佐野恵太
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スポーツ 2021年07月03日 11時00分
巨人監督が敵ルーキーの活躍に仰天「あの選手は何者だ」 大慌てでデータを確認、無名時代の佐野が起こした珍事とは
29日に行われたDeNA対中日の一戦。「3-2」でDeNAが勝利(6回裏降雨コールド)したこの試合で、DeNAのプロ5年目・26歳の佐野恵太が見せた行動は多くのプロ野球ファンの話題を呼んだ。 神宮球場で行われた同戦は17時45分に試合が開始されたが、3回裏途中の18時30分に雨天により一時中断。その後18時47分に試合は再開されたが、この間佐野は再開後の攻撃に備えてか、表紙に「D投手分析資料」と書かれた非売品とみられる冊子をベンチ内で熟読していた。 >>DeNA・佐野、雨天中断中のベンチ映像で話題に 「何書いてるのか気になる」読み込んでいた極秘資料とは<< 中継カメラに偶然映し出された佐野の姿を受け、ネット上には「中断中の時間を相手の分析に充てるなんて真面目だな」、「どんな感じでデータがまとめられてるのか気になる」といった反応が寄せられた。一方、「由伸に『こいつは誰だ』って感じで名鑑見られてた佐野が見る立場になるとはなあ」、「佐野もあの時の由伸みたいに目に留まった選手がいたりしたのかな」とのコメントも見られた。 プロ野球の試合では、試合中に選手が資料や選手名鑑に目を通す光景は少なからず見受けられる。また、プロ入りから間もない若手や突然ブレークした選手が試合に出てきた際は、1人だけでなく複数の選手が一斉に資料や名鑑を手にとることもある。 佐野は今でこそDeNAを代表する打者として知られているが、2017年のプロ入り当初はドラフト9位での入団だったこともありほぼ無名だった。しかし、その無名の新人時代に、当時の巨人・高橋由伸監督をバットで驚かせたことがある。 2017年2月25日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われたDeNA対巨人のオープン(OP)戦。4回裏の守備から途中出場した佐野は、6回表1死で迎えた第1打席でソロ本塁打をマーク。同打席は佐野にとってOP戦初打席だったが、球団新人選手のOP戦初打席本塁打は1994年の波留敏夫以来23年ぶりの快挙だった。 佐野はこの一発にとどまらず、8回表1死の第2打席でも二塁打を放ちチャンスを演出。すると、この直後に高橋監督はどこからか『スポニチプロ野球選手名鑑 2017』(スポーツニッポン新聞社)を持ち出し、「あの選手は何者だ?」というような表情で名鑑を熟読。これを受けネット上には「佐野があまりにも打つから由伸がめっちゃ困惑してる」、「他球団のドラ9選手はさすがにノーマークだったのかな」といったコメントが挙がった。 試合はその後「5-3」でDeNAが勝利したが、報道陣を通じて高橋監督が選手名鑑を手に取っていた旨を伝えられた佐野は「こんな奴がいたんだと思われてうれしい」とコメント。自身のバットが高橋監督を驚かせたことを率直に喜んだ。 その後の佐野は2017年に「18試合・.095・0本・1打点」、翌2018年に「73試合・.230・5本・14打点」と最初の2年は苦しむも、2019年に「89試合・.295・5本・33打点」と規定未到達ながら3割近い打率をマーク。さらに、2020年は「106試合・.328・20本・69打点」と打撃3部門でキャリアハイの数字を残し、自身初のタイトルとなる首位打者を獲得するなど大ブレークを果たした。 今季も29日終了時点で「74試合・.316・6本・25打点」と3割以上の打率をマークしている佐野。無名の立場からチームの看板打者まで大成したことを感慨深く思っているファンは多いのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年06月30日 20時45分
DeNA・佐野、雨天中断中のベンチ映像で話題に 「何書いてるのか気になる」読み込んでいた極秘資料とは
