「石川は腰の故障で今季前半を完全に棒に振りました。今大会は6位。上位争いに食い込んだということで、及第点を与えてもいいかと思います」(専門誌記者)
確かに今後に期待できる成績ではあるものの、今季は国内の賞金ランキング19位。それでも石川からは、「1月からアメリカツアーがあるので」と“ビッグな夢”が語られた。
来季は再びアメリカを主戦場にしたいという。しかし、世界ランキングは、ライバルの松山英樹(6位)はおろか、池田(37位)や谷原(56位)にも遠く及ばない98位(11月29日現在)だ。出場できるアメリカツアーも限られており、そこを主戦場にしたいというのであれば、まず国内でやり直すしかない。
「そんな状況の石川ですが、日の丸デザインのヘッドカバーを使っていました。これは『国・地域別対抗戦ISPSハンダW杯』(11月27日最終日)で松山とペアを組んで出場した際に、おそろいで作ったもので、その後のJTカップでも使い続けていたのです」(ツアー関係者)
石川の周囲には「地力を養ってから」の意味で、米ツアー参戦は時期尚早と諫める声もないわけではない。石川が日の丸デザインのヘッドカバーを使い続けたのは、批判的な声に対する反発心もあったようだ。
「松山はアメリカを主戦場にして久しいですが、国内で賞金王争いをしていた池田と谷原を指して、『2人の邪魔ができれば』と言い、その通りに三井住友VISA太平洋マスターズ(11月13日最終日)で優勝しました。松山と同じ組で回った谷原は翻弄され、予選落ちでした」(前出・専門誌記者)
石川が松山のように賞金王争いの邪魔ができなければ、米ツアーで恥をかくのは必至だ。ヘッドカバーの日の丸が泣いている?