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サッチーが箝口令 ノムさん(野村克也氏)重病説を追う! そのときミスターは…(2)

 ここで私と野村氏の浅からぬ関係について少し触れておこう。大阪スポニチ記者時代、南海ホークス担当だった私は野村氏の監督解任('77年)をスクープした。要因はサッチーによる球団の私物化だったが、それ以来、野村氏の前に姿を見せるたびに「疫病神。近寄るな!」と言われたものだ。
 サッチーが東京地検特捜部に脱税容疑で逮捕('01年)される直前、某出版本のサイン会で「野村さん、またあなたのせいで阪神の監督、解任されますね」と質問。するとサッチーから「あんた! 何しにきたの。また、ロクでもないこと企んでいるの!」と罵声を浴びせられたりもした。
 結局、サッチーが逮捕された当日、野村氏は阪神監督の辞任を発表した。

 側近のY氏は最近の野村氏の状態についてこう同情していたという。
 「現役時代からノムさんは、捕手特有の膝痛はもとより、腰痛も酷くて一人で歩けない。息子の克則くんが『肩を貸して歩いている』と言っていました。ノムさんの腰痛はかなりの人が知っています。講演なんて行ける状態でなかったのは確かです。ノムさん、かわいそう…」

 実は、野村氏が倒れて危ないという情報を聞いたのは、昨年12月1日だった。私も、いくつかの野村人脈を知っており、そのルートからも「ノムさんが倒れた」「危篤だ」など危機感がヒシヒシと伝わってきた。

 その日は、私が10年以上日課としている長嶋茂雄のリハビリ密着をはじめて3625日目だった。いつもは午前7時5分に自宅近くの多摩川台公園にミスターは来るのに、この日は午前6時半には、次の行程である多摩川台公園から自宅までの一般道路の坂道の歩行を半分ほど終えていた。リハビリの時間を早めたのは、マスコミ取材を含め、公的なパーティーに積極的に出席しているからだろう。
 野村邸と長嶋邸は徒歩で約15分と近い。いつもは長嶋茂雄の元気なリハビリを確認したあと帰宅するのだが、この日からは野村邸へも向かうようになった。

 長嶋氏、野村氏は現役時代から生きざまがあまりにも違う。私の知る限りでは、2人は犬猿の仲である。
 「現役、監督時代は感情のもつれからいろいろあったが、長嶋さんは'04年に脳梗塞で倒れた。王(貞治)さんも胃ガンの手術('06年)をした。王さんの胃ガン手術前、長嶋さんは涙して激励したことでもわかるように、変わりました。今回、ノムさんの容体についても心配しています」(球界関係者)

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