29日に行われたDeNA対中日の一戦。「3-2」でDeNAが勝利(6回裏降雨コールド)したが、試合結果以上に話題となったのがDeNAのプロ5年目・26歳の佐野恵太が見せたベンチ内での行動だった。 >>DeNA・大和に「完全に煽ってる」と批判 相手投手にバットを投げつけ、本人は“うっかり”と釈明も報復のリスクも?<< 神宮球場で行われた同戦は3回裏途中の18時30分に雨天により一度中断(18時47分に再開)すると、その後も5回裏途中の19時19分(19時39分に再開)、5回裏終了後の19時56分(20時9分に再開)、6回裏途中の20時30分と中断が頻発。4度の中断を経て20時55分に試合は降雨コールドとなった。 注目が集まったのは、1度目の中断中に中継カメラに偶然映し出されたベンチ内の佐野の様子。佐野は再開後の攻撃に備えてか、表紙に「D投手分析資料」と書かれた冊子を熟読。冊子は中日投手陣のデータがプリントされた複数枚の紙をとじた非売品とみられ、タイトルの下には中日のマスコット・ドアラがプリントされていた。 対戦相手のデータを頭に入れる佐野の姿を受け、ネット上には「中断中の時間を相手の分析に充てるなんて真面目だな」、「対戦相手の資料ってこんな感じで選手がすぐ手に取れるようにされてるのか」、「絶対外部には持ち出されない代物だろうけど、何書いてるのか気になるから読んでみたい」といった反応が寄せられている。 同時に、「佐野って去年も中断中に選手名鑑読み込んでた気がする」、「去年の巨人戦といい今日といい、空いてる時間を有意義に使う姿勢は好感が持てる」、「名鑑や資料を見てあれこれ考えることが結果に繋がってる部分もあるのかな」といったコメントも複数見受けられた。 「佐野は2020年7月17日・巨人戦でも、中断中にベンチで“データ収集”に努める様子が中継カメラに映し出されたことがあります。同戦は降雨により6回裏終了後に中断し、21時前ごろに審判団が降雨コールドを宣告。この間佐野は『2020プロ野球全選手カラー写真名鑑&パーフェクトDATA BOOK』(ベースボール・マガジン社)に目を通しており、ネット上には『結構真剣な表情で読み込んでるな』、『誰のことを調べてるんだろうか』といったコメントが挙がりました」(野球ライター) 昨季は「.328・20本・69打点」で首位打者を獲得し、今季も「.316・6本・25打点」と3割以上の打率をマークしている佐野。相手のデータを積極的に頭に入れる取り組みも好成績の源になっているのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月27日 17時35分
交流戦を反撃のきっかけに! DeNAキャプテン・佐野が“新3番”としてチームを牽引
2年ぶりとなるセ・パ交流戦が25日から開催。ここまでのリーグ戦で、苦しい戦いをしいられているベイスターズにとって、心機一転巻き返しのチャンスとしたい戦いの幕が開いた。 キャプテンとして初めて交流戦を迎える佐野恵太は「交流戦から浮上していくきっかけとなるよう、練習前に集まってもらって、ひとこと言わせてもらいました」と初日の試合前にナインにハッパをかけた。その言葉は同時に「ここまで僕もいいところで打てていなかった。ここから取り返すように頑張っていきたい」と自分にも向けられていたようだ。 打率は3割をキープし続け、出塁率も高いが、得点圏打率が低い。この状況は2019年の筒香嘉智に似通っている。この年のオールスター前、打率は.283で得点圏打率は低いが、出塁率は.405と優秀だったことに目をつけたラミレス前監督は、後半戦から筒香を2番に配置。すると打率は.423、出塁率.516と数字は跳ね上がり、チームも7戦5勝と波に乗り、首位のジャイアンツのファーストコンテンダーへ名乗りを上げたことがある。 佐野も開幕から4番を張っていたが、18日から3番としての役割に変更。「試合に対して何番で出ても、自分の感情は関係ない。与えられたところでしっかりと結果を出すだけ」と気を引き締め、23日の最終打席に2点タイムリーツーベースを放ち、25日にはバックスクリーン弾を放つなど、長打で打点が付き始めたことは心強い。26日の大敗した試合でも集中力を切らさず、売り出し中のオリックス・宮城大弥からの2安打を含む、今シーズン5度目の猛打賞で打率もリーグ3位となる.316と上昇させた。 これから3週間、ラミレス前監督が「セ・リーグよりパ・リーグのほうが100%レベルが高い」と言い切った強豪ぞろいとの戦いが続いていくが「いいピッチャーが来るのはみんなわかっている。全員で点を取りにいかないといけない。先に仕掛けていって、受け身にならないようにしたい」と、キャプテンはアグレッシブな姿勢が肝心と説いた。 「まだ90試合以上ある。ここから先、活躍できるように」背番号7のバットから、ベイスターズは反撃ののろしを上げる。 取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年05月13日 17時30分
