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その他 2016年05月15日 15時00分
【幻の兵器】日本軍最初で最後の四発重爆「九二式重爆撃機」
日本陸海軍は第一次世界大戦末期と大戦終結後に国防方針に改訂を加え、用兵綱領(作戦計画の大綱)にも大変更が生じた。そのため、日本海軍はアメリカとの戦争における洋上決戦海域を沖縄から小笠原に移動させ、また日本陸軍は海軍と協同して開戦後すみやかにフィリピンのルソン島を攻略、アメリカ陸海軍の根拠地を奪うこととした。 大正年間に策定された日本陸軍のフィリピン攻略作戦計画においては、アメリカ軍が厳重に防備しているバターン半島やコレヒドール要塞への攻撃が含まれていなかった。しかし1928年にはフィリピンを旅行して情報収集を行った参謀本部作戦課の前田正實大尉(当時、太平洋戦争開戦時は中将)がバターンとコレヒドール要塞の重要性を指摘したため、バターン攻略を真剣に検討することとなった。 作戦計画の再検討と並行して日本陸軍は要塞へ打撃を与えるべく、新型重爆撃機の導入を決意した。同じ1928年の初め、当時陸軍航空本部総務部長だった小磯國昭少将(当時、後の第41代首相)の進言により、陸軍航空本部が台湾よりマニラ付近を攻撃可能な超重爆の研究を発議したのである。そして「超重爆撃機設計試作要領」が提出され、実に80万円もの予算を設けて本格的な研究に着手している。 ただ、新型重爆を導入するといっても当時の日本はまだまだ航空黎明期で、自主開発には大きな困難が予想された。実際1927年に採用したばかりの八七式重爆撃機でさえ爆弾搭載量1トンで、試作要領の爆弾搭載量2トン、航続距離2500キロという性能は全く桁外れの要求だった。そのため、当初から国産化は極めて困難であると判断されており、最終的にはドイツのユンカース社から設計を買い取った上で、細部を日本陸軍の仕様に改めて製作することとなった。この新型重爆撃機が後の九二式重爆撃機で、日本陸軍最初で最後の四発重爆となったのである。 原型は1928年に設計が完成したばかりのG.38で、当時は世界最大級の旅客機だった。また、ユンカース社では極秘裏にK.51という爆撃機型の設計も進めており、三菱重工業が製造権を買い取る際には、この爆撃機型が基本となった。また、旅客機型のG.38と爆撃機型のK.51は並行して設計作業が進められていたようで、しかもユンカース社の方から日本陸軍に売り込みを図った可能性がある。 というのも、買収交渉の窓口となった三菱重工業が製造権を買収した時点では、ドイツでさえG.38初号機が完成していなかったのだ(初飛行は1929年11月)。またユンカース社はG.38の製造資金を捻出するのに苦労しており、ドイツ航空省とルフトハンザ航空の資金提供を得て、ようやく製造開始にこぎ着けたところだった。そればかりか、前述したようにベルサイユ条約の関係からK.51は極秘のプロジェクトであり、スウェーデンのスタッフが作業を担当していた。 これらの要素を考えると、三菱重工業がK.51の製造権を買い取った時期はいささか早すぎ、また話が少々うまく出来すぎているようにと思える。恐らく、極秘裏に爆撃機型の設計を進めてはみたものの、売り込む当ての全くないユンカース社と、同じく極秘に超重爆撃機の調達を図りたい日本陸軍との利害がぴったりと一致し、建前上ではG.38の製造権を民間企業である三菱重工業が買い取るという形で交渉を進めたのではないか。 いずれにしても、最初に述べたように製造権買収交渉は1928年中にまとまり、エンジンの強化と銃座の増設、重量増加にもとづく機体構造の強化などといった設計変更、改修などを加えた上で1931年には試作機が完成した。同年10月26日には試作機が各務原で初飛行し、各種試験の結果、性能は十分で実用に耐えると判定された。その後、翌1932年には二号機が完成し、それから半年以内に三号機も完成したようだ。最終的に、九二式重爆はエンジンの異なる五号機と六号機まで完成している。 そして1933年には戊中隊という特殊任務部隊を編成し、優秀な人材を結集して訓練を開始したが、当然ながら九二式重爆撃機の存在は厳重に秘匿されていた。実際、初号機完成直後に上海で日中の武力衝突事件が発生し、実戦投入の話も出たが、機密保持の観点から見送られている。また1937年に日中両国が戦争状態に至った後も、同様に機密保持の観点から実戦投入を見送ったのである。結局、九二式重爆は実戦にも参加しないまま旧式化してしまい、観兵式においてにぎやかし的に東京上空を編隊飛行したのが最初で最後の晴れ姿であった。 少なくとも出現当初の段階において、九二式重爆は世界の最高水準に達する重爆撃機といえるだろう。性能の詳細は表にまとめてあるが、同時期にソビエトが開発していたTB-3と比較しても、速度以外の点ではほとんど遜色がないのである。また、九二式重爆は日本ではじめて20ミリ機関砲を装備した重爆撃機でもあり、防御火力という点ではTB-3をしのいでいた。 旧日本陸軍の問題点を語る際、戦略爆撃機を装備していなかったこと、あるいは戦略爆撃の思想がなかったことはひんぱんに指摘されるポイントである。しかし、九二式重爆は「フィリピン攻略」という国家戦略にもとづいて開発された重爆撃機であり、開発の経緯と機体性能のいずれにおいても、十分に戦略爆撃機としての要件を満たしていたといえるだろう。少なくとも昭和初期の段階において、日本陸軍は国家戦略にもとづく重爆撃機を開発する意図があり、実際にそのための重爆を保有していたのである。 