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四面楚歌の阪神タイガース 株主総会の生け贄になるのは…

 阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングスが、6月16日に株主総会を控えている。同日はセパ交流戦を終えた2日後で、トラの戦況が議案となるのは必至。関係者は祈るような思いでペナントレースを見守っているのではないだろうか。
 「思い出してくださいよ。昨年は株主が『外国から帰って来て、全然活躍せえへん人がいますな〜』と選手名こそ挙げませんでしたが、不振だった福留、故障離脱中の西岡を非難し、最後は『続投はないと思いますが』と、和田(豊=52)監督を酷評していました。経営陣は相当堪えているはずです」(在阪メディア陣の1人)

 阪神は借金4で交流戦に突入した。6月1日時点で4勝2敗と勝ち越しているものの、交流戦に強いソフトバンク、千葉ロッテとの一戦を控えている。厄介なのは、交流戦最終カードだ。2014〜15年オフでトラの補強にことごとく立ちはだかった宿敵オリックスと対戦する。中島裕之、金子千尋の争奪戦で煮え湯を飲まされた相手に、交流戦でも惨敗を喫したとなれば、株主の怒りはおさまらないだろう。
 「テキサスレンジャーズを解雇された藤川球児の獲得にも失敗したことで、球団経営のトップがやり玉に挙げられると思われますが、本当の怒りの標的は和田監督でしょう。優勝から遠ざかって久しいですから」(同)

 その和田監督に関しては、経営陣も総会対策を練っているようだ。
 昨年の株主総会直前のことだった。球団は突如、福留孝介(38)を二軍に降格させた。打率が2割を切るなど当時は絶不調で二軍落ちは当然といえば当然であったが、「このまま終わるオトコではない」と和田監督はあえて使い続けていた。周囲が降格を進言しても聞く耳を持たなかったほどだったが、株主総会直前で急に方針撤回をしての二軍降格だった。この一軍登録抹消は「総会での批判を避けるための経営判断」というのが周囲の一致した見方だった。
 「むしろ、逆効果でした。福留を使い続けた方が説得力がありました。以来、和田監督の采配に関する批判が増し続けています」(ベテラン記者)

 タイガース批判が出る度に、南信男球団社長が答弁に立つ。昨年は「私たちは監督を信頼しておきたいと思っております」と言ったものの、「実際、ベンチで負けた試合もあろうかと思いますが」と“際どい前置き”をしていた。「勝ってくれ!」というのが、経営陣の本心であり、和田采配に一抹の不安を抱いていたが故に、思わず出てしまった言葉だろう。
 かつて、城島健司氏も株主総会で非難された。その際に「不良債権」呼ばわりされて、引退を決意したとも伝えられるだけに、タイガースが6月16日を意識しているのは間違いない。
 大補強を敢行したにも関わらず最下位に沈むオリックスは、成績不振を理由に森脇浩司監督(54)を休養させると発表した。株主総会をきっかけに、和田監督の休養が発表される事態も考えられる。

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