DeNA、今後の反攻は佐野のバット次第?「調子を上げてもらえないと」三浦監督も復活に期待
僅差ながら敗戦を喫した9日のタイガース戦と、11日のジャイアンツ戦、そして負けに等しい引き分けとなった12日のゲーム。いずれの試合も三浦監督は「もう一本が出なかった」と悔やんでいた。 繋がりを欠く打線の要因の一つは、4番を張る佐野恵太のバット。2019年は代打の切り札から始まると、無類の勝負強さを発揮し、得点圏打率.367と頭角を現し、昨年はメジャーに旅立った筒香嘉智の後を受け、不動のレフト、4番、キャプテンの座を見事に務め上げた。8月には月間MVPに選出、10月には球団タイの5試合連続ホームランを記録、更には年間で首位打者のタイトルを獲得し、セ・リーグのベストナインにも輝いた。 今年もより一層の飛躍が期待されているが、得点圏打率は.250と低く、打点も11に留まっていることからも本来の姿ではないと言えよう。ブレイクダウンしていくと、リード時の得点圏打率は.500、OPS1.292と高いことからも、同点やビハインドの重要な局面に弱いことが見て取れる。 12日の試合でも、1点ビハインドの6回、ジャイアンツ先発・高橋優貴に疲れが見え始め、ノーアウトからフォアボール2つで巡ってきた逆転のチャンスに空振り三振。11日の7回、同点で迎えた1アウト1-2塁の場面でも、中継ぎの野上亮磨の前にファーストゴロに倒れた。いずれも押せ押せムードの中、一打出ていれば結果は変わっていた可能性は否めない。 ここ5試合は打率.158とバットは湿っていることに、12日の試合後三浦監督も「チームの核なので、調子を上げてもらえないと」と期待を込めたコメントを残した。それでも出塁率は.389と高く、打率もセ・リーグ5位の.312と立派な数字が並ぶ。開幕から外国人不在の中、波に乗れないチームを引っ張ってきたキャプテン・佐野恵太。本来の勝負強さを取り戻し、周囲の雑音をシャットアウトするような活躍を期待したい。 取材・文 ・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年03月25日 17時30分
DeNA・佐野「選手が一つになって戦えるように」 “プレッシャーを力に変える男”が開幕へ向け決意!
昨年はチームの柱・筒香嘉智から“4番レフト&キャプテン”の重責を引き継ぎ、見事に首位打者を獲得するなどの大ブレイクを果たした佐野恵太。今シーズンも引き継ぎキャプテンを務め、チームの顔としての働きが期待されている。 24日に鎌倉・鶴岡八幡宮で行われた必勝祈願では、コロナ禍で昨年同様ファンには周知されず、参拝者も南場オーナーらの上層部と、三浦監督と佐野の6名に絞られる中、「昨年に引き続き、選手代表として1人での必勝祈願となりましたけど、チーム全員の分の必勝祈願をして来ました。チームが一つになって頑張っていきたい」と発言。さらに、「選手が一つになって戦えるようにするのがキャプテンとしての役目だと思っている。シーズン入って闘い抜けるように役目を果たしていきたい」とリーダーとして迎える、2年目のシーズンを見据えていた。 出陣式では「プロに入って5年目ですけれども、悔しい思いをしてばっかりなので、優勝してこの悔しさを晴らしたいと思っています」と言い切った佐野に、三浦監督も「昨年キャプテンを経験して、ホントにキャプテンシーを発揮してチームを引っ張ってくれてますから、今年も同様にチームを引っ張っていってもらいたい」と期待。すると、「しっかりと打撃でチームを引っ張り、キャプテンとしても2年目なので、全力でチームの後押しが出来るように、先頭に立って突っ走っていきたい」と力強く返した。 待ちに待った開幕はもう明日。オープン戦では30打数6安打、打率はジャスト2割の成績だったが、狙ったボールをフルスイングするスタイルは変わらず、違うボールが来ても強く振りながらバットに当てる卓越した技術は健在。外国人不在でマークが厳しくなることが予想されるが、昨年、相当のプレッシャーに打ち勝ち結果を残した佐野ならば、きっと期待度以上の活躍を見せてくれるとファンは信じている。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年11月16日 17時30分
DeNAキャプテン・佐野がファンに感謝「無観客でも背中を押してくれていました」 最終戦で首位打者戴冠決定!
