訃報
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スポーツ 2020年02月12日 17時00分
野村克也さん、マー君だけ育成方法を変えていた? 配球分析の礎を築いた名将、選手ごとに使い分けた育成理論とは
名将・野村克也氏(享年84)の突然の訃報に触れ、楽天イーグルスが深い悲しみに包まれていた。 「(2月)11日深夜、ご子息であり、一軍作戦コーチである野村克則氏のところに電話が入ったんです。克則コーチの緊急帰京もあり、楽天の関係者は朝からざわついていました」(取材記者) 三木肇監督、石井一久GMなど「監督・野村」の薫陶を受けたスタッフも多い。故人が最後に指揮官を務めたチームであることも大きいだろう。「野村監督がタネを蒔いて、次の監督が花を咲かせた」――。多くのメディアがそんな風に故人の功績を讃えていた。 「野村さんが監督に就任されたのは、楽天イーグルスが出来て2年目の2006年でした。ベテランの山崎武司さんが野村監督の指導で復活し、4番に定着したことで、楽天ナインが『野村シンパ』に変わっていきました」(関係者) その故人が蒔いたとされるタネとは、一体どんなものなのか。故人がヤクルト指揮官の時代から、他球団で干された選手を復活させることで、「野村再生工場」なんて呼ばれ方もしていた。しかし、チームを強くすることだけが名将と呼ばれた理由ではなかった。 「配球データですよ。対戦投手の投じたボールを全て書き記し、それを誰が見ても分かる記述で表し、作戦会議に使っていました」(前出・同) ストライクゾーンを9分割し、どのコースにどんな球種を投げ込んだのかを書き記していく。「○」「△」「▼」「×」などの記号を使い、変化球の種類を9分割の表に書き記していく。変化球の種類を記す記号を統一し、それがストライクなのか、ボールなのかも分かるような書き方を編み出したそうだ。 また、その9分割された表は対戦バッターを封じるためのバッテリーミーティングにも使われた。9分割されたコースごとの打率がさらに書き込まれ、ヒットにされた時の球種が何だったのかまで書かれていたという。 今日では当たり前のように、全球団に浸透しているチャート表ではあるが、その礎を作ったのが野村氏だった。 生前を知るプロ野球解説者がこう続ける。 「現役時代から馬が合っていたのは、森祇晶さんです(元西武、横浜監督)。同じキャッチャーとして配球の話をしていました。お互いの家を往き来し、野球の話が終わらず、気がついたら朝になっていた、と」 前出の関係者によれば、野村氏が“らしくない”育成法を見せた選手が一人だけいたそうだ。田中将大投手である。 野村氏は「褒める、叱る、けなす」を段階的に使い分けてきた。しかし、田中に対しては「けなす」は少なかったそうだ。高卒ルーキーながら、一年目から使わなければならなかった当時のチーム事情もあったと思うが、田中に対してだけは「褒める」がメインだった。 「ルーキー時代の田中は、野村さんに褒められたストレートが試合で通用しませんでした。『このままではプロで生きていけない』と田中自身が悟り、投球論を自分から学びにいきました。練習で『今のままでは通用しない』と伝えるよりも、実戦で痛い目に遭って、そこから這い上がってこいという教育でした」(前出・関係者) 野村氏は今日の田中の活躍を予想していたのかもしれない。年長のプロ野球解説者の中にはメジャーリーグがキライなタイプも多い。野村氏も自分からメジャーリーグの話はしなかったが、「マー君(田中)は勝ったか?」と常に気に掛けていたそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年02月12日 10時35分
名将逝く! 「野村ジャパン」が実現しなかった本当の理由
ヤクルト、阪神、東北楽天などで監督を務めた野村克也氏が亡くなった。享年84歳。現役時代の輝かしい功績はもちろんだが、「名将」と呼ぶのに相応しい指揮官でもあった。 「キャッチャーの地位を高めた人ですよ。昨季、広島の會澤捕手がフリーエージョント権を行使するかどうかで迷っていた時、球団は迷わず、『3年総額6億円プラス出来高』(推定)という、破格の好条件を提示しました。キャッチャーがいかに重要であるか、野村氏は好捕手を育てながら、そのことを証明していきました。野村氏がいなければ、捕手の年俸がこんなに上がらなかったでしょう」(プロ野球解説者) 相手チームの主力選手のクセ、傾向、対戦投手の特徴などをデータ化したID野球でも知られている。 兼任監督時代を含め、3204試合の指揮を執ってきた。本当に野球を好きなのだろう。解説者に転じてからも、必ず出る言葉が「監督をまたやりたい」だった。 NPBスタッフがこんな話をしていた。2004年3月、アテネ五輪・野球競技での金メダル獲得を目指す長嶋茂雄代表監督が脳梗塞で倒れ時だった。その後、代表チームの代理指揮は中畑清コーチに委ねられたが、その最終決定前、NPBスタッフは野村克也氏に“代理監督”を打診したそうだ。 