同局では不定期ながらも、『サンドウィッチマンの東北酒場で逢いましょう』を冠番組として抱えており、NHKラジオ第一でも『サンドウィッチマンの天使のつくり笑い』に出演中。この4月でレギュラー総本数は16本となり、コンビ芸人としてはトップクラスの稼働率だ。
そんな中、始まった“お風呂番組”は、伊達みきおが「風呂文化探究を志す男」という立ち位置。黄色いアヒル(伊達似!)を乗せた木製の風呂桶を手にした伊達を筆頭に、富澤たけしとゲストが、日本中の温泉地を訪れ、家族風呂に入れてもらう湯けむり人情バラエティー。街ブラもあり、その地域の文化や家族の思いに触れる。
ゲストは腕ある芸人仲間。昨夏の不定期オンエア時代から数えると、千鳥、ますだおかだ・岡田圭右、スピードワゴンほか。そして、記念すべきレギュラー初回となった4月3日&10日のOA回は、ずん・飯尾和樹、ロバート・秋山竜次が“風呂友”だ。
同行芸人には、マニアックなボケにも高性能なツッコミで返せるほどの経験値があり、撮れ高も視野に入れる。その上で当然、笑いも欲しい。そこで攻勢に出たのは、秋山だ。爪痕を残すため、黒いTシャツを着たまま、風呂を提供してくれた家主の年下既婚者男性と一緒に浴槽に浸かった。そして、Tシャツをヒラリと上に返すと、口の箇所だけがくり抜かれた梅宮辰夫の顔が表出。秋山は湯を口に含んだり、ホースを咥えたりするなどして、確実に場が和む笑いを提供した。
湯けむりとあって、定番シーンはゲスト、サンドの入浴。アメフト経験者ながらも、現在は肥満体型になったサンドの2人は、プックリお腹にブ厚い胸板、年輪を感じさせる乳首。女性ウケははなはだ疑問だが、一部男性にはたまらない“欲情”ショットだ。NHKのゴールデンタイムで見られる“浴場”、楽しみ方は千差万別か。
(伊藤雅奈子)