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社会 2016年05月14日 14時00分
“危ない金融商品”を生み出した アベノミクス最後の大罪
異例のマイナス金利導入発表から3カ月が経過した。日銀(=政府)は証券、保険を含む各金融機関に対し“余った資金を企業への貸し出しや他の投資に回すよう促し、経済の活性化やデフレ脱却につなげよ”と下命。おかげで預貯金の金利も下がり、メガバンク3行の普通預金金利は、今や0.001%だ。10万円を1年間預けて、単純計算で利子はたったの1円である。 こういうご時世だからこそ気を付けなければならないのが、いわゆる“危ない金融商品”。リスクがないように見えて仕組みが複雑で思わぬ損をしてしまうものや、ローリスク・ハイリターンをかたる詐欺的なものまでさまざま。一例を挙げよう。これは70歳代の男性から国民生活センターに寄せられた相談だ。 「再生可能エネルギーによる売電事業を行っているという事業者から話を聞いてほしいと電話勧誘され、自宅で話を聞いた。『出資すれば毎月高額配当する』と言われ、申込書に記入し、出資約款等の書面を受け取った。後日、事業者の指定口座に100万円を振り込んだところ、出資証券が届いた。あらためて事業者からもらった書面を読むと、元本保証ではなく、配当も確定したものではないことが分かった。こんなことは事前に聞いておらず、知っていれば出資しなかった。解約して、返金してほしい」 この種の投資話が非常に増えている。その陰には、アベノミクスの悪影響があるのは間違いない。 民主党政権下で9000円割れだった日経平均株価が2万円を突破するなど、俗に言う「アベノミクス相場」も3年半が経とうとしている。相場が始まってからの半年間は全面高となったため、どんな株でも買えば誰でも利益を得ることができた。投資熱の高まりとともに、ひと儲けしようとする個人投資家も増えた。スマホの普及によって低迷していた出版業界にも、マネー情報誌や関連書籍の思わぬ“特需”が舞い込んだ。 金融商品を販売する証券会社や銀行が、そんな大きなビジネスチャンスを逃すはずもなく、業界の雰囲気はイケイケドンドンになった。中堅証券会社の営業マンはこう話す。 「リーマンショックという冬の時代を過ぎて、春が来た気分でした。40〜50代を含めて若い人はネット売買が主流ですから、われわれが狙うのは60代以上の小金持ち。証券会社は売買手数料ビジネスなので、顧客の現預金をどう金融商品に向けてもらうか、金融商品を買ってもらった後も、どう売買を繰り返してもらうかを考えます。ただ、アベノミクスもよかったのは半年ぐらいで、その後は二極化相場になって、銘柄によって株価の動きが大きく異なるようになりました」 大手の営業マンの中にも、過剰な勧誘を行ってリスクの高い金融商品を買わせた揚げ句、顧客に損失を与えた例が続出した。 2年前の報道だが、りそな銀行の20歳代の男性行員が、担当していた顧客から私的に約1億5500万円を集めて外国為替証拠金取引(FX取引)などで運用し、大半を消失させた。同行は、行員が業務外で資金を集めることやFX取引を行うことは認めておらず、金融庁に報告。この行員は自殺していて、顧客から「連絡が取れない」と問い合わせがあって事件が発覚した。 リスクの高いFXをめぐるトラブルは山のようにあるが、投資信託も往々にしてトラブルの種になる。新規に設定された投資信託や新規募集の債券などは“募集もの商品”と呼ばれ、これらは本部の営業企画サイドから各支店毎に販売量のノルマが決められることがあるという。 「ノルマはまず、本社から各支店の支店長に下ろされ、続いて各課長に下ります。現場の営業マンには大きなプレッシャーがかかり、このノルマが大きいときは、支店の顧客に広く提案しなければなりません。少し前まではリスクの高い外国通貨建ての投信も活況で、日本の個人投資家向けに新しいファンドが次々設定されました」(前出・営業マン) 先頃、日銀が発表した統計によると、家計が保有する金融資産総額1741兆円の半分以上が現預金だという。米国は約14%、ユーロ圏では約34%。日本人の資産運用が現預金に大きく偏っているのは明らかだ。 政府が望むように、この貯蓄が投資に向くことが経済活性化の材料になるのは悪いことではない。しかし、「素人でも簡単に成功できる」状況が終わり、ちょっとした成功体験のせいで爆死する素人投資家が増えるというのもまた事実だ。 熊本地震の影響もあるのか、日経平均株価は反落と続伸の繰り返し。個人投資家にとって相場の不透明感は増すばかりだ。アベノミクスの柱は大胆な金融緩和だが、マーケットにじゃぶじゃぶと注がれるカネはこの先、どこに向かうのだろうか。
