捜査関係者がこう話す。
「発見時、少女は1階洋室に敷かれた布団の上で菓子を食べながらテレビを見ていた。藤原が買い与えた白いパジャマを着ており、危害を加えられた形跡もなかった。ただ、捜査員らが驚愕したのはその周到さ。その後の調べで、犯行が約1年前から計画されていたことが発覚したのです」
もともと、藤原容疑者は地元の高校を卒業後、香川、兵庫、広島などで職を転々。資産家だった父親が亡くなり、母親が介護施設に入所した後の約1年前に仕事を辞めて実家で一人暮らしをするようになったが、昨年8月からは着々とリフォームを進めていた。
「実は、藤原は数百万円を掛けたこの改修工事の際に、少女が発見された1階の部屋の窓を取り去り、防音壁を取り付け、中からはカギが開けられないように改造したのです。また、同じく改修した2階の部屋には、自作の少女のイラストや美少女アニメポスターを貼り巡らしていた。この監禁部屋を備えたロリコンの館で、リア充(=現実に充実した)な監禁生活を企てていたのです」(社会部記者)
実際、藤原容疑者はこのリフォームが今年1月に完成すると少女らを物色。春先からは被害少女を狙った動きを見せていた。
別の地元記者が言う。
「藤原は、犯行時には車のナンバーを付け替えて少女を連れ去ったが、今年5月〜6月にも頻繁に自宅周辺に車を止めて、彼女の動向を監視していた。母親と近所の主婦がこのナンバーを覚えており、Nシステムから割り出されたが、被害少女への執着は尋常ではなかったのです」
単なるロリコンか。独身男の犯行動機が気になる。