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芸能 2011年08月06日 17時59分
結婚35周年の宮川大助・花子が記念公演開催を発表、大助「走り続けたい」
夫婦漫才コンビの宮川大助(60)と花子(55)が5日、都内で、結婚35周年記念公演「つないだ手と手」の開催発表記者会見を開いた。会見には、宮川大助・花子ファミリーのメンバーから、宮川隼人・長女でもある弟子の宮川さゆみ・宮川たま子・「げんき〜ず」のたつやとけんたろう・小宮寛晶が出席。イベント概要を紹介すると共に、夫婦円満の秘けつを語った。 芸能界随一のおしどり夫婦として知られる大助と花子。大助が一番最初に作った詩「ヒマワリとアリ」には、僕はアリでいいから太陽に向かって咲くヒマワリでいてほしいという思いが込められ、それがプロポーズの言葉になったという。結婚30周年の時に純白のウエディングドレスを着て、この日もヒマワリ柄の服で登場した花子は、しかし、1988年には胃がんが発見された。大助は2007年に脳出血で倒れた。2人の道には大きな苦難があった。 マイクを手にした花子は、会見趣旨説明の後、まず震災について語った。 今年3月11日の午前、文化庁から芸術選奨受賞者が発表され、宮川大助・花子が名を連ねた。午後に震災が発生。岩手県大船渡市にいた関係者から現地の状況を知らせる連絡も入っており、花子は義援金活動らを行いながら、現地に早く行きたいと思っていたという。しかし、自身には足を運ぶ力がなく、被災地でかえって迷惑になるのではとも考えていたことを明かした。 そのような状況にあった3月中に「げんき〜ず」らが大船渡まで走っていったことや、6月に「よしもとナショナル・チーム」が駅伝の部で24チーム中5位に入賞した「第7回いわて銀河100kmチャレンジマラソン」の開催は、「げんき〜ず」らがたまたま現地で看板を見つけて知ったことなどが語られた。 会見では、「つないだ手と手」は、いわて銀河マラソンの応援、支援への感謝を込め、同時に、結婚35周年記念イベントして開催されることが発表された。また、現在の心境を、これからも「走り続けたい」と明かした大助は、夫婦円満の秘けつを、お互いの顔が見えているかをテーマに10数年前から始めたホノルルマラソンという「共通の趣味を持ったこと」をはじめとし、「時代、時代で常に周りに仲間がいた」「けんかをしても仲間がまとめてくれた」などと語った。(竹内みちまろ)【イベント概要】●8月27日(土)「マラソントークイベント〜よしもとナショナル・チーム〜」●8月28日(日)宮川大助・花子結婚35周年記念公演「つないだ手と手」*会場は共に、品川よしもとプリンスシアター
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芸能 2011年08月06日 17時59分
サマータイムという長期休暇中の釈由美子がワンピース読破で復活!?
釈由美子と言えば、難病のギラン・バレー症候群になったことを告白し話題を呼んだが、他にもダイエットによる激ヤセや婚約の破断などここ数年、波乱の芸能生活を送っている。 元々は、不思議ちゃん系タレントであり、不可解な物言いで人気が爆発した。 『パジャマ姿の小さいおじさんが、体操をしていた』 『シャワーを浴びていたら、小さいおじさんに励まされた』 と小さいおじさんの目撃談を披露するなど、どちらかというとバラエティ向きのタレントであった。だが、その後うまい具合に女優に転向し、「B型オンナが結婚する方法」や「7人の女弁護士」などの作品において、強い女や賢い女を演じれるようになった。 しかし、婚約者との婚姻が流れたあたりから失速が目立つようになり、この夏はサマータイムという理由で長期の夏休みに入り、ブログも休止していた。快癒していたはずのギラン・バレー症候群が再び悪化したのではないかと、ファンの間では心配の声があがっていたが、8月5日ついに元気なコメントがブログにアップされた。 なんと長いサマータイムの間、ワンピースを62巻まで読破していたというのだ。食わず嫌いであったワンピースのおかげで、勇気とやる気をもらった釈由美子は見事に復活したのだ。 「事務所の稼ぎ頭というプレッシャーがあったのではないかと言われています。ああ見えて真面目な性格なんですよ。新しい釈由美子が楽しみですね」(芸能ライター) 「業界内部でも評判が良い子です。スタッフ受けもいい子なんで、早くドラマの現場に帰って来て欲しいです」(芸能関係者) これからの釈由美子に注目したい。
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レジャー 2011年08月06日 17時59分
関屋記念(GIII、新潟芝1600メートル、7日)藤川京子のクロスカウンター予想!