日本陸軍は、自国のおかれた情況を見据えて戦略を立案し、必要とあらば乏しい予算をやりくりしてでも時代に先駆けて最新鋭の巨大爆撃機を建造するだけの見識と能力を持っていた。単発戦闘機が一機あたり77,000円で調達できた1933年当時、九二式重爆は初期投資だけでも80万円を必要としたのである。折しも軍縮の嵐が吹き荒れているさなかのことで、同じく1931年に量産を開始した八九式中戦車でさえ、その年には12両しか造っていないことを考えると、どれだけ陸軍が九二式重爆に期待していたか伝わるかもしれない。 問題は、日本にその「国家戦略」を遂行するための国力が備わっていなかったという、その一点にある。ソビエトはTB-3だけでも800機を保有していた上、さらに強力かつ巨大なTB-4重爆撃機も実用化していたのだ。しかし、日本陸軍が保有した九二式重爆はわずかに6機で、ソ連の1%にも満たない。日本陸軍にとって本当に問題だったのは、戦略爆撃機を装備しなかったことではなく、装備したくても調達に必要な予算が確保できなかったと言う点にある。つまり、全ては国力の問題、あるいは乏しい国力を無駄に使ってしまったという問題に帰結するのだ。 (隔週日曜日に掲載)■九二式重爆データ 動力:800馬力のユンカース1列型ピストン・エンジン4基 性能:最大速度200km/時;実用上昇限度2,050m;航続距離2,500km 重量:自重14,900kg;総重量25,400kg 寸法:全幅48.0m;全長33.35m;全高7.0m;翼面積294.0平方メートル 武装:7.7mm機銃8挺、20mm機関砲1門、および最大5,000kgの各種爆弾■TB−3データ 動力:715馬力のBMW-4M17F列型ピストン・エンジン4基 性能:最大速度215km/時;実用上昇限度3,800m;航続距離3,225km 重量:自重不明;総重量17,400kg 寸法:全幅39.5m;全長24.5m;全高8.45m;翼面積不明 武装:機銃3〜10挺、および最大2,200kgの各種爆弾■九三式重爆データ 動力:700馬力のハ2-II列型ピストン・エンジン2基 性能:最大速度220km/時;実用上昇限度5,000m;航続距離1,100km 重量:自重4,880kg;総重量8,100kg 寸法:全幅24.8m;全長26.5m;全高4.92m;翼面積90.74平方メートル 武装:7.7mm機銃3挺、および最大1,500kgの各種爆弾
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スポーツ 2016年05月15日 12時00分
「俺の手のひらの上で転がした」内藤哲也“消化試合”をベストバウト級の試合で制す!
「レスリングどんたく2016」5・3福岡国際センターには、5,299人という超満員の観客が詰めかけた。【試合前は五分五分も試合後にはL・I・Jを支持】 内藤哲也が石井智宏を相手に初防衛戦を行ったメインのIWGPヘビー級選手権試合は、30分を超える大熱戦。内藤がオカダ・カズチカを破りIWGPヘビー級王座を初戴冠した4・10両国国技館大会では内藤への支持が圧倒的だったが、この日は両国で「帰れ」コールまで受けた石井への声援も数多く飛んでおり、度重なる介入を繰り返したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(以下L・I・J)に対しては大きなブーイングが浴びせられた。これはL・I・J旋風がまだ地方にまで行き届いていないことを意味している。しかし、戦前は「消化試合」と言い切っていた内藤と「凄惨な消化試合」と言い返した石井の意地がぶつかり合い、石井が滅多に使わないドラゴンスクリューや膝十字固めなどを繰り出して、内藤にとっては泣きどころである膝を効果的に攻め立てたことで、タイトルマッチに相応しい年間ベストバウト級の試合となった。観客はこれを制した内藤に惜しみない拍手を送り、最後はL・I・Jの大合唱。この光景は、以前オカダが棚橋弘至を破り、レインメーカーショックを与えたときと非常に似ている。【内藤辛勝も「すべては俺の手のひらの上だよ」】 「『石井、あと一歩だったんじゃないか』とか『内藤、凄く追い込まれたんじゃないか』とか、みなさん思ってるかもしれないけど、残念ながらそれもすべて、俺の手のひらの上ですよ。だから、俺言ってんじゃん! たとえ、防衛戦の相手がキャプテン・ニュージャパンで、会場が東京ドームだとしても、俺はドームを大爆発させますよ。もうね、挑戦者が誰とか関係ないから。俺がリングで、俺の世界を見せれば、たとえキャプテン・ニュージャパンだとしても、俺は東京ドームを爆発させますから。だから、石井が頑張ったんじゃないよ。あれは石井が頑張っているように見えただけ。あれはすべて、俺の手のひらの上です」 6日に行われたシリーズ明け会見で、内藤は一気にこうまくし立てた。L・I・Jを結成してからの内藤は勝っても負けても“余裕”を崩さない。オカダも終始“余裕”がある選手だが、クセがある分、内藤のほうが不気味さを兼ね備えているように見える。5・3福岡大会をテレビ解説した山崎一夫氏は「もともと持っていた華の部分に、毒が加わった」と内藤を評した。あれだけ凄い試合を見せられて「俺の手のひらの上だよ」と言われてはファンの頭の中は混乱するのではないだろうか。もちろん対戦相手にとってはこれ以上の屈辱はない。 ただ、最近のプロレスは“分かりやすさ”を追求するがあまり、ファンに“考える”力が欠けているのは確か。