは、警察官がホームレスにとんでもない嫌がらせをして話題となった。

 海外ニュースサイト『KSAT』が3月23日に報じたところによると、アメリカ・テキサス州でサンドイッチに犬のふんを挟んでホームレスに渡し、2016年10月28日に解雇された警察官、マシュー・ルックハーストが、解雇は不当だとして訴えを起こした。同記事によると、マシューは同年5月6日、同僚の警察官とともに、不法侵入地域で暮らすホームレスの荷物の撤去に出向いたそうだ。そこにはたくさんの犬のふんやごみが散乱していたが、マシューはいたずら心で、手元にあったパンに犬のふんを挟んでサンドイッチを作り、ホームレスに渡したという。

 ホームレスはそのサンドイッチを食べようとしたが、異臭に気づきごみ箱に捨てた。この行為はマシューと行動を共にしていた同僚の警察官によって2016年7月3日に上司に報告され、マシューは解雇処分を受けたという。

 しかしマシューはこのたび、この解雇は不当であると訴えを起こした。同記事によると、テキサス州の法律では警察官が不祥事を起こした場合、180日間以内なら不祥事を理由に解雇を言い渡すことができるそうだ。だが、マシュー側は犬のふん入りのサンドイッチを作ったことは認めるも、解雇可能な期間の犯行ではなかった可能性があるとして不当解雇を主張。マシューは、同僚が証言した日付が間違っている可能性が高いと言っているようだ。マシューの行為が5月6日以前であれば、解雇ができる180日を超えているため警察はマシューを解雇できない。マシューも同僚も事件の際にカメラなどを携帯しておらず、物的証拠がないため、2019年4月現在、マシューの処分については決まっていない。

 このニュースが世界中に広がると「そもそもふん入りのサンドイッチを作った人間が警察官などやるべきではない」「人として最低」「自分のことは棚に置いて、訴える図々しさがすごい」といった声が相次いでいた。マシューの行為は許されるべきものではないが、海外では他にもホームレスに対し卑劣な嫌がらせをした例がいくつかある。

 2015年11月には、アメリカ・ミシガン州でドライブスルーの会計を担当していたマクドナルドの男性店員が、ホームレスに水を浴びせた。店員は「食事をあげる」と言って近くにいたホームレスの男性をおびき寄せ、男性が近づいたところで冷たい水を浴びせたそうだ。この様子はその場にいた人がたまたま撮影しており、SNS上で拡散。大騒動となり、店員は解雇されたという。

 また、2019年4月には、イギリス・マージーサイド州で、ホームレスの男性が、通りがかりの人物に渡されたヒ素入りのお菓子を食べて重体となった。ホームレスの男性の異変に気づいた別の通行人の通報によって病院に運ばれ、大事には至らなかったそうだ。ヒ素の影響でホームレスの男性の記憶があいまいになっているため、犯人の特定は難しい状況だという。

 ホームレスへの嫌がらせは、ちょっとした悪ふざけが、時として殺人へと発展することもある。他者を差別し、さげすむ行為を社会は看過してはならない。

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