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その他 2016年05月14日 12時00分
【不朽の名作】感動作品ではあるが個人的には文句を言いたい「ハチ公物語」
今回紹介するのはあの渋谷駅に建つ銅像、「忠犬ハチ公」を主役とした1987年公開の作品、『ハチ公物語』だ。 この作品、PTA推奨の映画などにもなっているので、90年代に小学生だった人などは、学校の道徳の時間や公民館などで観た人も多いかもしれない。作品内容的には時系列は実話に沿った形となっている。過激な描写もなく淡々と一匹の犬の波乱の生涯を描く、感動や人間の良心を刺激する作品となっている。 犬を使う作品というのは、卑怯なまでの感動を誘う作品であることが多い。他に犬を扱った『南極物語』や『クイール』などもそうだが、人間を中心にした話の場合は大したことのない展開でも、犬であるとなると、規格外に感動を煽るのだ。「人は人間より動物に驚くべきヒューマニズムを発揮する」と、確かマンガ『MASTERキートン』でキートンの父親である平賀太平が言っていたが、まさにその通りの現象がこれらの映画を鑑賞したときに起きる。 という訳で、その卑怯とも思える部分をなるべく意識しないようにこの作品を今回は解説する。こういった学校教育的に良質な“感動作品”を学校で鑑賞した場合、個人的には、そこまで泣くほどのものなのかと、いつも疑問で、鑑賞後の感想文を書く際、なかなか書けずに居残りになることが多かった。なので、若干昔の怨念もこもっているかもしれない。 まず、実話を元にしているが、上野秀次郎宅でハチが来る前から飼っていたというポインター犬のジョンとエスが出てこない。まあ、複数の犬の演技をさせるのは大変だろうし、そこは置いておくとしても、なぜ上野秀次郎に子供がいないという設定だったのを、娘がいる設定にしたのだろうか? しかも、石野真子演じる上野千鶴子にわざわざ、父親を思い出すから飼うのは嫌だと言わせる。人間の身勝手さを強調したかったのだろうか。それにしても、わざわざ架空のキャラに言わせるのはどうかと。 ハチの忠犬ぶりを際立たせるため、人間を必要以上に悪者に描く描写も気になる。史実では預けられた先々でハチの渋谷駅に行く行動などが問題となった事もあったと言われているが、各飼い主とも可愛がっていたと伝えられている。なのに、人から疎まれている部分を強調しすぎている。3人目の飼い主である菊さん(長門裕之)が亡くなり、その奥さんが適当な理由をつけて捨て犬にしてしまうのはさすがにやりすぎなのでは。おかげで、寂しく渋谷駅で亡主を待つ空しさは際立つのは確かではあるのだが。確か、ハチは渋谷駅に頻繁に行くようになってからもちゃんと飼い主はいたはずだ。 さらに、劇中では孤独のうちに死んだように描写されているハチだが、実際には、よく渋谷駅前で待っているのが頻繁に目撃されるようになると、駅利用客や近隣住民にも注目されだし、駅での寝泊りが許されるほど有名な犬になっていた。ちなみに、初代のハチ公銅像はハチ人気の後押しにより、生前に建っており、生前には映画への出演の経験もあるほどだ。実際は多くの人に愛されていて、その後亡くなったはずなのに、この辺りは激しい違和感がある。別の犬映画を出すのもあれだが、盲導犬という役割のため、ハチのように生涯で飼い主が何度も変わる作品『クイール』のように、関わりのある人々に感謝されて死んだとしても、別に感動的な要素としては変わらないのではないのだろうか。 この改変は、上野秀次郎とハチの関係の深さをより際立たせるための仕掛けだったという考え方もできる。本作では、上野秀次郎の死までの描写に、ほぼ半分の尺を割いている。しかし、この上野秀次郎とハチの絆が、いまいち感じられないのが残念だ。 仲代達矢が演じているハチの飼い主である上野秀次郎の演技は犬好きで穏やかな雰囲気が出ていてかなり良い、しかし、犬とたわむれるシーンでは、なぜか犬がつまらなそうな表情であるのが目立つ。特に成犬になった時に顕著だ。この辺り、犬が演じていることを差し引いても、もう少しなんとかならなかったのだろうか? そして極めつけがラストシーン。死後の世界で上野秀次郎とハチが再会するシーンなのだが、ハチが上野秀次郎を見つけて桜並木を走ったあと、カットが変わり、明らかにハチ役の犬を、仲代に投げ渡していることがわかる。過剰ともいえる感動演出で、仲代にキャッチされても、犬が投げられたのを怖がっている感じで、もはやギャグシーンレベルだ。普通に犬の寄りとかにして、さりげなく仲代の足元が見えて抱きかかえるとかの演出でも良かったのでは。ハチは渋谷駅で待ってた犬なのだから、飼い主の方から近づくという方がより自然な気もする。 