ベイスターズの2020年シーズンが14日に終わった。宿敵ジャイアンツにサヨナラ勝ちした興奮冷めやらぬ中、一年間の戦いを振り返るVTRの後、キャプテンとしてチームを引っ張った佐野恵太が挨拶した。 「今シーズンは無観客の中、開幕という異例のシーズンでした。スタンド見渡しても、ファンの方が誰一人といない、そんな中で野球をするのはとても寂しく感じていました。しかし、たとえ無観客でも、ファンの皆様の応援は僕たちに届いていましたし、背中を押してくれていました。優勝することができず、期待に応えられないこの悔しさは、来シーズン、必ず晴らしたいと思います。そして、またいつか、満員のハマスタで勝利の喜びを皆様と分かち合える、そんな日を楽しみに待っています。一年間応援ありがとうございました。来シーズンも熱い応援をよろしくお願いします」と視線を下げることなく、スタンドを見渡すように自分の言葉を発する姿は、ゲーム以外でもチームの核となっていることを改めて印象付けた。 打率.328でチームメイトの梶谷隆幸と5厘差で首位打者のタイトルを獲得。バッターにはシーズン中、波があるのが普通のことだが、6月から9月までの月間別打率で.330を下回ることはなく、安定してヒットを積み重ねたことは特筆もの。左肩のケガで10月25日を最後に戦列を離脱し、106試合の出場ながらホームランも20本と大台に乗せ、「こだわっている」と重要視していた打点もリーグ8位の69。チームの絶対的支柱だった筒香嘉智がメジャーに旅立ち、大きく空いた“4番”と“キャプテン”の座をがっちりと埋める、周囲の期待を大きく上回る活躍を見せた。何より、プレッシャーが一気に圧し掛かる状況を力に変える、その精神力の強さにはただただ驚かされた。 15日には、来年からは背番号44から7へと変更されることも発表され、ますますチームの顔としての期待が増す佐野恵太。来シーズンは新監督と共に、待望の優勝へ向けチームを導いていってくれるはずだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年10月22日 11時00分
DeNA・オースティン、今オフメジャーに帰還? 上層部の意味深行動は激震の前触れか
開幕戦の遅延によるハード・スケジュールによる影響が出始めた。 10月21日、横浜DeNAベイスターズは「4番佐野」を外し、ソト、オースティン、ロペスの外国人選手がクリーンアップを務める“異色打線”で中日戦に臨んだ。好調・中日投手陣を打ち崩せず、連敗となってしまった。 「佐野恵太の欠場理由は背中の張りと発表されました。これで、チームは開幕から全試合に出場してきた選手が一人もいなくなりました。梶谷隆幸も同じく背中の張りでここ数試合、スタメンから外れています」(スポーツ紙記者) 佐野は前日も6回守備から途中交代している。その時点で「ついに佐野も…」の心配の声は出ていた。4番、新主将。開幕戦が遅延したために連戦が続き、心身ともに疲れ切っていたのだろう。 >>DeNA・ラミレス監督に「遅いと思う」斎藤氏・達川元監督が山崎抹消に苦言、「3年前はそれで復調した」と擁護も<< 佐野、梶谷を欠いた打線を指して、こんな声も聞かれた。「今オフ、渉外担当者は忙しくなる」と――。 「ソトの契約が満了となり、代理で4番を務めたオースティンとの契約も1年なんです。投手ではパットンとの2年契約も今季で終わりますが、ソト、オースティンは複数球団が興味津々で強奪を狙っています」(球界関係者) 投打ともに優良外国人選手を抱えているが、これでは“一斉ロス”になってしまう。漏れ伝わってくる話では「残留交渉の順番は、パットン、エスコバーの両リリーバーが先」だという。しかし、佐野不在の打線を支えたのは、ソト、オースティンだ。 「ソト、オースティン、ロペスが『4番佐野』を支えてきたとの評価もあります」(前出・同) もっとも、オースティンに関しては「信頼関係が構築されている」との情報もあれば、「メジャー帰還の夢を捨てていない」という正反対の話も聞かれた。 「オースティンがメジャーデビューした2016年からDeNAの駐米スカウトがほれ込み、ずっと口説いてきました。