新潟11R、関屋記念は◎セイクリッドバレーが、3勝している得意の新潟で重賞二つ目を狙います。 前走のエプソムCは、道中位置取りが悪くなり最後方まで下がってしまったし、直線でも前が壁になるなどしてスムーズに運べませんでした。それでも、最後は伸びて3着確保。もったいない競馬でしたが、力は示した格好でした。 前々走の新潟大賞典で重賞初制覇。夏男で、現在も調子キープ。ノリに乗っているし、昨年2着した相性のいいレース。条件は揃いました。長い直線で、豪快に追い比べを制します。(5)セイクリッドバレー(2)アブソリュート(10)スペシャルハート(8)リザーブカード(12)エアラフォン(9)レインボーペガサス(3)マイネルファルケ馬単 (5)(2) (5)(10) (5)(8)3連単 (5)-(2)(10)(8)(12)(9)(3)-(2)(10)(8)(12)(9)(3)セイクリッドバレー 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2011年08月06日 17時59分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(8/7)関屋記念 他4鞍
☆新潟11R「関屋記念」(芝1600メートル) 満を持して出走する、セイクリッドバレーが昨年(1/2馬身差(2)着)の雪辱を果たす。 関屋記念に向けてのステップは昨年とまったく同じ。違うのは、この1年間に逞しく成長した点で、成績を見れば一目瞭然。 新潟大賞典(昨年(2)着)で悲願の初重賞制覇を達成。続くエプソムC(同(4)着)も再び、メンバー最速の差し脚で(3)着と好走。充実ぶりを如実に示している。 メンバー有数の決め手を最大の武器に、新潟コースは3勝、2着2回と実績は抜群。自分の庭も同然だ。 勝利のお膳立ては整った。何かアクシデントでも起こらない限り、勝つ可能性は高い。 相手は、破竹の3連勝と勢いに乗る新鋭エアラフォン。もう1頭は、ガンダーラ。地味だが着実に地力を増していて要注意。◎5セイクリッドバレー○12エアラフォン▲4ガンダーラ△7スズジュピター、9レインボーペガサス☆新潟10R「岩室温泉特別」(ダ1200メートル) デキの良さが目立つ、マルカバッケンでもう一丁。 前走は勝って当然の降級戦とはいえ、好位3番手から楽々抜け出すと0秒4差突き放す圧勝劇。形の上では昇級戦だが、千万でも0秒2差3着(しかも休み明け)した実績がある。 力は互角以上の評価が与えられる。〈3015〉と、まだ底が割れていないのも魅力。プラスアルファは大きく、狙い目は十分だ。◎(14)マルカバッケン○(9)ゼンノベラーノ▲(11)ウララカ△(3)サトノデートナ、(6)トーホウプリンセス☆函館11R「函館2歳ステークス」(芝1200メートル) 完成度の高い、コスモメガトロンが無傷の2連勝で栄冠を手にする。 とにかく、新馬戦が秀逸。番手マークから抜け出すと、メンバー最速の差し脚を爆発。0秒6差突き放す次元の違う強さを見せつけている。 1分9秒7と勝ちタイムも優秀で、ライバルを圧倒している。◎7コスモメガトロン○9ファインチョイス▲5ニシノカチヅクシ△4パチャママ、11アイムユアーズ☆小倉11R「KBC杯」(ダ1700メートル) 長期休養明け以降、(1)(2)(2)着と完全に軌道に乗った実力馬の、スタッドジェルランをイチ押し。 3歳時は重賞ウィナーのラヴェリータ、ワンダーアキュート相手に勝ち負けしてきた格上の存在。前2戦は重ハンデが響いたが、今回は実力にまぎれのない定量戦。 普通に走ってくれば勝てる、と確信する。◎(5)スタッドジェルラン○(3)スエズ▲(8)メイショウイッキ△(3)ラターシュ、(10)プリンセスペスカ☆小倉10R「西海賞」(芝1800メートル) 重賞、オープンで好戦してきたツルマルワンピース。2階級降級でチャンス到来。 仕上がりの早い牝馬だし、久々(約4か月間休養)でも実力は発揮できる。◎(2)ツルマルワンピース○(7)トシザマキ▲(8)アフォリズム△(6)ルージュバンブー、(10)アグネスサクラ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2011年08月06日 17時59分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(8/7) 函館2歳S・関屋記念