「当時の野村氏は社会人野球・シダックスの監督でした。長嶋氏と野村氏はセ・リーグで優勝を争ったライバルみたいな関係でもあり、半ば、ダメモトであたったんですが…」(関係者) 内々で野村氏のもとを訪れたNPB関係者は「即答で断られると思った」という。しかし、実際は違った。野村氏は「長嶋氏がどんなチームを作り、五輪本番に臨もうとしていたのか、詳しく聞かせてほしい」と返したそうだ。“野村ジャパン”が実現しなかったが、その理由は悲観的なものではない。氏の野球に対する熱意は十分に伝わり、「チーム作りの途中段階からお願いするのは失礼。お願いする時はきちんとしなければ」というものだった。 また、あるプロ野球解説者によれば、野村氏は「一回くらい、強いチームの監督がしてみたい」とも話していたそうだ。ヤクルト、阪神、楽天、確かに「監督・野村」の行く球団は強くなかった。チーム再建、優勝するための土台作りといったものだった。「強いチームの監督」に憧れるのも分かるが、野村氏は自分でそう言っておきながら、「でも、弱いチームが強いチームに勝つから…」と言い直していたそうだ。 野村時代を知るヤクルトOBに、当時のミーティングノートを見せていただいたことがある。キャンプ中、長時間のミーティングが野村氏のもとで行われていたのは有名だが、その在任期間である1990年から98年までの間、キャンプ初日の2月1日のページは、必ず、「人として」で始まっていた。野球の話が3割、7割が「人間として、どうあるべきか」だった。 「監督というよりも、学校の先生みたいだった」(ヤクルトOB) 選手を褒め、叱り、そしてボヤく。野村氏は野球を介して「人」を育てようとしていたのかもしれない。ご冥福をお祈り申し上げる。合掌。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月14日 11時53分
大仁田厚が追悼!“セメント最強”ケンドー・ナガサキさん急逝、日米マットで活躍
プロレスラーのケンドー・ナガサキ(本名・桜田一男)さんが12日に急逝したことを、プロレスラーのレジェンドたちが交流するアメリカの親睦団体『カリフラワー・アレイ・クラブ』(ブライアン・プレアー会長)が13日未明、明らかにした。ナガサキさんの死亡説は、日本でも12日の夕方になってSNSで話題となり、Facebookでは5日に一緒にイベントに出演した元プロレスラーの木村健悟氏が藤波辰爾に報告をするなど、関係者からも訃報が発信された。享年71歳。 ナガサキさんは1971年、大相撲から日本プロレスに入団。日プロ崩壊後は故・ジャイアント馬場さん率いる全日本プロレスに合流するも、天龍源一郎氏とともにアメリカへ遠征。フロリダ地区をテリトリーに大暴れし、一時帰国した際には、ドリーム・マシーンのリングネームで外国人サイドの選手として試合を行っている。その後も、アメリカを主戦場にペイントレスラー、ケンドー・ナガサキとして世界のトップレスラーと抗争を展開。日本に帰国すると、新日本プロレスに参戦。メイクをしないランボー・サクラダと改名するも、すぐにケンドー・ナガサキに戻り、故・ミスター・ポーゴ氏とのペイントコンビで、IWGPタッグリーグにも参戦している。 プエルトリコでは、新日本から海外武者修行をしていた武藤敬司の面倒を見ていた。1980年代後半には、アメリカWCWでドラゴン・マスターのリングネームで、グレート・ムタとタッグを結成している。“ケンカ屋”のイメージが強いナガサキさんは、その後、大仁田厚率いるFMWに1シリーズのみ参戦すると、メガネスーパーが巨額を投資した新興団体SWSの旗揚げに参加。SWSが崩壊すると、派生団体NOWを経て大日本プロレスをグレート小鹿らと設立。当時のプロレス界では、“セメントマッチをやらせたらナガサキさんが最強”という幻想があり、現在の総合格闘技にもチャレンジしたが、結果は振るわなかった。新日本との対抗戦にも出陣したナガサキさんだったが、大日本を退団。 以降、フリーランスのレスラーとして、国内のインディーマットにスポット参戦していたが、飲食店を経営したり、体調を崩すなど、引退試合は行っていないが、現役生活はフェードアウト。一昨年は自伝も発表し、5日のイベントには、ザ・グレート・カブキ氏、キラー・カーン氏らとともに、全米でヒールレスラーとして活躍したOBたちと元気な姿を見せていただけに、今回の訃報を「信じられない」と思うファンや関係者が多いのは無理がないだろう。 全日本時代の後輩にあたる大仁田厚は「俺の全日本プロレス時代に練習でしごかれた先輩であり!レスラーは素人になめられたらあかんのや!が口癖だった。パイプ椅子で殴られたら死ぬほと痛かった。だからどんな時にも耐えられた気がします。心からご冥福をお祈りします」とナガサキさんを追悼するメッセージを発表している。 合掌(どら増田)
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