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後見人・やしきたかじん死去 橋下維新への浪花節「遺言」〜都知事選がなんぼのもんじゃい!〜(3)

 もっとも、こうした見解が蔓延する一方で、橋下氏のさらなる計略を示唆する声も上がっている。語るのは、『日本維新の会』の内部事情に詳しい関係者だ。
 「橋下は昨年12月に松井一郎幹事長らと上京し、『ザ・キャピトルホテル東急』内のレストランで安倍総理と3時間にわたって会食した。この食事会には、維新から松野頼久国会議員団幹事長、政権から菅義偉官房長官、自民党の石破茂幹事長も同席したが、これが連立を組む公明党外しの布石ともっぱらなのです。知っての通り、公明党は中国への強硬姿勢、憲法改正に奔走する安倍総理に辟易とし、最近は連立離脱の可能性も指摘されている。その間隙をぬって憲法改正、中韓への強靭姿勢で政権と意見の一致する橋下氏が、連立への誘い水を掛けたと見られているのです」

 無論、連立を成功させるためには党としての陣容が問題となるが、一方ではその障害を払拭する策も進行中だという。
 「それが、昨年末から話題となっているみんなの党を離脱した江田憲司氏が代表を務める『結いの党』との合流なのです。すでに橋下は護憲を標榜する『結いの党』との調整を昨年末に松井一郎幹事長らに示唆。水面下で江田氏とも連絡を取り合っているという。この後の展開は、同党との合流に反発する旧『太陽の党』系議員を追い出し原点回帰。江田氏らと合流という見方が濃厚なのです」(前同)

 要は、石原氏たちを追い出して党内を一本化。さらに、政界再編の波に乗ろうとしているようなのだ。
 前出の民放関係者がこう語る。
 「橋下氏の恩人であるたかじんさんは、(1)言うべきことは言う(2)徹底して笑う(3)優しさを示すを信条にしていた。番組内で落語家の立川談志に灰皿を投げつけたり、作家の辻仁成を殴ったりと納得できないものには抗う人だったが、芸能界から干された北野誠を冠番組に呼んだり、病気で総理を辞めて失意のどん底だった安倍総理と一緒に温泉に入り応援したこともあった。そうした反骨的な生きざまは橋下氏も肝に銘じており、今後の展開が期待されているのです」

 引き継がれたたかじん氏の反骨精神が、今後、橋下政治をどう変えていくかが見モノと言える。

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