◆函館11R 函館2歳S◎ファインチョイス○コスモメガトロン▲マスイデア△パチャママ△エクスクライム△エクセルシオール デビュー戦で2番手から楽に抜け出し開幕週ながら1分9秒台の時計で快勝したコスモメガトロン。かなり大きなフットワークで走る馬だが、小回りコースも何ら問題なくこなしたようにレースセンスも上々。2度目の競馬で、首の使い方など身のこなし全体がさらに良くなるはずの今回は、前回よりも上手なレースを期待させる。大きくは崩れることはなく勝ち負けの1頭だろう。このメガトロンを負かす可能性があるのは、開催が進んだ先々週の新馬を勝ち上がったファインチョイス。牝馬ながらレースを使ってからもテンションが高すぎるようなことはなく、引き続き体調面は良好。今週の追い切りでも鋭く伸びて併走馬を置き去りにしたように切れ味は非凡。逆転の可能性を感じる。本命ファインに対抗メガトロン。この2頭を中心に馬券を組み立てたい。【馬単】流し(9)軸(1)(4)(7)(8)(12)【3連単】フォーメーション(7)(9)→(7)(9)→(1)(4)(8)(12)◆新潟11R 関屋記念◎エアラフォン○セイクリッドバレー▲スペシャルハート△スズジュピター△マイネルクラリティ 真夏の名物G3・関屋記念にしては12頭立てとやや物足りない頭数となった。少頭数がプラスに作用するのは後ろから来る馬。セイクリッドバレーのように自分でレースを作れず、末脚一辺倒の馬には間違いなくプラス。直線の長い外回りコース、馬群を捌き切れずに脚を余して…100%力を発揮できずに終わった、なんてことはないだろう。中山をパスして新潟に焦点を合わせて調整してきたこと、おあつらえ向きに少頭数に落ち着いたことなどを考えると人気のセイクリッドは連対を確保しそうだ。一方、単勝の魅力は条件を3連勝中のエアラフォン。今週の坂路追いでは、仕掛けられると併せたインバルコを瞬く間に3馬身突き放してみせ、全身バネといった躍動感溢れる動きを披露。G3で相手は強くなるが、連勝中の勢いは衰えておらずここでも好勝負してくれそうな魅力を感じる。この2頭が中心で、以下、スズジュピター、マイネルクラリティあたりが抑え。また、芝路線に転じてから4戦2勝のスペシャルハートも単騎で行けるようなら面白い存在になる。【馬単】流し(12)軸(5)(7)(10)(11)【3連単】フォーメーション(5)(12)→(5)(10)(12)→(5)(7)(10)(11)(12)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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トレンド 2011年08月06日 17時59分
『ONE PIECE』第63巻、人種差別のアナロジーで物語に深み
尾田栄一郎が『週刊少年ジャンプ』に連載中の漫画『ONE PIECE』第63巻が、8月4日に発売された。押しも押される大人気娯楽漫画であるが、人種差別を連想させる設定が盛り込まれ、物語に深みが増している。 この巻は前巻からの魚人島編の続きである。前半は麦わらの一味が引き起こす魚人島での騒動と新魚人海賊団の襲撃を描く。ルフィは、しらほし姫を連れて「海の森」を目指す。後半は回想シーンで魚人島の悲しい歴史が明らかになる。タイガー・フィッシャーとオトヒメ王妃という異なる道を選択した二人の指導者が中心であるが、ジンべエやアーロンの若い頃も描かれる。 『ONE PIECE』は壮大な一続きの物語であるが、スリラーバーク編やマリンフォード編などの複数のエピソードに分かれている。魚人島編の直前のマリンフォード編は世界政府海軍や白ひげ海賊団、王下七武海が一堂に会して大盛り上がりとなった。その直後ということで魚人島編への期待も高かったが、マリンフォード編の続きを期待する向きには肩透かしとなった。新しい海軍元帥は誰かなどのマリンフォード編が生んだ謎の解明は、お預けとなっている。 この展開は空島編と共通する。空島編もグランドライン突入後からの大きな話であるアラバスタ編の直後のエピソードであった。しかし、空島編は空中に浮かぶ空島という隔絶された場所を舞台とした独立性の高い話になった。空中に浮かぶ空島と海底にある魚人島、大地(ヴァース)を求める空島の住民と太陽に憧れる魚人というように空島編と魚人島編は設定が好対照となっている。 そして社会問題へのアナロジーという点でも空島編と魚人島編は共通する。空島編では先祖代々居住していた土地を追い出された先住民シャンディアと神エネルの対立が背景にあった。これはパレスチナ問題を連想させる。そして魚人島編も人間による魚人や人魚への差別が背景にある。登場人物の人魚に「人間が姿形の違う者達を区別したがる気持ちが分からない」と語らせている。これは強烈な人種差別批判である。 『ONE PIECE』は今の日本で娯楽漫画の頂点に立つ存在である。この巻の初版発行部数は390万部で国内最高記録を更新した。娯楽性を維持しながらも、ストーリーが盛り上がった直後に、パレスチナ問題や人種差別のような社会的なテーマを連想させるエピソードが挿入される。やはり『ONE PIECE』は侮れない。(林田力)
