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マーメイドS(GIII、阪神芝2000メートル、21日) リトルアマポーラ GI馬の底力“魅せる”

 GIホースの意地を見せる。夏競馬のオープニングを飾る「第14回マーメイドS」(GIII、阪神芝2000メートル、21日)は、昨年のエリザベス女王杯を制したリトルアマポーラの実績が頭ひとつ抜けている。18日に栗東で行われた最終追い切りでは鋭い動きを見せた。デキは確実に上昇中。得意の中距離戦なら負けられないところだ。

 期待が大きい分、もどかしさも募ってくる。
 「ケイコの動きは本当にいいんですよ。だからね、なぜ走らないのかって…」と影山助手は首を傾げた。昨年のエリザベス女王杯を3歳の身で制したリトルアマポーラが復活へ躍起になっている。
 前走のヴィクトリアMは6着。その前のマイラーズCは7着。エ女王杯以来となった休み明けの2走ともいまひとつ結果が伴わない。
 「GIを勝ったころは乗っていても走るなあっていう雰囲気が伝わってきた。今はなんか硬い感じがして」。勝てないと、ささいなことでも気になって、心配になるもの。だが一歩引いて冷静になってみると、違ったイメージもわいてくる。

 ここ2走はいずれもマイル戦。胴が長く、中長距離向きの体形をしているアマポーラにとっては、忙しい舞台だった。前走もぶち抜けてしまったウオッカは別にして、2着のブラボーデイジーからは0秒3しか負けていない。しかも調整の誤算が響き、マイナス体重での出走となってしまった。
 「余裕を持ってつくったつもりが減っていた。最後にひと伸び欠いた要因はそこかも。その点、今回は輸送の短い阪神だし、現時点で480キロあるから470キロを割ることはないでしょう。体つきはいいんですよ」
 2Fの距離延長は何よりの強調材料。56.5キロのハンデにも「57キロまで覚悟していた」と不安はない。上昇気配のあるデキに加え、相手も弱化。ここまで条件がそろえば、スカッとした結果が出るはずだ。

 【最終追いVTR】DWコースでアグネスシグマと併せ馬。一杯に追われ、5F67秒7、上がり3F39秒0→11秒5をマークした。僚馬を6馬身近く先に行かせスタート。直線入り口で並ぶ間もなく追い抜き、余裕の2馬身先着。反応、フットワークともに及第点を与えられる内容だ。

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