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阪神分裂! アニキ金本vs川藤・江夏・掛布「抗争」が勃発(1)

 山口組、維新の党と、分裂続きの関西だが、阪神もまた不穏な様相を呈している。「アニキ金本・星野主流派」vs「川藤・江夏・掛布の旧守派」。巨人と並ぶ名門チームに、はや抗争が勃発か?

 沖縄・宜野座でのキャンプを打ち上げた阪神タイガース。2月27日に行われた韓国サムスンとの練習試合では、ランディ・メッセンジャー投手が好投し、昨年に続いての開幕投手に名乗りを上げた。また、金本知憲監督(47)の肝いりで今季4年ぶりに阪神に復帰した藤川球児投手も、自慢の速球にカーブを織り交ぜて好投。先発入りへアピールに成功している。
 阪神の投手陣はこの2人のほか、昨年14勝の若きエース藤浪晋太郎、同11勝の能見篤史、同8勝の岩田稔が加わり、リーグ最強の先発投手陣を形成。気の早いファンは「今年は11年ぶりの優勝や」と盛り上がっている。

 しかし、トラ番記者によれば、チーム内が真っ二つに割れ、抗争に至る気配だという。
 「アニキ復帰で観客動員増を狙った阪神。出だしは好調だったが、金本監督とじっこんだった清原和博容疑者が覚醒剤で逮捕されたことで、過去の金銭トラブルが蒸し返され、金本人気のマイナスとなり、口数も少なくなった。一方、そんな阪神で急激に存在感を増してきたのがOBの江夏豊氏。川藤幸三OB会長も現在のチームに有力OBが極端に少ないことから、一匹狼ながら存在感抜群の江夏氏を担ぎ上げ、“圧力団体”を形成。そのOB会は外様の金本監督より掛布雅之二軍監督を推している。その意を受けた江夏氏が掛布氏を擁護する形で現場にたびたび介入する構図。球団が全面支援する金本監督も江夏氏だけは無視できず、有力OBとの間で一触即発の状態が続いている」(阪神OBの野球解説者)

 ターニングポイントとなったのは、一昨年11月の阪神OB会だ。1976年、南海へトレードされて以来、阪神と決別していた江夏氏が同OB会に初めて出席した。実に38年ぶりのタイガース復帰だった。
 「誘いをかけたのはOB会長の川藤氏です。阪神を強くするにはOBの結束が何より大切と訴え、南海・江本孟紀投手らとのトレードで江夏氏が阪神を出された際、当時の吉田義男監督が『新聞報道があっても(江夏氏の)トレードはない』と言い続けたにもかかわらず、ばっさり断行した経緯などを説明し、会員の理解を取り付けた。阪神で育った者同士、結束を強めようと。江夏氏もこれを快諾した上での出席だったのですが、これによって江夏氏の発言力ががぜん強まった。もはや事実上の黒幕的存在と言っていい」(スポーツ紙デスク)

 本来なら通算206勝を誇り、数々の伝説を持つ江夏氏を阪神監督に担ぎたいところだが、現役引退後、江夏氏は一度も監督はおろか正規のコーチ経験もなく、現実的とは言い難い。過去には覚醒剤所持で逮捕され、実刑判決を受けている。そこで江夏氏が分身として監督に期待したのが、掛布氏だった。その意を汲んで、川藤会長も昨年、ポスト和田豊監督を巡る次期監督選考の際は、掛布氏を強くプッシュした。
 結果は外様派の星野仙一元監督(現楽天球団副会長)らが推す広島出身の金本氏が監督に就任。本命と見られていた掛布氏は二軍監督に就任したものの、現役引退後、初めて着るユニホームはやや色褪せたものとなった。

 昨年11月のOB会に駆けつけて頭を下げた金本監督に、江夏氏は「微力ながら協力は惜しまない」と大人の対応を見せたのの、同月の中村勝広GM(9月23日に急逝)のお別れの会では本心を吐露していた。
 「何でカケ(掛布二軍監督)を一軍に置かないのか。今年の阪神の戦いをみると投手陣はよかったけど打線が…。一軍のほうがよかったと思っているのは、俺だけじゃないと思う」
 これが、OB連がみな心に思いながらも、口に出せなかった本音だったという。それを代弁してくれたことで江夏支持の流れはさらに拡大。これが実質、抗争の幕開けとなった。

 今春には、掛布二軍監督が指導する安芸二軍キャンプ(高知)で臨時コーチを務め、掛布氏に代わって“猛虎魂”を注入した。ブルペンでの指導では「まじめすぎる」と喝を入れ、「練習のサボり方を覚えないといいものは生まれない。我々の頃はそれをやってきた。野球以外でも夜遊びは必要」と熱弁した。
 「コーチの目も盗めん選手にいい仕事はできない。これはさぼりではない」とも…。猛練習で技術・精神両面の鍛練を説く金本監督とは対極の教えだった。

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