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最終兵器は清宮パパか? 数々の問題を抱えているラグビー日本代表

 スーパー1年生の清宮幸太郎(早実)が今夏の甲子園大会を大いに盛り上げてくれた。U-18世界大会でも日本代表チームの四番打者を務め、早くも「清宮を獲得したプロ野球球団は、向こう10年営業が安泰」なる声も聞こえてきている。
 「高校野球の人気を盛り上げてくれたのは事実。今夏はセンバツで好投した超高校級右腕の高橋純平が地方予選で敗れ、『高校野球100周年なのに観客数を前年比で落とすかもしれない』と心配していたんです。まあこの先、東京都の高野連は早実絡みの試合で警備員を増員しなければならないので、大変だと思いますが」(某私立校監督)
 そんな、“清宮問題”がラグビー界にも飛び火しそうだ。

 日本ラグビー協会は日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が、9月に行われるワールドカップイングランド大会終了後に辞任すると発表した。W杯後は南半球で開催されているラグビー最高峰リーグ『スーパーラグビー』に所属する『ストーマーズ』の監督に就任すると見られている。
 それと同時に伝えられたのが代表チームの次期監督候補だ。スーパー1年生の父である清宮克幸ヤマハ監督にも白羽の矢が立てられているという。
 「清宮監督の監督招聘が前提としてあって、ジョーンズHCはその動きを察して、ストーマーズとの交渉に臨んだようです」(スポーツ紙記者)

 一方で、ジョーンズ氏に今年のW杯後の野心があったとし、清宮父の体制から弾き出されたという見方を否定する声も聞かれた。さらには、清宮監督とジョーンズHCの2頭体制の可能性もあったのではないかと言われている。
 「ジョーンズ氏は日本代表を世界ランキング9位にまで押し上げた大功労者です。今回のW杯は日本をダークホースとして警戒する強豪国も少なくなく、『清宮−ジョーンズ体制』が実現すれば、息子の幸太郎のネームバリューもあり、日本が開催地となる2019年W杯への期待感はさらに高まったはずだ」(専門誌記者)

 しかし、ラグビーW杯日本大会は、いままさに様々な問題を抱え込んでしまっている最中だ。
 「19年大会は一波乱が起こりそうです。新国立競技場の総工費問題の余波から、同大会では新国立競技場が使えなくなり、ラグビー協会の名誉会長でもある森喜朗元首相はご機嫌ななめです。新国立を使えなくなったため、どんなふうにスケジュールを作り直すのか、主要各国も出方を伺っています」(同)

 日本は新国立競技場をW杯招致のアピール材料に使っていた。大会の目玉が一つなくなったとなれば、新たな宣伝材文句も必要となる。
 「ラグビーW杯で、日本はどれくらいの観客数を集められるのかという部分は未知数であり、いまでも不安要素としてラグビー協会は頭を抱えています」(同)

 そんな中で発表されたジョーンズHCの辞任。次の新体制に対しては不安の声が大きくなっている。
 「ジョーンズHCは代表招集した選手に厳しく、練習でダメ出しもする。要求に応えられずに外されてしまった選手もいました。指導者としてのプロ意識が強く、それがランキングをあげた要因になりました。そのため、次期監督は何をやってもジョーンズHCと比較されることになるでしょう」(同)

 ラグビー界にも清宮幸太郎のようなスター選手が出現すれば、様々な不安が少しは解消されるのだが…。

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