結論を言うと、この作品では、犬という卑怯とも言える武器を使いながら、さらに「ほら泣けよ! 感動のシーンだぞ!!」という、あからさまな誘導が目立つのだ。それが良いか悪いかは別として。特に犬好きでなくても、動物を使えば、そこまで過剰にしなくても感動的なシーンを演出できるはずなのだが。人によってはこの過度な押し売りとも言える感動演出がクドく感じることだろう。まあ、一定の日数に意図的に涙を流して、心のデトックスを図ろうという「涙活」をしている人や、模範的な“感動”を感想や作文にして欲しい教育の場で見せる映像作品としては、かなりクオリティーの高いものではある。そういう人には強くオススメしたい。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
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芸能 2016年05月13日 21時33分
ベッキー 金スマで謝罪 中居正広は「ジタバタするなよ。オレもジタバタしたから」
タレントのベッキーが13日に放送された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS)に登場した。 ベッキーはゲスの極み乙女。の川谷絵音との不倫が報じられ、その後、休業状態となっていた。 番組ロケの途中から合流したベッキーは、中居正広から促される形で、「視聴者のみなさま、金スマの出演者のみなさま、スタッフのみなさま、このたびは私事で、ご迷惑おかけしてすいませんでした。お休みもしてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪。また、「心も入れ替えましたから、また今日からみなさんと」と語った。 そんなベッキーに番組で共演する中居正広からは、「ジタバタするなよ。オレもジタバタしたから」と声を掛けた。
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芸能 2016年05月13日 21時18分
ベッキーが金スマに登場 不倫騒動のゲス・川谷を“男性”
タレントのベッキーが13日に放送された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS)に登場した。 ベッキーはゲスの極み乙女。の川谷絵音との不倫が報じられ、その後、休業状態となっていた。番組は中居正広とベッキーの2ショットからスタート。ゲスの極み乙女。の川谷絵音の妻へ謝罪を申し込み、受け入れられたことを説明した。 なおベッキーは川谷のことを“男性”と呼んでいた。 その後ナレーションで、同番組では、毎年、中居らが一人農業へ行くロケを行っており、「毎年恒例なので参加しないか」と現在、休業状態であるベッキーにも声を掛けたところ、ロケの2日前に「参加する」との返事があったことを説明された。また、川谷の妻が謝罪を受け入れられるまで放送しないとの約束もあったという。
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芸能ネタ 2016年05月13日 18時00分
ジャニーズの逆鱗に触れた吉田羊四十路肉食の代償
CM界でベッキーのポジションを奪い取り、CM女王の上戸彩を脅かす売れっ子になった慢心からなのか、人気女優の吉田羊(42)が芸能界の絶対タブーを犯してしまった。すべてはジャニーズ所属のアイドルグループ“Hey! Say! JUMP”中島裕翔(22)との肉欲交際が発覚したことだ。 「素顔は羊ではなく超肉食の狼だった吉田が、つまみ食いした相手が悪かった。中島は事務所の実権を握るJさんが一番に可愛がっている子。グループ自体をポスト嵐と位置付け、特別プロジェクトチームを立ち上げるなど色々と仕掛けている矢先だったんです。しかも、吉田は1週間近くも自分のマンションに泊めていたわけです。42歳の吉田にとって20歳そこそこの中島は赤子の手をひねるようなもの。その女の部分のイヤラシさを、Jさんはどうしても許せなかったようです」(芸能事情通) 熱愛発覚後、しばらくして各テレビ局の編成担当者や関係者が震え上がる“ジャニタレ共演NGリスト”が届いた。なんとリストのトップに名前が出ていたのが吉田だったという。 「今後、吉田とジャニタレの共演は、テレビや映画、CMなどすべてのメディアにおいて基本成立しない。リストの影響力は絶大です。皆、かかわり合いになるのを恐れ、ブッキングしなくなる」(芸能プロ関係者) この“お達し”によって、吉田は年末に向け、仕事はどんどん先細りしていくという。現在、計11社と契約しているCMも…。 「大塚製薬、エスビー食品、JX日鉱日石エネルギー、トヨタホーム、花王、ダイハツ工業など…ナショナルクライアントが目白押しだが、皆、ジャニーズと多かれ少なかれお付き合いがある。契約更新は厳しいのでは…」(代理店幹部) 今回の熱愛騒動で吉田が失う収入は10億円以上になるともいわれている。 「CM1本が2000万円〜。さらにドラマが100万円〜、バラエティーは60万円〜。仕事がなくなれば当然、もらえませんよ」(前出・芸能プロ関係者) 肉食もほどほどに…。