それはプロレスというジャンルが広がっていくためには決して悪いことではないのだが、プロレスに対して“考える”ことはプロレスを楽しむ上で醍醐味のひとつである。内藤が発するストレートな発言と、今回の謎かけのような発言から内藤旋風を紐解いてみるのも面白いだろう。【次なる挑戦者はオカダに決定も「俺がやりたいのは…」】 「今日の会見、俺が次の挑戦者を指名するための会見じゃなかったんですか? なんで、俺が話し始める前に、もうすでに大阪城のカードを発表しちゃってるわけ? エェ〜…。ホント、俺の、そしてIWGPヘビー級チャンピオンの決定権のなさを、改めて痛感しましたよ。今日、俺は指名できると思ってたからね。次の挑戦者として指名したかった相手は…EVIL! EVILの福岡での後藤戦、見た? 滝に打たれ、コスチュームを変え、そしてCHAOSの一員になった後藤を、福岡で圧倒しましたからね。今、IWGPの挑戦者として、一番ふさわしいのはオカダなんかじゃないよ。EVILだと俺は思いますけどね! なんなら、ファン投票でもやってみますか? 誰に挑戦してほしいか、オカダなのか、EVILなのか、ファン投票をやってみたほうがいいんじゃないですか?」 4・10両国大会の一夜明け会見から、内藤が会社の決定に反した挑戦者を指名すること(前回はキャプテン・ニュージャパンとの30連戦)が恒例化しつつあるが、今回は福岡で挑戦表明をして挑戦が認められたオカダ(6・19大阪城ホール戦が決定)ではなく、同門のEVILが次期挑戦者に相応しいとコメント。SNSなどで会見をライブ配信で見ていたファンの反応は、7割近くがEVIL戦を支持しており、対戦相手が誰であろうとも「今の内藤なら誰とやっても面白くなるから、内藤がやりたい選手とやるべき」という声が大半を占めていると言ってもいい。そして、すぐにリターンマッチが認められたオカダに対して皮肉を込めるかのように「俺が大阪城で負けてもすぐに再戦できるなら軽い気持ちで挑めちゃう」と語り、2014年の1・4東京ドーム大会で自身が屈辱を味わった「ファン投票の開催」を提案した。【ブーイングを浴びせ続けた大阪のファンへの想い】 「非常に楽しみですよ、大阪のお客様の反応が。まぁ、やっぱり心のどこかで大阪のお客様だけには手のひら返しをしてほしくないな、と。あの、かつての大阪のままでいてほしいなって思ってますよ。なので、かつて僕が浴びたブーイングという名の大歓声を、僕は大阪城のメインイベントで期待してますよ」 内藤に対して全国で最もブーイングを浴びせていたのは大阪のファン。かつてブーイングや罵声を浴びせていた大半のファンは現在、手のひらを返したかのように内藤を支持している。内藤は、そんなファンに対して複雑な感情を持っているのではないだろうか。その気持ちが会見でのコメントに繋がったように思える。大阪の過剰なまでの大ブーイングがなければ今の内藤はもちろん、L・I・Jも結成されることはなかったはず。ある意味、L・I・Jにとって大阪は生誕の地なのかもしれない。 6・19大阪城大会には舌戦を繰り広げている木谷高明オーナーも来場するだろう。内藤はオカダだけではなく、ファンや権力とも闘うことになる。(増田晋侍)<新日Times VOL.18>
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アイドル 2016年05月15日 12時00分
早くも待望される「ポスト・BABYMETAL」
イギリスの音楽雑誌『KERRANG!』が主催する音楽アワード「KERRANG! AWARDS2016」。5月3日、各賞の候補が発表されたのだが、そのなかには昨年に引き続き「BABYMETAL」の名前も。しかも今回は、昨年よりもさらに重要な賞でのノミネート。欧米でのBABYMETAL人気は本物のようだ。BABYMETALに続き、世界でひと旗揚げる「日本のアイドル」は出てくるだろうか? 1981年に創刊された老舗ロック専門誌『KERRANG!』。KERRANG! AWARDSは1993年創設と歴史的にはそれほど長くはないが、特にハードロック/ヘヴィメタルジャンルにおいて、イギリスで最も有名な賞のひとつとも言える。昨年6月、日本人アーティストとしてはじめて同賞の受賞者に名を連ねたBABYMETAL。彼女たちが受賞した「THE SPIRIT OF INDEPENDENCE AWARD」は、独立心あふれる音楽活動を見せた者に贈られるもので、「アイドルとメタルの融合」によって新たなエンターテインメントを創造したBABYMETALには、うってつけの賞だった。 ベビメタのような独創性のある活動には、とかく「企画色」ばかりに注目が集まり、「一過性の人気」と見られることも少なくない。事実、ベビメタにも「ただの茶番」「すぐに消える」といった意地の悪い声もあった。 しかし、どうだ。BABYMETALの名は、今年のKERRANG! AWARDSの候補者にもリストアップされた。しかも今回は、昨年よりもさらに重要な「最優秀ライブバンド部門」でのノミネート。消えるどころか、格が上がっている。現在、オフィシャルサイト<kerrang.com>でオンライン投票を受付中だ。日本を含めた世界各国のベビメタファンの後押しがあれば、栄えある賞の受賞も夢ではない。 2014年2月、国外向けにデジタル配信された1stアルバム『BABYMETAL』が、7か国のiTunes Storeロックアルバム・チャートでベスト10入り。全米ビルボード総合チャート「The Billboard200」にも187位でランクインし、日本人アーティストの最年少記録を更新。