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猛虎変身の裏 次期阪神監督の名前が杜の都・仙台から流された!

 ダメ虎の猛虎変身の裏に“あの人”の影−−。

 ひと月前の6月29日にはBクラスに転落した阪神。ところがどっこい、7月に入るやオールスター戦まで13戦11勝の快進撃で、まさかの2位浮上。そんな折、杜の都・仙台から流れてきたのが「次期阪神監督」の名前。阪神ベンチに衝撃が走った!
 「ついに見切ったということでしょう。あの体調からみて、もう楽天の監督に戻ることはないと思ってはいましたが、よもや古巣復帰とは。球団関係者がそんな話をしていました。こういう噂は伝わるのが早い。夜の街は、この噂で持ち切りですよ」と本誌に話すのは、地元テレビ局のスポーツ担当ディレクターだ。

 胸椎黄色靭帯骨化症という難病で5月から休養していた星野仙一氏が、監督を務める東北楽天に大きな動きがあったのが7月2日。星野氏が監督代行を託していた腹心の佐藤義則投手コーチが突然代行の職を解かれ、大久保博元二軍監督が代行の代行に就任した。三木谷浩史オーナーのトップダウン人事だという。
 「大久保コーチは少年野球をやっている三木谷オーナーの息子の個人コーチを務めるなど、三木谷氏に個人的に覚えがめでたい。仙台に呼び寄せたのも次期監督を視野に入れてのものです。しかし、昨オフに星野監督が契約延長したことで、早くとも2年先と思われていたのですが…。要は絶対的エースの田中将大がチームを離れたことで、星野監督自身、楽天への興味が薄れ、脚光を浴びる場所に転身を図っているのでしょう」(楽天担当記者)

 これだけなら何てことのない話だが、直線距離で約630キロ離れた甲子園球場に奇妙な現象が起きているから面白い。楽天が大久保体制にスイッチしたのと同時に阪神が快進撃をはじめ、一気に2位に再浮上。首位・巨人とのゲーム差も瞬く間に縮めたのだ。
 この急上昇の原因は“星野氏の影”にあるという。阪神ベンチにこんな噂が流れたからである。
 「電鉄首脳が、同じ大阪をフランチャイズにするオリックスが優勝しかねないことから、星野氏の担ぎ出しに動いているらしい」

 オリックスは5月初め、宮内義彦会長兼グループ最高経営責任者が経営トップからの退任を発表。1988年の球団買収以来ずっと後ろ盾だった宮内氏の恩に報いようと、森脇浩司監督がチームを一枚岩にまとめあげ、首位争いを続けている。一方、和田阪神はややもすると、すぐノー天気状態に陥ってしまう。そこで危機感を植え付けるために“闘将復帰”をリークしているとの見方もある。
 「信憑性を高めているのが、この時期に手術を受けたことです。中日の落合GMのように背広で球団復帰するのなら、そんな必要はない。あえてシーズン中に手術に踏み切ったのは、体調を整え来季タテジマのユニホームを着るためでは…。さもありなん、というわけです」(阪神OBの野球解説者)

 和田監督の契約は来季までの3年だが、3年目についてはオプション。それも球団側に決定権がある。その意味では、星野氏への監督交代は十分にあり得る。楽天が大久保政権にスイッチすることで、星野ファミリーのコーチ陣はまとめて失職することになり、阪神からのラブコールはまさに渡りに船だからだ。

 電鉄首脳が和田采配に疑問を抱くのは、昨季の出来事が背景にある。阪神は開幕から巨人と優勝争いを続けながら、9月以降は10勝18敗と失速。クライマックスシリーズでも3位の広島に2連敗。この時点で和田監督の手腕が疑問視され、電鉄首脳は掛布雅之氏を打撃コーディネーターとして球団に戻し、次を託す構想を描いていた。
 「ところが、その可能性が高まり、阪神OBがこぞって反発し始めた。監督未経験の掛布なら、中日、阪神、楽天を優勝させた星野氏がベターやと。一見もっともな意見やが、タイガースOBからすれば、どっちみち星野氏なら体調的に短期政権に終わる。そう先読みしているわけや。掛布に居座られたら当分おマンマの食い上げになる。いかにもタイガースらしい発想やね」(ベテラン阪神担当記者)

 ともあれ、休養先からタイガースをリモコン操作している星野氏の采配は見事的中。和田監督はリーグ戦再開から緒方、今成、新井良らの若手に代えて西岡、福留のベテランを一軍に復帰させ、連勝につなげているが、これは“星野采配”だという。
 「阪急阪神ホールディングスの株主総会で株主から、二軍落ちしたこれまでの福留の起用法や和田監督の采配に対する不満の声が出た。それを受けて星野氏が『ああした方がいい、こうすべきだ』と注文を付けているのでしょう。福留は星野氏の中日監督時代の教え子で最も近い選手。株主の声を使い、自分のチームに改造しようとしているのです」

 毎年、夏の甲子園大会が始まると死のロードへ出る阪神は、お約束のように失速。しかし、今年は闇将軍の目が気になり、タイガースナインは気が抜けない。
 電鉄首脳が“星野の影”をチラつかせる狙いはここにもある。

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