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レジャー 2011年08月06日 17時59分
キャバ戦記34 接客で緊張する新人キャバ嬢
8月に入ると、夏休みを利用した学生がキャバクラで働くのが目につくようになった。長期休暇の前後では例年よく見られる光景だ。お店にもよるが、出勤スケジュールを調整しやすく、そこそこ高い時給をもらえるということもあるだろう。 接客アルバイトの経験がなく、いきなりキャバクラに飛び込むタイプもいるが、中には緊張しすぎて隣に座るお客の顔も見れないといった学生キャバ嬢もいる。 今回、席についたジュリ(仮名)はキャバ嬢というよりもむしろギャル系といった趣だが、仕草や会話にぎこちなさが見られ、前出のタイプに当て嵌まった。 「友人と話す時は良いけど、キャバクラの仕事が初めてだから、お客さんと何を話したらいいのかわからない。学校で美容系を勉強してるけど、接客トークできないと将来はヤバいよね?」 ジュリは入店して一週間未満の新人ということもあり、不慣れな様子を隠しきれずにいたのだ。 それをプロ意識の欠如とみなして説教するか、それとも接客に不慣れなキャバ嬢を会話でリードしてあげるかの選択はお客次第。会話が盛り上がるのは当然のことながら後者であることは間違いない。 ジュリが喰いつきやすそうなファッションの話題から接客する際の会話の方法まで、わずかな時間ながら深いところまで話し込んだ。携帯電話は控室に置いてあるとのことで、連絡先のメールアドレスをジュリの名刺の裏に書いてもらって店を出た。 しかし、その連絡先にメールをしてもアドレスに誤りがあり、届くことはなかった。新人だからといって甘くはない。 (月山 皇)
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社会 2011年08月06日 17時59分
社会問題となっていた“クレジットカード現金化業者”が全国初の摘発
リアルライブで1月に取り上げたクレジットカード現金化業者に、ようやく捜査のメスが入った。 警視庁生活経済課は8月5日、クレジットカードで商品を購入させ、手数料を差し引いてキャッシュバックする「カード現金化」と呼ばれる手法で、法定利息を超える高金利で金を貸し付けたとして、東京都板橋区の飲食店経営・橋本幸治容疑者(41)を出資法違反(高金利)容疑で逮捕した。 同課によると、同容疑による現金化業者の摘発は全国初。同容疑者はキャッシュバックしたことは認めているが、容疑は否認しているという。逮捕容疑は昨年3月〜今年1月に、千葉県浦安市の男性会社員(49)ら4人に対し、おもちゃのネックレスやブレスレットをカード払いで販売。いずれも約100円の価値しかなかったが、代金の一部をキャッシュバックしたように装って計約346万円を融資、法定利息を約45万1200円超える計約69万5700円を受け取った疑い。同容疑者は06年7月〜今年3月の間に、全国の約750人に計約4億3000万円を融資し、約8000万円の利益を得たとみられている。 カード現金化は昨年6月に完全施工された改正貸金業法の弊害で、新たに金を借りられなくなった借金難民の駆け込み寺的な商法となっていた。その手法はいくつかあるが、主流となっているのがキャッシュバック付商品販売。二束三文の商品を高い値段をつけてカードで買わせ、キャッシュバックという事実上の融資をするもの。客側はカードの支払日までは一時的にしのげるが、実態は高金利を取られており、支払日に泣きをみることになる。 「不当景品類及び不当表示防止法」(以下、景表法)では、景品は取引総額の10%以下と規定されています。ですが、ほとんどの業者は、この販売方法は景表法の「もれなく型」に該当し、キャッシュバックは景品の例外に該当するため、取引総額の10%以上を提供しても合法と主張していた。 この商法の実態は法律の裏をかいた新手の高利のヤミ金で、警察もなかなか手が出せずにいた。警視庁は今後、同業者の摘発に力を入れる方針だという。(落合一郎)※関連記事最近社会問題になっている“クレジットカード現金化”について(1)http://npn.co.jp/article/detail/32384410/最近社会問題になっている“クレジットカード現金化”について(2)http://npn.co.jp/article/detail/89652444/
