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W杯ロシア代表に浮上した「疑惑」圧倒的走行距離の謎

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提供:週刊実話

 連日盛り上がりを見せているワールドカップロシア大会(W杯)だが、ロシア代表に対して世界中から疑惑の視線が向けられている。

 ロシア代表はこのW杯に開催国枠で出場しているが、FIFAランキングは出場国中最下位の70位。しかし、グループリーグA組でサウジアラビア代表とエジプト代表を下して見事に決勝トーナメントに進出を決めている。

 今大会の開幕戦だったサウジアラビア代表戦と2戦目のエジプト代表戦。この2試合でロシア代表が記録した“あるデータ”が常軌を逸していると話題になった。

 「今回のW杯では、『トラッキングデータ』が公式ホームページ上で公開されています。このトラッキングデータというのは、出場選手それぞれの動きを分析したもので、1試合のうちにどれだけ走ったか、その選手の最高時速は何キロだったか、ダッシュをした回数は何回だったかなど、多岐にわたっています。これらのデータで、ロシア代表がサウジアラビア戦とエジプト戦で記録した数値がとんでもないんです。例えば、チーム全員11選手の総走行距離が1戦目は118キロメートル、2戦目は115キロメートルでした。これは驚異的な数値です」(サッカージャーナリスト)

 出場国32カ国がグループリーグ2戦目までを終えた段階で、総走行距離110キロメートル以上を記録したのは10回。64分の10にあたる110キロ以上という数値のうち、2回をロシア代表が記録している。ほかにオーストラリア代表も111キロと114キロの2回を記録しているが、ロシア代表は全体の1位と3位に入っており、チーム全体の走行距離がずば抜けて高いことがわかる。

 「総走行距離だけではありません。試合中にダッシュをした回数、『スプリント回数』と言われる数値も群を抜いています。そのため、世界中のサッカー戦術アナリストから、ドーピング疑惑が出始めているのです」(同・ジャーナリスト)

 ロシアは数年前に国家ぐるみのドーピング問題を起こしている。2014年にロシアで開催されたソチ五輪で出場選手の大半がドーピングをしていたと告発されたのだ。この問題はモスクワにあるロシアのアンチドーピング研究所も加担しており、国際アンチドーピング機構から認可を取り消された。今回のW杯のドーピング検査はロシアで行えないため、スイスで分析されることになっている。

 「ソチ五輪のドーピング問題はドキュメンタリー映画にもなり、ロシアスポーツ庁の関係者が謎の死を遂げたり、アンチドーピング研究所の所長だった人物はアメリカへ亡命して証言するといった事態になっています」(同・ジャーナリスト)

 ドーピングに関するドキュメンタリー映画では、ロシアのプーチン大統領による指示が示唆されていた。今回のW杯もプーチン大統領が選挙で再任されたばかり。スポーツイベントの政治利用が疑われている。

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