思い返せば、2013年に事故で亡くなったカリフォルニアボーイのポール・ウォーカーのカッコよさに、女性はもちろん、男性もこのシリーズの虜に! ポールをはじめ、毎回、カッコいいモデルや大御所が出演。日本も舞台になりました。
ちなみに、その撮影時期に、私は東京・港区にある居酒屋にいたのですが、酔っ払いのオジサンが「おー、あそこで映画『スピード』撮ってるよ! キアヌ・リーブスがいたぞ!」と大きい声で言ってたけど、『スピード』ではなく、キアヌでもないですよ! でも、ちょっと笑っちゃった。
個人的には5作目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』が一番興奮しました。金庫を引きずりながら走るシーンは、全身の毛穴が全開になるほどの快感! そのシリーズも、いろんな乗り物が出てきたり、ビルの駐車場から車が降ってきたりと物理的に不可能なこともいっぱい起こるので、新しい作品が上陸すると真っ先に見に行きます。
今回は、そのMEGA MAXに似た感覚を覚えました。登場するヘリコプターのシーンでは、映画館の席で、ちょっと踏ん張ってしまうほど。“それは無理だろー!?”と、思いっきり突っ込みたくなる瞬間も多々あり。でも、それがこのシリーズのいいところ。映画はエンターテインメント! “見終わって、そのままビール飲みに行きたい”と観客に思わせたら、映画の勝ち(笑)。とにかく爽快感が半端ない!
でもね、今回はイケてる洋楽、薄着の美女、カッコいい車、ヘリコプターだけではなく、家族の話でもあります。疎遠だった家族、勘違いから生まれた深い溝…。だから人間ドラマとしてもいい。私はドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスの親族のくだりが大好き。やはり“母は強い”と、改めて思います。
また、ドウェインと、筋肉ムキムキのデッカード・ショウを演じるジェイソン・ステイサムの皮肉の言い合いも見どころ。しかも、ヴァネッサ・カービーは、今回、めっちゃ強い女性を演じてます。
とにかく、いろんなことが起こりますが、ストーリーはとても分かりやすい。なんてったって、このカッコよさには、男性も女性もビリビリ来ますので、デートにどうですか? もちろん、そのあとは冷た〜いビールで乾杯してね!
画像提供元:(c)UNIVERSAL PICTURES
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■ワイルド・スピード/スーパーコンボ
監督/デビッド・リーチ 出演/ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ、ヴァネッサ・カービー、ヘレン・ミレン 配給/東宝東和 8月2日(金)全国拡大ロードショー。
■ワイルドなスタイルで超重量級のクルマを操る追跡のプロ・元FBI特別捜査官ルーク・ホブスと、ロンドンで優雅な生活を送る、クールなスタイルの元MI6エージェント・デッカード・ショウ。そんな正反対の2人の元に、行方をくらませたMI6の女性エージェント・ハッティを保護して欲しいという政府の協力要請が入る。ハッティは新型ウイルス兵器をテロ組織から奪還したが、超人的な戦士・ブリクストンに急撃され、消息を絶った。ホブスとショウは「こんな奴と誰が組むか!」と拒否するが、ウイルス回収を最優先するため、仕方なく手を組む事に…。
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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。