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スポーツ 2011年08月06日 17時59分
甲子園大会直前に一時帰京? プロアマ交流戦でスカウトは大忙し
8月3日、夏の甲子園大会の組み合わせ抽選会が行われた。在京のメディア陣は遅くても、この抽選会に合わせて“甲子園入り”する。筆者のように全カードを取材できない一部のフリーはスケジュールと予算の許す限りで、東京と大阪を往復することになるのだが、東京方面に向かう新幹線ホームで“意外な人”に逢ってしまった。在京球団のスカウトマンである。 「甲子園、観なくていいんですか?」 どうも、筆者と同じ午前の新幹線で帰京するらしい。お目当ての球児は地区予選でしっかり観てきたから、甲子園大会を観なくても大丈夫というわけか? そのスカウトははぐらかすだけで大会前の帰京理由は教えてくれなかったが、ある関係者によれば、在阪球団の一部スカウトも、近く東京入りする予定だという。 「プロ・大学交流戦を視察するためですよ」 関係者は「甲子園大会も大切だが…」と前置きしたうえで、こう続ける。 「まず、阪神二軍が慶応大学、東洋大学(6、7日)に試合を行います。東洋大は巨人二軍、千葉ロッテ二軍とも試合を予定しており、関東地区担当のスカウトだけで手が回らないので、他地区担当のスカウトに応援を頼んだのでしょう」 「手が回らない」とは、お目当ての選手がプロで通用するかどうかを見極めるため、スカウト1人ではなく、「複数で判断する」という意味。慶応大にはナンバー1スラッガー・伊藤隼太外野手、東洋大には「即戦力左腕」と称される藤岡貴裕投手がいる。対戦相手は二軍とはいえ、プロを相手にどれだけの力量を発揮できるか…。スカウトにすれば、甲子園大会にも匹敵する“ビッグイベント”なのだろう。 「関東地区担当以外のスカウトは伊藤クン、藤岡クンを見る機会が少ない。自分の担当している地区の注目選手との比較もできるし、別地区担当スカウトの視察はそれなりの意味があるんです」(前出・同) 単独の大学チームとプロの交流戦は、今年3月から実現。規制緩和によるものだが、学生側が長期休暇となる3月か、8月に集中せざるを得ない。今年はその交流戦が行われる初めての年であり、スカウトたちは甲子園視察との掛け持ちに奔走しているのだろう。 一部報道によれば、阪神は鳴尾浜球場を利用し、関西地区の有力大学チームとも試合を行う予定だという。 「今夏の甲子園大会は、圧倒的な力で相手をねじ伏せると思われる投手は少ない。福島県大会で60奪三振をマークした歳内(宏明=聖光学院/6試合登板)クンは面白いと思うよ」 東京行きの新幹線ホームで鉢合わせになった某スカウトは大学生視察を悟られまいとしてか、高校野球の話題を持ち出してきた。 歳内投手も凄いが、兵庫決勝再試合24回を投げ抜いた原樹理投手(東洋大姫路)、智弁和歌山の左腕・青木勇人投手、未完の大器・大谷翔平投手(花巻東=2年生)、関東の豪腕・伊藤拓郎(帝京)などは前評判も高い。野手では松本剛内野手(帝京)、横尾俊健内野手(日大三)を追うスカウトも多いそうだ。 大学単独チームとのプロアマ交流戦の解禁、そして甲子園大会−−。プロ野球スカウトにとって、色々な意味で忙しい夏になりそうである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年08月06日 17時59分
西田隆維のマラソン見聞録 第7話「無駄のない走り方」