その年の7月には、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、日本を巡る本格的なワールドツアーをスタート。3月の日本武道館2DAYSでは、平均年齢14.7歳で武道館単独公演の女性最年少記録も更新した。 その後も、イギリスのフェス「Sonisphere Festival UK」でのメインステージ出演、イギリスのメタル誌『METAL HAMMER』のオンライン投票企画「HEAVY METAL WORLD CUP」で優勝、レディー・ガガの北米ツアーにオープニングツアーとして帯同などで、知名度と人気を上げていった。翌年も欧米各国のフェスに出演、METAL HAMMER誌の「METAL HAMMER GOLDEN AWARDS 2015」で「BREAKTHROUGH AWARD」を受賞、イギリスで開催された「Reading and Leeds Festivals」のメインステージに史上最年少出演と、次々に記録や偉業を成し遂げていった。 そして今年、世界同時発売の2ndアルバム『METAL RESISTANCE』が全英総合アルバムチャートで15位を記録し、日本人の最高位を41年ぶりに更新。オーストラリアの総合アルバムチャートでは7位で日本人初のチャートイン、全米チャートでも日本人としては坂本九以来、53年ぶりのトップ40入りを果たした。3度目のワールドツアーの初日として行われた、イギリス・ウェンブリーアリーナ(現・SSEアリーナウェンブリー)での日本人初の単独公演も、約1万2000人を動員する大成功。ちなみに、同会場におけるグッズ販売の売上記録も更新した。 ここまで来れば、ベビメタの世界的な人気を「一過性の企画物」と揶揄する者はいないだろう。これから注目すべきは、「ポストBABYMETAL」だ。ベビメタに続き、世界的な人気を得るジャパニーズアイドルが誕生するかどうか。 日本のアイドルの海外進出といえば、AKB48グループも積極的に行ってきた。2011年にインドネシアのジャカルタで「JKT48」、2012年には上海で「SNH48」が誕生。さらに今年中に、台北で「TPE48」、フィリピンのマニラで「MNL48」、タイのバンコクで「BNK48」が始動する予定だ。BABYMETALが海外活動のメインを欧米に置いているのに対し、48グループでは、現状、東南アジアを主なターゲットにしている。日本独自の「カワイイ」と欧米文化の「ヘヴィメタル」を融合させたベビメタと、秋葉原カルチャーのフォーマットそのまま海外へと輸出する48グループの違いが、そのまま活動エリアの違いとなっている。 海外進出プロジェクトのスタート時、総合プロデューサーの秋元康氏は、「パリ48」「ニューヨーク48」「モスクワ48」といった欧米展開も視野に入れていると語っていたが、その際のコンセプトも東南アジア諸国と同様になるのか、非常に気になるところだ。 老舗ハロー!プロジェクトの各グループでも、欧米やアジア各国でのコンサートやイベント参加を行ってきているがいずれも単発的なもので、ベビメタや48グループのような「本格的な世界進出」とまでは行っていない。 今、アイドルが海を超えた活動に力を入れるのはなぜか? AKB48のブレイクを中心とするアイドルブームを経て、日本のアイドル市場は爆発的に拡大した。しかし、潜在的なユーザーの掘り起こしはすでに完了し、国内での大きな発展は難しいとも見られている。さらなる拡大を目指すなら、世界に目を向けるのは当然の流れかもしれない。 2002年から翌年にかけ、北米ツアーやCDリリースなどの海外進出を果たしたPUFFY。もちろん、2人は「アイドル」ではないが、アメリカで人気アニメとなった『Hi Hi Puffy AmiYumi』も含め、アイドル的な「kawaii」が大きな魅力となったのは間違いない。日本独自の概念「カワイイ」をどのようにアレンジし、どのようなパフォーマンスを見せるか。その辺りが、「ポストBABYMETAL」を誕生させる上での重要なキーになるだろう。【リアルライブ・コラム連載「アイドル超理論」第27回】
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その他 2016年05月15日 12時00分
【コンピューターゲームの20世紀 66】無人島や墓場にまで持って行きたい心のゲーム『アドバンスド大戦略 ドイツ電撃作戦』
近年では『ガールズ&パンツァー』や『艦隊これくしょん』のヒットにより認知度が上がったが、もともと第二次世界大戦の兵器というコンテンツは、一部のマニアに愛好される、かなりニッチなジャンルであった。もしくは筆者のように子供の頃にタミヤ・ハセガワ・アオシマなどのプラモデルを好んで製作していた層が、大人になってからも興味を持ち続けているというパターンもあるだろう。いずれにせよ日本で前大戦に関わりのある分野を愛好するというのはやや肩身が狭い思いをするものなのだが、前述の作品のおかげでそれはかなり和らいでいるように思える。ただ、かつて光栄の『提督の決断』が朝日新聞から批判され、中国国内で問題化されるなどしたように、非常にデリケートなジャンルであることは忘れてはならない。 今回紹介する作品はセガから1991年に発売されたメガドライブ用ソフト『アドバンスド大戦略 ドイツ電撃作戦』。『大戦略』の名が指す通りシステムソフト社開発の同シリーズのシステムを元にしたゲームだが、同時代の本家の作品を遙かに上回る高いゲーム性が実現されている。