昨季後半、マイナーで悶々としていたところ、オースティンもレギュラーを狙えるならと日本行きを前向きに考え始めたそうです。でも、今のDeNAでの活躍を見た米スカウトたちは、彼に対する評価を上方修正しています」(米国人ライター) 慰留交渉の順番を変え、野手陣から説得に始めた方が良さそうだ。 10月26日、ドラフト会議が行われる。投手の1位指名が噂されるが、編成トップの三原一晃球団代表は、ナンバー1スラッガー・佐藤輝明内野手(近大)を自ら視察している(同11日)。佐藤内野手の1位入札の重複は必至。DeNAは指名の重複を嫌い、一本釣りを狙う傾向もあるだけに、同代表の視察は気になるところだ。“優良助っ人たちの流出”がチラついていたからだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月21日 17時30分
DeNA・佐野、8月月間MVP男は止まらない! 難しい成績の安定化を果たす「修正と維持」
8月度「大樹生命月間MVP賞」の打者部門を見事に手にした佐野恵太。8月、26試合全て4番の座にどっしりと座り、打率.343、ホームラン6本。「ここが一番うれしい」とこだわっているも打点22と稼ぎまくり、クラッチヒッターの証でもある得点圏打率は.394と、打線のコアとして文句ない働きを見せた。 昨年ベイスターズは、3人が月間MVPに輝いた。5月の投手部門ではエース今永昇太が、4勝1敗、防御率1.78、クオリティスタート率100%と圧巻の内容で受賞。しかし6月は一転、2勝1敗、防御率4.56、クオリティスタート率も50%と数字を落とした。 7月は打者部門でホセ・ロペスが受賞。24試合で28打点、8ホームランのうち2本がグランドスラム。殊勲打も8回を数え、ヒーローインタビューに“いつも上がっている”印象さえあるほどだった。8月に入ると調子を落とし、打率.217、ホームラン2本、打点も9と冴えない成績になってしまった。 同じ7月の投手部門では、ストッパー・山崎康晃が受賞。12試合に登板し1勝7セーブ、防御率は0.75と無双状態でチームを上昇気流に乗せる活躍。“夏に弱い”との課題を克服したかに見えたが、8月は7セーブをマークしたものの、サヨナラホームランを浴びるなど悪い印象もあり、防御率も4.50と数字を下げてしまった。 昨年受賞の3人とも翌月の数字は芳しくなく、MVP受賞者に限らずとも絶好調を維持することはなかなか難儀だ。しかし佐野は今シーズンの開幕当初の6月は打率.351、7月.330と波がなく、ここまで調子が安定している。「1日の終わりにその日の反省をしっかりして、次の日に向けて準備をする作業」を毎日のルーティーンワークとし「調子を修正したり、良いところは維持できるように」と考えながら試合後、横浜スタジアムのライト付近で素振りを繰り返す。その姿から慢心はみじんも感じられない。スタミナ切れが心配される夏場にもスイングは鋭さを増し、長打も増えている点からも心配は杞憂に終わりそうだ。 自身の首位打者も見えてくる状況には目もくれず「しっかりと打点を稼いで、チームの勝利に貢献したい」と言い切る頼れるキャプテン。44番の背中は日に日に大きく見えてきた。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年03月16日 17時30分
無観客に取材規制…DeNA、猛威を振るうコロナウイルスに厳戒態勢続く
