11月10日に発行された博士が編集長を務めるメールマガジン『メルマ旬報173号』では、博士からの直接のメッセージはなかった。ただ、スタッフから、博士の休養は主治医の判断による「ドクターストップ」であったと報告されている。さらに同号では、NONA REEVESの西寺郷太氏、書評家の杉江松恋氏らが博士をおもんぱかった。博士の休養が正式に発表されたのは9日で、メルマガの発行日は翌日10日であるから、まさに超特急の入稿である。ネットメディアの速報性が生かされた形だろう。
『水道橋博士のメルマ旬報』は2012年に創刊されたメールマガジンであり、月3回、10万字ほどの圧倒的な分量が配信される。中でも、博士の日録である「博士の異常な日常」は毎回3万字近い分量を占めていた。その日の出来事が写真入りで紹介されるほか、気になったネット記事とツイートの備忘録、主要ニュースのメモが連なる、博士の脳内がうかがい知れるコンテンツである。ただ、持病の腰痛などに関する記述はあるものの、精神的な疲労に関する内容はほとんど見られなかった。やはり、そうした部分はプロとして表に出さなかったのかもしれない。
ここ数か月は日記の分量が減っており、今にして見れば博士の体調に何らかの変化があったものと見られる。
メルマガは今後も発行継続が宣言されている。しばらく後に、博士からの何らかのメッセージは聞けるだろう。今はゆっくりと静養してもらいたい。