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大誤算! 日本ハム・大谷翔平の来季オフ激安メジャー挑戦(2)

 島田利正球団代表は、米挑戦の時期について記者団に「大谷の成長スピードは我々の想像以上。彼が一番と思うときに行かせてあげたい」と答え、時期の明言は避けたが、早期挑戦は間違いない。また、球団内にも2億7000万円以上は支払えない事情があった。
 「主砲の中田翔(27)は2億8000万円。今季不振だった時期も長く、チームとして精一杯の額。大谷の年俸を抑えることで、中田はチーム一の年俸額を維持できた」(スポーツ紙記者)

 中田にも先輩として、主砲としてチームを支えてきた自負・メンツがある。大谷の成績は素晴らしいが、どちらも規定回数に到達していない。5億円が支払われていたら、チームを支えたレギュラー陣の機嫌を損ねる危険性もあったのだ。
 「大谷が来オフの挑戦を見送れば、さらなる昇給は必至。『規定打席、規定投球回数に足らない』という、二刀流の弱点を突いて、球団が残留に備えたとも考えられます」(前出・関係者)

 日ハム球団の総年俸は約25億円とされている。かつてダルビッシュ有がその5分の1強を占めた時期があり、一選手が「特別視されている」との外部の声に懲りたともいう。だが、大谷が海外FA権を獲得する前に売る方針に変わりはない。
 「順調に行けば、大谷の国内FA権取得は2020年オフ。『東京五輪で活躍してメジャーへ』という期待も聞こえてきますが、日ハムがダルを手放したのは在籍7年目、田中も7年でした」(前出・飯山氏)

 日ハムは今春のキャンプを、提携先のパドレスのキャンプ地である米アリゾナ州ピオリアで行った。その大谷が登板した練習試合には50人強の米スカウトが集まったが、周囲は「パドレス有利」の見方をする。
 「パ軍は斎藤隆氏に次いで、野茂英雄氏もフロントスタッフとして迎えました。野茂氏の長男は'14年オフから日ハムの球団通訳を務めています。スタッフ間の人間関係もそうですが、パ軍は二刀流のテストも行っています」(前出・関係者)

 パ軍は今季、控え捕手のベタンコートを救援で登板させた。敗戦処理投手を惜しんでの登板だったが、155キロの速球とナックルを織り交ぜ、首脳陣を唸らせた。日ハムを参考にした選手起用だ。
 「規定打席、規定回数に届かないことが大幅昇給を抑える要素になるのなら、大谷を獲得する米球団はその査定法を踏襲する」(同)

 二刀流は野球人の夢。米球界挑戦によって大谷は「夢でカネは稼げない現実」を知るかもしれない。

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