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その他 2016年05月13日 17時00分
利尿作用がむくみを解消! きゅうりスティックの味噌ピーナッツ添え
きゅうりに含まれるカリウムには高い利尿作用があり、むくみを解消してくれる働きがあります。またカリウムは、摂りすぎた塩分を排泄してくれるため、減塩中にもおすすめの食材です。今回はそんなきゅうりをシンプルにお味噌とピーナッツバターで頂くおつまみレシピをご紹介します。ピーナッツバターのコクがきゅうりの爽やかな風味と相性抜群です!【材料 1人分】きゅうり 1本味噌 小さじ1ピーナッツバター(無糖) 大さじ1オリーブオイル 小さじ1みりん 大さじ1/2水 大さじ1/2(1)きゅうりをスティック状に切る。(2)味噌、ピーナッツバター、オリーブオイル、みりんを混ぜ、ディップを作る。お好みの量をスティックきゅうりにディップしてお召し上がりください。 砂糖入りのピーナッツバターを使用する際は、みりんを水に変えて甘みを調節してください。 レシピ・文・写真:オダーナルみさ
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レジャー 2016年05月13日 15時15分
京王杯SC(GII、東京芝1400メートル、14日)藤川京子のクロスカウンター予想!
東京11R、京王杯SCは◎エイシンスパルタンが持ち前のスピードを活かし重賞初制覇を狙います。 9か月半の長欠後だった前々走の斑鳩Sは、ペースが落ち着いたので道中ハナに立ち、そのまま押し切って快勝。息が入らない厳しい追走になりましたがよく粘り込みました。まだ完調ではなかったけど条件戦では力が違ったようですね。ブランクを感じさせず、何だか休養前よりいい走りっぷりになっているような印象さえ受けました。そして、前走の春雷Sは、初めての1200メートル。行く馬がいたので2番手から追走し、直線で先頭に立つと後続を突き放して1分7秒6の好時計で快勝。初のオープン戦でしたが、あっという間に2馬身もの差を広げ、スプリンター気質を覗かせた一戦でした。時計も速く、先行してスピードを活かした走りでまったく危なげなかったので、もしかしたら一番力を発揮できる距離なのかもしれません。1200メートルでも少し行きたがっていたのでスプリント戦からの1ハロン延長が気になりますけど、芝1400メートルは(4−1−0−2)と結果を出しており、3走前は東京1400メートルを1分20秒0で準オープン勝ち。ダービー卿CT勝ち馬のマジックタイムを2馬身半差で敗っています。休み明けの渋った馬場で、早々と先頭に立ち踏ん張れたようにスピードと底力は計り知れなく、まだまだ奥が深そう。今回は叩き3走目、東京の長い直線も渋太く粘り腰を発揮してくれるはずです。 最終追い切りでは、栗東坂路で一番時計を叩き出したと言うし、状態面に一切の不安はありません。10戦中、掲示板を外したのは後方からの競馬で6着になった1度だけで、馬券に絡まなかったのは2回。相手は強くなりますが今は勢いがあり、先手を取れれば結果はついてきそうです。(9)◎エイシンスパルタン(6)○オメガヴェンデッタ(10)▲サトノアラジン(16)△ダッシングブレイズ(14)△アイライン(2)△ヴェルステルキング(13)△サンライズメジャーワイドボックス (9)(6)(10)(16)※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
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芸能 2016年05月13日 15時00分
hitomiが第3子を妊娠「現在妊娠5カ月目に入りました」
歌手のhitomiが、自身のブログで第3子を妊娠したことを発表した。 hitomiは、自身のブログを「皆さまにご報告」とのタイトルで更新。「私ごとで恐縮なのですが皆さまにご報告です! この度、第三子を授かりました」と発表。「体調も少しづつ落ち着き、今はゆったりと過ごせています。現在妊娠5カ月目に入りました〜。秋には新しい家族が一人増えます」とも綴っている。 最後には、「この小さな命を大切に体調第一に優しい気持ちで過ごしてゆけたらな〜と思っています。このブログを見て下さってる皆さんファンの皆さん、関係者の皆さんあたたかく見守っていただけたらと、思います!」と語っている。