今の季節、天気予報を見ていて必ず出てくるのが「熱中症情報」。最近では気温35度を超える日は、「運動を控える」という警報が気象庁から発令されるほど、身近な症例になっている。 ところが、市民ランナーはというと「夏こそ走り込みの季節」とばかり、気温30度を超える炎天下の中でも汗だくになり、激走している。 果たしてそれは正しいのであろうか−−。 熱中症を例えにするならば、確かに猛暑の中、気分を害して倒れるケースはままある。が、夏を越し、ようやく涼しく、凌ぎ易い季節になった時、夏の疲れが出て昏倒。死に至らしめるケースも起こるものだ。 要はこの暑い時期、無理して走ったところで、いつかはその“ツケ”が現れる。それが市民ランナーにとってオンシーズンである秋から冬にかけて現れたら、彼らはどうするのであろうか。間違いなく、「疲労」という認識は無く「調子が悪い」と考え、さらにキツイ練習を課すだろう。結果、故障につながり、今シーズン棒にする…。 ランニング雑誌や(市民ランナーを指導する)ランニングクラブが、根拠のない夏の走り込みを推奨するばかりに、その影響を受けた市民ランナーが勘違いして「無駄な激走」を好んで実践するようになったと感じる。 7〜8月の時期、ランニング雑誌、ランニングクラブの合言葉は「合宿」。実業団選手が6月頃から9月若しくは10月頃まで長期遠征に出る事から、市民ランナーの間でも「夏は合宿」が合言葉になったのかは分からないが、市民ランナーの合宿と実業団のそれとは「天と地ほど異なる」と僕は思う。 市民ランナーの合宿は「クロスカントリーコースを使って3日で60キロ走破」「朝、昼、夜の3部練習で1日50キロ目標」…このようなメニューだと聞く。僕に言わせれば、「単に漠然と走っているだけ。距離を踏む(走る)事で満足しているマスターベーション」。「指導者は本当に長距離の事を勉強しているのか」と疑いたくなる。 実業団選手の合宿は選手個々の種目に応じて練習メニューが異なるモノだ。トラック(5000メートル、1万メートル、障害)がメーンの選手は長い距離は走らず、夏の間に開催されているトラック大会にベースを置く練習。マラソン選手は秋、冬の国際大会に向けて夏は土台作り。(1)刺激走(スピード練習)は重要視せず、長い距離をややゆっくりめで走る練習であったり(2)(距離を踏まず)短い距離を速めで走る練習であったり…と、人によって練習方法が違っている。 僕はというと、夏は全く走れないので大学の時はBかCチームに合流して自分のペースでの調整。社会人時代は、これまでに溜まった疲労を抜き、一度リセットさせる事を主眼に置いて走っていた。 実業団選手ですら、このように様々な調整をおこなっているというのに、市民ランナーはこれまでと同様(つまり365日同じ練習という事)かそれ以上のキツイ練習を実践している。これでは疲労が溜まるばかりだ。お気の毒にも、詰め込む練習しかしていない市民ランナーはごく稀に「疲労」を感じる(大半の人は前述のとおり「調子が悪い」と思っている)人はいるが、それを「抜く」作業は行わない…いや、「疲労の抜き方が分からない」のである。 結果、本来状態が上がってくる秋冬シーズンであっても、今一つ記録が付いてこない、という現象に陥る。これは、蓄積疲労が原因なのだが、残念なことに指導者が原因を理解していない事が多く、ランナーはオーバーワークになり、最悪は潰れてしまう…。 ランニング雑誌やランニングクラブは読者、会員が金銭を払って購読若しくは参加するので、夏の猛暑時であっても「走り」を目玉に持ってくるのであろう。 だが、これはおかしい。夏は市民ランナーにとって休養の時期。「夏をしっかり休んだ人が秋にベストパフォーマンスが出来る」を前面に掲げる雑誌、クラブが“本物の”市民ランナー育成につながるのではなかろうか。 僕の1つ先輩・藤田敦史さんは今年2月に『別府大分毎日マラソン』を2時間12分26秒で完走した後、十分休養し、7月の『札幌国際ハーフマラソン』に挑んだ。記録は1時間5分13秒という平凡なものであったが、敦史さんの大会参加課題は「マラソン後、十分な休養が取れていたかどうかの確認」。マラソンから4カ月も経ったのに、である。 あくまで私見だが、1時間5分台の記録であると、「まだ疲れが抜けきっていなかったな。後、1週間休養してもよかったかも」と思った。当然、敦史さんも省みている筈だ。 人は加齢と共に疲労回復には日数を要す様になる。敦史さんは、その事を把握し、今夏は秋、冬シーズンに向けて最高のパフォーマンスを披露出来る様、調整に余念がないだろう。 「無駄のない走り方」−−ベストパフォーマンスをするには至極当たり前の事だが、多くのランナーと指導者がその当たり前のことに気づいていない。何とも嘆かわしい話である。写真:09年、現役を辞めた直後(横の女性は北川弘美さん 雑誌「エンジョイランニングVOL.1」より)<プロフィール>西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。09年2月、現役を引退、俳優に転向する。
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