本来ならば開幕直前で、大いに盛り上がるはずのプロ野球。今年は新型コロナウイルス感染症対策の為、開幕の延期が決定。ゴールの見えない戦いに、現場は四苦八苦している状況だ。 オープン戦は、2月29日から3月15日までの全日程を無観客試合として行われ、6日には例年はチーム全員参加の鎌倉・鶴岡八幡宮で執り行われる恒例の必勝祈願も、南場智子オーナー、岡村信悟社長ら4人の上層部とラミレス監督、キャプテン佐野恵太と最少人数が参加。昨年は雨の中、1400人ものファンも一緒に祈願したが、今年は発表も見送られたため、たまたま来ていた参拝者が様子を窺う程度と、例年とは違う静かな雰囲気となっていた。 本拠地・横浜スタジアムでのオープン戦では、報道陣も受付にて検温が義務付けられ、37.5度以上の発熱が発覚すると入場出来ず、クリアした者はパスにテープが貼られる徹底ぶり。9日に開幕の延期が正式に決定してからは、取材エリアにも規制線が張られ、取材対象からは、医療機関で定義されている飛沫感染予防として、大相撲と同様に2メートル離れるように指導。普段はベンチ裏で行われている監督や選手の取材も、グラウンド内に移動して行われるなど、なるべくクリーンエリアをキープすることで、大切な選手、監督、コーチとスタッフの感染予防に気を配っている様子が窺われた。チーム内にも、勝利した後、各々ハイタッチの儀式後にも「必ず消毒を!」とスタッフが促すなど、常に注意喚起に余念が無く、「感染者を出さない、蔓延させない」ための対策を徹底的に講じていた。また、本来なら先週末に開幕だったはずの横須賀スタジアムでも同様の対策が取られ、三浦大輔二軍監督も「お客さんもいないし、開幕の雰囲気はない」と諦め顔だった。 現時点でコロナウイルスの収束は見えず、心配は増すばかり。プロ野球の開幕が何時になるかも霧の中で、20日の開幕に照準を合わせてきた選手たちへの影響が心配されるが、「意識の高い集団なので、こういう時だからこそ一丸になれる」と、佐野新キャプテンは言い切っていた。横須賀では出待ちも皆無で、ファンもこの事態に常識的な行動で収束を待つ。一刻も早く、普通に野球が観られるが来る時を願ってやまない。 取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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スポーツ 2020年03月12日 17時30分
ラミレス監督も「プレッシャーに打ち克つ」と太鼓判! DeNA新キャプテン・佐野恵太が目指す不動の四番の座
4年目の佐野恵太が11日、横浜スタジアムでのオープン戦で2本のホームランを放ち、4打点と爆発。チームを勝利へ導いた。「甘い球が来たら初球から行くのが自分の長所」の言葉通り、2本ともにファーストストライクを迷いなく振り抜き、3回の1本目は外角高めのフォークを、8回の2本目は内角のスライダーを、それぞれセンターの深いところの右左に叩き込んだ。「日を重ねるごとに感覚は良くなっている。調子が悪かった時には打てなかったストレートを弾き返せるように打席に入る」ことで、調子は上向きになったと振り返っていた。 オープン戦はこれまで全て4番を任されていたが、結果は今一つで、周囲の雑音が聞こえて来そうな状況でもあった。だが、この日の結果を受け、ラミレス監督も「全打席とも良かった。打点は今日でチームトップで、全体でも上の方の9(点)、これで心配は拭き消した。いい意味での変化があり、成長が見えた」と満足げな表情を見せた。更に「毎試合使えば25から30本くらいホームランを打てる」とそのポテンシャルを認め、「時には苦しむだろうが、プレッシャーに打ち克ってくれると信じている」と改めて4番の座を任せることを示唆した。 昨年は開幕から代打として無類の勝負強さを発揮し、徐々に首脳陣の信頼を勝ち取ると、8月には4番に座るまでに成長。今年は去年までベイスターズの象徴・筒香嘉智が任されていた4番、レフト、そしてキャプテンと、全ての役割を引き継いだ。「激しい外野手争いだが、期待に応えられるように頑張りたい。ゆっくり調整していいような立場ではない。打てる日ばかりではない」と、気を引き締めていた。 もちろん、筒香の大きすぎる穴を佐野一人で埋める訳はないが、引き継いだポジション的に期待は自然と大きくなる。そんな周囲の声を力に変えて、25歳の若きキャプテンがベイスターズを悲願の優勝へ向かって牽引して行く。 取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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