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レジャー 2016年05月13日 15時00分
【世界のナイトスポット】太極拳マスターの怒りのスイッチを押す〜香港プリンスエドワード〜
香港のスーパースターといえばブルース・リー。意外にもジャッキー・チェンは全く人気がない。命がけのスタントよりも本物の強さに惹かれるという所に香港人のカンフー好きは現れている。なぜならカンフーというのは簡単に言えば「喧嘩の極意」であり、拳銃がない時代は裏社会でもかなり実用的な武術であったのだ。 ということで今回は香港の夜を我が身1つで牛耳るカンフーマスターをご紹介する。と言いたいところだが、そんなヒーローみたいな奴が簡単に見つかるわけもなく、私は夜の公園で週1回行われている太極拳の練習会に参加することにした。よく分からないが、まあ似たようなもんだろう。 MTRの太子駅(プリンスエドワード)を降りて、10分ほど歩くと大きな公園が見えてきた。バスケットコートやサッカーゴールが並び、元気そうな若者達が汗を流している。その奥に見えるのは、ベンチに腰掛けて談笑するお年寄りたち。20人くらいはいるだろうか。 「あれか?」 想像と随分違うがたぶんそうだ。今考えれば勝手な妄想だが、バッキバキの猛者たちが木をスネで蹴り倒そうとも、その「気」とかいうやつでモノともしない。そんな光景を思い浮かべていたのでなんだか拍子抜けだ。正直サッカーの方が面白そうである。 「あ、すいません。今日お邪魔させていただく予定の者なんですけど」 「いらっしゃい! よく来たね!」先生らしき人が大声で迎え入れると、それに次いで周りの老人達も握手を求めてくる。 大げさだなあ、そんな感じじゃないんだけど…。一通り自己紹介を終えた後やっと練習が始まった。稽古は至って地味だ。先生の動きにならって順番に型をとっていく。完璧に体に染みついているベテランもいるが、ほとんどはぎこちなく間違えると少し恥ずかしそうにしている。当然「気」なんてものは感じられたもんじゃない。 そしてやけに長い。全部で30分くらいはあっただろうか。途中で飽きてしまい動画や写真を撮り始めると何人かが「No! No!」と叫び手でバッテンマークを作っている。中には首をかしげて苦笑いをするおばあさんもいて、かなり顰蹙を買ってしまったようだ。それにしても何という剣幕。まるでパパラッチにでもなった気分だ。 私の「なんだこれ感」が顔に出てしまっていたのか、最後に先生から「タイチー(太極拳)はスポーツではなく文化なのですよ」と教えを説いて頂いた。國友俊介【プロフィール】國友俊介 (くにとも・しゅんすけ)旅×格闘技、アジアを自転車で旅をしながら各地のジムを渡り歩いている。目標は世界遺産を見ることではなくあくまで強い男になること。日本では異性愛者でありながら新宿2丁目での勤務経験を持つ。他にも国内の様々なディープスポットに潜入している。ブログURL http://onkunion.blog.fc2.com/
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芸能 2016年05月13日 15時00分
工藤静香 『ミュージックステーション』で23年前の幻の名曲「Without Your Love」と「嵐の素顔」を披露
3月9日(水)にベストアルバム「My Heartful Best 〜松井五郎コレクション〜」をリリースしロングセールスを記録している工藤静香が、5月13日(金)放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日 系)に出演が決定した。『ミュージックステーション』のレギュラー放送は2002年5月4日以来14年ぶり出演となる。 今回「スペシャルメドレー」と題して、1993年録音し今回のベストアルバムに初収録した幻の名曲「Without Your Love」をテレビ初披露、そして番組側の希望で過去『ミュージックステーション』でも5回歌唱をしている工藤静香の代表曲「嵐の素顔」の2曲を披露する。工藤静香は「Without Your Love」の初披露に対して「23年間眠っていた曲を初披露できて凄く嬉しいです!」と意気込みを語った。
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