そのシステム面は後述するとして、本作を開発したのは当時セガに在籍していた南人彰氏で、氏は本作の開発をきっかけにセガを離れ、株式会社チキンヘッド(会社自体は氏がセガ入社前から存在していた)の代表取締役として『アドバンスド大戦略』シリーズの開発に関わっている。 本作のプレイを開始してまず驚くことはそのオープニングで、「この悲劇が繰り返されないことを願って」のメッセージの後に、いきなりヒトラーのアップと演説の音声が挿入され、さらに画面下にはハーケンクロイツの旗がたなびいているのだ。これは本作が第二次大戦中のドイツ軍を主役としているからで、南氏の歴史上存在した事実を改変することは逆に冒涜になる、という考えから入れられたのだが、海外、特にヨーロッパでは発禁ものである。先にも述べたが第二次大戦のゲームは一歩間違えれば様々な批判にさらされかねない。本作がもしも日本軍を主役にし、旭日旗がはためいていたらどうなっていたのだろうかと思う(続編では実際に日本軍が主役のモードも存在するが、特に問題視されることはなかったが)。 閑話休題。本作がなぜこのような微妙な時代と国家を題材としたゲームであるのかと言えば、第二次大戦中はほんの数年でプロペラ機からジェット機へと発展し、戦車を中心とする陸上兵器も恐竜的進化を遂げており、この時代がシステムにマッチしていたこと。また、ゲームシステム的に海戦中心の日本軍は扱いにくく、兵器の種類が豊富で陸上戦中心であるドイツ軍が選ばれたというのが真相である。 システム面に話を移すと、本作の基本は六角形のマス(ヘックス)で覆われたマップを基本としたターン制のシミュレーションゲーム(SLG)である。そのマップ上をプレイヤーが生産したユニットが移動し、敵のユニットと戦っていく。勝利のためには敵を全滅させるか敵国の首都を占領しなければならない。また、ほとんどのマップでは敵勢力が複数存在し、複数の首都を持つ勢力が多いため、1つのマップをクリアするには相応の時間がかかる。特に中盤以降の広大なマップは長期戦必至だ。 そして、本作の目玉であるキャンペーンモードはプレイヤーがドイツ軍の1軍団となり、ポーランド侵攻からドイツの降伏までを戦っていくもの。ゲーム終了まで多数のマップをクリアする必要があり、さらに引き分け(規定ターン数で勝負つかず)・勝利(規定ターン数以内に勝利)・大勝利(規定ターン数より大幅に早く勝利)によってマップの分岐まであるという凝りよう。西部戦線の転機となったバトル・オブ・ブリテンや、極寒の対ソ東部戦線、灼熱のアフリカ戦線などプレイヤーの通る筋書きは一定ではない。ただ、ある特殊なルート以外で共通しているのは、プレイヤーが勝ち続けてもドイツは敗北に向かって進んでいき、最終的にベルリン防衛を経て降伏の道をたどる。本作は負けるために勝ち続けるゲームなのだ。 このキャンペーンモードを彩るのが多種多彩な兵器の数々であり、ティーガーI、パンターといった戦車からメッサーシュミット社・フォッケウルフ社の戦闘機などのドイツ軍はもとより、連合国側のアメリカ・イギリス・ソ連の兵器も多数用意されている。さらに本作では「進化」や「改良」といったシステムでこの多様なユニットを管理している。シナリオが進み特定の年代になると新たな兵器が登場し、それまでの古いユニットは経験値がMAXになっていれば新兵器へと進化できる。また、同系統の兵器へと改良で変えていくことも可能で、ユニット=使い捨てという概念を覆している。長いキャンペーンモードを戦っていく際に、このユニットを育て進化させることが楽しみの1つにもなっているのだ。 本作をプレイした経験のある人が口を揃えて言う「お約束」として、敵CPUの思考時間の長さと、ゲームの難易度の高さがある。これは多少の脚色はあれど事実であり、中盤以降ユニットの数が敵味方共に増えるにつれ思考時間は長くなっていき、CPUのターンが終わるまでに30分以上の時間がかかることも珍しくはなくなる。そのため、敵のターンになったら風呂や飯の時間という過ごし方が生まれ、仕事で忙しいプレイヤーなどは帰宅して自分のターンを終了させCPUのターンと同時に就寝。起きて自分のターンを消化し、CPUのターンと同時に出勤という1日2ターンでゲームを消化していた強者もいたと聞く。実際に筆者も本作のためにAVセレクターを購入し、CPUのターン時はスーファミのゲームで遊ぶという時間の使い方をしていた。当時のハードのCPUでは本作のような複雑なゲームは時間がかかるのは仕方がなかったのだが、同時にCDやDVDといった回転体が使用されていなかったため、ハードの電源を入れっぱなしでも壊れることは少なかったのだ。 難易度の高さも本当の話で、先述のように本作はプレイヤーが勝利しても形勢は不利になっていくゲームのため、後半のマップになるほど難易度は加速度的に上がっていく。さらに本作には索敵・天候といったルールもあり、デフォルトではこれらルールが採用されているため、なおさら難易度が上がっている。特に天候ルールは運次第であり、雨が続くと地面がぬかるみ陸上部隊の動きが制限され航空機は地上への攻撃が出来なくなってしまう。そもそも歴史上ではドイツ軍が敗北した戦いが再現されていることもあり、広大な領土で進撃を阻むソ連軍や物量で圧倒するアメリカ軍といった難敵が、プレイヤーの前に立ちはだかるのである。 これに対抗するために一部のプレイヤーは自分のターンでは天候と索敵をオフにし、CPUにだけ足かせを与えたり、自分に有利な結果になるまでセーブ&ロードを繰り返したりしたのだが、筆者はこれを否定する気は毛頭無い。難しいからといってゲームを投げるよりは、あの手この手でプレイを続行するほうがゲームに対する愛情があると思うのは筆者の間違いだろうか。そもそも本作はオンラインゲームなどと異なり1人で完結するゲームで、どれだけインチキをしても他人に迷惑をかけることはない。マゾプレイをするのも俺つええええーと喜ぶのも個人の勝手。どうせ最後は敗北というエンディングをむかえるのである。 本作がシリーズ化されたと先に述べたが、その頂点と言えるのが『アドバンスド大戦略2001』で、これは本当にマニア以外はついていけないゲームである。索敵・天候に加え昼夜やユニットの向きといった概念が加わっており、パラメーターやルールの細かさに素人は拒否反応を起こすこと間違いない。筆者はこの『2001』に現在3回目の挑戦中であり、それでこの元祖の記事を投稿するに至ったのだ。過去には2004年にIFの西側ルート、2009年にイタリア戦線のデータが残っている。こういった時間がかかるゲームは仕事の都合上どうしても長期中断を余儀なくされ、それをきっかけに挫折してしまうのだが、今回は気を長く持って最後まで続けたいと思っている。読者の方々も陰ながら応援していただければ幸いである。(須藤浩章)DATA発売日…1991年メーカー…セガハード…メガドライブジャンル…シミュレーション(C)SYSTEM SOFT CORP.198820SEIKI (C)SEGA1991
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レジャー 2016年05月14日 18時00分
ヴィクトリアマイル(GI、東京芝1600メートル、15日)藤川京子のクロスカウンター予想!
東京11R、ヴィクトリアマイルは◎ショウナンパンドラがマイルの女王に輝きます。 昨年のジャパンCの覇者。4か月ぶりの前走、大阪杯は、いつもより前目の位置取りで好位追走。スローの流れでしたがしっかりと折り合えていましたね。徐々に進出して自ら動いて行き、最後まで脚を使って3着確保。休み明けとしては上々の走りでしたし、上位2頭は牡馬一線級のメンバーでしたからさすがの底力です。マイル戦は昨年のこのレース8着以来1年ぶりですが、前走で本番を意識したレース運びで、次に繋がる走りができていたのでジョッキーの腕に期待したいですね。東京で再び抜群の切れ味を発揮します。 しかし、スマートレイアーがタイミング良くスタートが出来ると少し厄介です。前残りの可能性もあります。伏兵は、マジックタイムを入れてみました。前が崩れると、末脚が光るかもしれません。 (15)◎ショウナンパンドラ(2)○スマートレイアー(10)▲ミッキークイーン(12)△クイーンズリング(7)△ルージュバック(4)△ウリウリ(6)△マジックタイ ムワイドボックス (15)(2)(10)(12)3連単 (15)-(2)(10)(12)(7)(4)(6)ショウナンパンドラ 1頭軸マルチ動画予想はこちらへ→https://youtu.be/JmHTY1XUsv4※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。
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芸能ネタ 2016年05月14日 18時00分
早くも打ち切り説が浮上する『ユアタイム』市川紗椰の局内評価
ツキというツキ、すべてから見放されてしまった感があるのがモデルの市川紗椰(29)だ。フジテレビが社運をかけた4月改編の目玉の一つだった報道番組『ユアタイム〜あなたの時間〜』の仕事ぶりがすこぶる悪く、早くも打ち切り説が浮上しているという。 「番組視聴率2〜3%台はとにかくひどい。市川自身に対する局内評価もかなり厳しい。お調子者というか時事問題の予習復習を台本に描かれている最低限のことしか勉強してこない。だから、アドリブが利かない。しかも、伝える技術がないため、何を言っているか分からない。毎回、番組の演出陣は生放送を見て頭を抱えている状態ですよ。ギャラはモデル上がりの新人に対し1日20万円以上、週に100万円、年間5000万円以上のギャラを支払っている。もう少し、しっかりやって欲しいというのが本音だ」(テレビ局事情通) そもそも『ユアタイム』といえば、誰もが知るあのいわくつきの番組だ。当初、メーンキャスターに抜擢されていた経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏のキャリアがデタラメだったことから、放送前の降板という前代未聞の事態に。市川は代役として急遽、メーンキャスターに据えられたのだ。 「当初は張り切っていたんですが、行動は空振りしている感じが否めない…」(番組関係者) フジテレビがこの番組に愛想を尽かしたことを証明してしまったのが、4月14日に放送された熊本地震に関する扱いだ。 「本来、報道番組という位置付けだったにもかかわらず、全く違う特別報道番組が放送されたんです。あれはスタッフを始め、市川にとって屈辱だったはず。いわば、フジは、『ユアタイム』に期待していないということです」(制作関係者) 早ければ、年内打ち切り説も浮上。市川のツキが変わるのか、要注目だ。
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レジャー 2016年05月14日 17時25分
ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜(5月15日)ヴィクトリアM(GI)他3鞍
ど〜も! ハッシーです。先週は東京11Rを○→◎で的中し、馬単は1,470円をゲット。今週は女の闘いヴィクトリアマイルがおこなわれます。女心を読み取ってズバッと的中させたいものです。☆東京4R 3歳未勝利戦(芝1600m) ラレッサングル今度こそ。前走は勝負どころでスペースがなく、追い出しが遅れた分勝ち馬に抜け出され2着。前々走にしても4コーナーで進路がなく、追い出しが遅れ2着と、スムーズな競馬が出来なくての結果。今度こそスムーズな競馬で突き抜ける。◎(17)ラレッサングル○(7)ビレッジシャトル▲(8)ダイフク△(9)カムホームラッシー△(13)コスモレティクルム△(1)クラウニングフレア買い目【馬単】5点(17)→(1)(7)(8)(9)(13)【3連複1頭軸流し】10点(17)-(1)(7)(8)(9)(13)【3連単フォーメーション】16点(17)→(7)(8)(9)(13)→(1)(7)(8)(9)(13)☆京都9R パールステークス(芝1800m) リラヴァティは、昨年のエリザベス女王杯で2番手から競馬をし9着。それでも着差は0秒4差の上、格上挑戦だったことや馬場がやや緩くこの馬向きではなかったことを考えると、自己条件に戻れば能力は勝ち負けレベル。前走こそ距離がやや短く敗れたが、今回は守備範囲の1800m戦。マイペースで行けそうなメンバー構成からも頭から勝負する。◎(7)リラヴァティ○(4)レッドオリヴィア▲(9)アスカビレン△(2)アカネイロ△(5)カゼルタ買い目【馬単】5点(7)→(2)(4)(5)(9)(4)→(7)【3連複2頭軸流し】3点(4)(7)-(2)(5)(9)【3連単フォーメーション】12点(7)→(2)(4)(9)→(2)(4)(5)(9)(4)→(7)→(2)(5)(9)☆京都10R 葵ステークス(芝1200m) 前走は距離が1ハロン長かったレッドラウダ。2歳時は1400m戦でも上位争いをしてきたが、成長するにつれてスプリンター色が強くなってきた。1200m戦であれば、3走前のように突き抜けてもおかしくない。◎(8)レッドラウダ○(12)オーヴィレール▲(11)エリシェヴァ△(7)バシレウスライオン△(6)サイモンゼーレ買い目【馬単】8点(8)⇔(6)(7)(11)(12)【3連複1頭軸流し】6点(8)-(6)(7)(11)(12)【3連単フォーメーション】12点(8)→(6)(7)(11)(12)→(6)(7)(11)(12)☆東京11 R ヴィクトリアマイル( G I)(芝1600m) GI馬が7頭も出走する近年稀に見る好メンバーが揃った。中でも昨年の JC 勝ち馬ショウナンパンドラ、2冠馬ミッキークイーンに注目が集まっている。それでも各馬に一長一短があり、すんなり決まるとは思えない。となれば無冠ながら潜在能力は上記2頭に匹敵するルージュバックを本命に推す。メンバーレベルを考えると高確率で勝つと見られていた前走の中山牝馬Sであったが、56kgの斤量を背負った上に直線残り200mあたりで落鉄し、蹄にケガを負ってしまい伸び切れず2着に敗戦。それでも勝ち馬とはクビ差と僅か。条件、不利を考えると負けて強しの内容であった。今回は3戦2勝2着1回と良積を残している左回りに替わり条件は好転。今週からBコースに替わり、9日には芝を刈ったことから前有利の傾向になりそうな馬場状態。オークスの時のように好位から競馬が出来れば、後続馬を押さえきる可能性は高いと見る。相手本線はこちらも伸び盛りのミッキークイーン。ベストは中距離であるが、今回のマイル戦に向けて前走は1400m戦を使われ、追い込みは届かなかったものの次に繋がる走りで2着。道中のポジションがカギを握るだろうが、上位に絡むのは間違いない。▲は本格化したマジックタイム。以下、ショウナンパンドラ、スマートレイアー、ウリウリ、クイーンズリングまで。◎(7)ルージュバック○(10)ミッキークイーン▲(6)マジックタイム△(15)ショウナンパンドラ△(2)スマートレイアー△(4)ウリウリ△(12)クイーンズリング好調教馬(10)(6)(15)買い目【馬単】5点(7)→(2)(6)(10)(15)(10)→(7)【3連複2頭軸流し】5点(7)(10)-(2)(4)(6)(12)(15)【3連単2頭軸マルチ】30点(7)(10)⇔(2)(4)(6)(12)(15)※出走表などのデータは、必ず JRA 公式発表のものと照合して下さい。<プロフィール>ハッシー山梨県出身。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙への入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで選んだ4頭で決まり3連単100万円越えもあり。予想スタイルは馬の適性、過去のレース内容、調教を重視。
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芸能ネタ 2016年05月14日 17時22分
いよいよ“あまちゃん”能年玲奈が帰ってくる
能年玲奈がいよいよ復帰するか。6月末には所属事務所との契約が切れると見られている能年だが、独立後のレールは敷かれつつあるようだ。 先日、能年はブログで小泉今日子との2ショット写真を掲載。NHKの「あまちゃん」で親子で共演した2人にネットも大騒ぎとなった。「この2人は朝ドラ撮影のときも本当の親子のように仲がよかった。小泉さんも何かと能年のことを気にかけていましたし、独立を表明してからの能年は仕事らしい仕事をしていないが、このことにも早い段階から相談を受けていたようです」とは芸能関係者。 いよいよ能年の独立のタイミングも近づいてきたが、「どういう形にせよ、小泉さんのところへ身を寄せることになりそうです。小泉さんは芸能界の重鎮クラスとの人脈もありますが、芸能界で独立というのはなかなか厳しいものがある。すぐにドラマや映画というわけにはいかないでしょうが、舞台の話は来ているようなので、その辺りから再スタートしていくつもりでしょう」と同関係者。 今回の独立劇はいまの事務所との関係悪化が発端だ。それだけに、能年が小泉の下へ走ったからといって、そう簡単に能年の芸能活動を許すわけにもいかないはずだとも。別の芸能プロ関係者は「離れたからといって、自由に活動できたら他の所属タレントにも影響しかねませんから、表面的には落ち着いているように見えても、横槍は入れざるを得ないでしょう。それにいまは小泉さんもかつての事務所を離れて独立している立場。芸能界の重鎮といわれる人とも関係は希薄ではという見方をする人もいます。だから仮に能年さんが小泉さんのところに身を寄せたとしても、いまとあまり変わらないのではとも言われています」。 事務所との契約が切れた後にどういう動きを見せることになるか。
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芸能ネタ 2016年05月14日 17時07分
元モデルのテレ朝新人・桝田沙也香アナ 「ワイド!スクランブル」で躍動中!
テレビ朝日の新人女子アナ・桝田沙也香(23)が、入社早々、朝の情報番組「ワイド!スクランブル」第2部(月〜金曜午後0時30分〜1時45分)で天気担当として奮闘している。 桝田アナは93年4月8日生まれ、福岡県出身。同県立小倉高等学校を経て、慶応義塾大学商学部に入学。1年生のときには、小澤陽子アナ(フジテレビ)がグランプリに輝いた「ミス慶応コンテスト2012」に出場し、ファイナリストまで残った経験がある。 ミスコン出場を契機に、芸能プロに籍を置いてタレント活動を始め、170センチの長身を生かして、女性ファッション誌「Ray」(主婦の友社)で専属読者モデルを務めたり、テレビ番組に出演したこともあるセミプロだ。 通常、各局とも入社後、3か月ほどの研修期間を設けて現場に配属するのが慣例。だが、桝田アナと同期の森川夕貴アナは即、担当番組を持つことになった。この措置はもちろん、局側の期待の表れだ。 女子アナ・ウォッチャーのA氏は「同期で13年度の『ミス富士山』グランプリの森川アナは典型的な美人系。かたや桝田アナはキュートなカワイイ系。タイプが全く違うだけに、その人気は二分されることになりそうです。正直まだ入社したばかりで、原稿読みはたどたどしい面もありますが、それがかえって初々しく、好感がもてます。担当番組が平日昼間だけに、主婦層にいかに好まれるかがステップアップへのカギとなりそうです」と語る。 同期の森川アナはプライム帯の看板報道番組『報道ステーション』の担当とあって、その認知度には早くも差がついた感は否めないが、ここからの巻き返しに期待したい。出世レースを制するのは、どちらになるか注目が集まる。(坂本太郎)
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ミステリー 2016年05月14日 17時00分
正体はアボリジニの精霊か? 森に現れた謎の女性の正体は?
その場所にいないはずの人や、この世ならざるものが写り込んでしまう心霊写真。 一般的に強烈な恨みの念やこの世に対する未練を残して去った人の霊が写り込むとされているが、中には判断に迷うものも存在する。 こちらの写真は1959年にオーストラリアのアリス・スプリングスにて撮影されたと言われている写真である。緑の生い茂った木立の中に、白っぽい女性らしき姿が見て取れる。女性は白いドレスを着ており、手を胸のあたりで祈るように組んでいるようにも、前方に差し出そうとしているようにも見える。 これまでにも心霊写真を何枚か紹介してきたが、今回の写真は昼間に撮影されていることもあってか、確かに不思議な写真であるが、心霊写真にありがちなおどろおどろしい雰囲気や暗く恐ろしい印象を受けないものとなっている。 この写真は当時同地で行われていたアボリジニの祭礼の際に撮影されたものと言われている。この写真に写る女性は白いドレスを身に纏っているようにも見えるため、この地に入植してきた白人女性の霊ではないかとする説がある。しかし一方で別の解釈も存在している。 オーストラリア大陸の中部にあたるアリス・スプリングスはオーストラリアの先住民族であるアボリジニの人々が古来より住んできた地でもある。有名なエアーズ・ロックこと「ウルル」もこの地方に存在し、アボリジニの人々は今でもウルルを聖地としている。 アリス・スプリングスはオーストラリアに白人が入植して後、アボリジニの人々の居留地とされた場所である。彼らの聖地に近いのだが、歴史的な問題や民族間の軋轢を抱え続ける場所でもある。 この写真が歴史的背景のある土地で、アボリジニの祭礼の時に撮影されたという事を踏まえると、この写真に写った女性は祭礼で姿を現した精霊か何かであり、何らかのメッセージを伝えるために出てきたのではないかとする意見も出てきているのだ。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所