-
トレンド 2016年04月11日 12時10分
屋台ポータルサイトと映画『殿、利息でござる!』のコラボポスターが完成!
福岡市移動飲食業組合連合会が運営する屋台ポータルサイト『ザ・屋台 酔ってかんね』と映画『殿、利息でござる!』のコラボポスターが完成した。 同コラボポスターは、破産寸前、絶体絶命の大ピンチに陥った町を心配する阿部サダヲ演じる主人公・十三郎が、殿を相手に一世一代の大勝負に挑み、一発逆転を図ろうと決意する、前代未聞の妙案を“どや顔”で思いついたという意表をついたビジュアル。 今回、主人公・十三郎は『殿、博多の夜は“屋台”でござる!』と“どや顔”。屋台に行きたいけど、どこに何があるのか分からない、世の貯め、人の貯めに倹約生活で資金調達をする十三郎が、今回は夜(世)のため、人のため、屋台を探している方のために、福岡の屋台ポータルサイト『ザ・屋台 酔ってかんね』をPR。おすすめ屋台情報や屋台のマナーなど便利な情報が盛りだくさんとなっている。『ザ・屋台 酔ってかんね』http://yatai.fukuoka.jp/
-
その他 2016年04月11日 12時04分
ソニービルで開催されたウイイレイベントが親子同士の対決で大盛況
10日銀座・ソニービルで開催された「みんなでできる! ファミリーパーク」のイベント最終日に「ウイニングイレブン2016〜最強親子は誰だ!〜」が行われ、スポーツジャーナリストの中西哲生氏が登場した。 同イベントはコナミから発売されているPlayStation 4用ソフト『ウイニングイレブン2016』(ウイイレ)を使った親子VS親子によるトーナメント制マッチで、中西氏は生解説で、場内を盛り上げた。 今回の「みんなでできる! ファミリーパーク」では、「できないことが、できるって、最高だ。」が合言葉となっており、普段出来ない体験をゲームで体験しようというのを狙いとしている。中西氏はウイイレで出来ることについて、上空からの視点で見ることが可能なので、サッカーのゲームの流れやルール・戦略について知るには良いソフトだと解説し、「バーチャルではありますが、まさに試合をしているような感覚をゲームでも楽しめる」と話す。中西氏の話によると、実際に少年サッカークラブではサッカーIQを高めるために、同ゲームをつかう時もあるとか。 さらに、海外ではブラジル代表のネイマール、国内では中村俊輔、遠藤保仁など、サッカーのセンスが高いとされる選手が同ゲームも得意だと話し、「子供がゲーム上手いということは、将来サッカー選手として大成する可能性があるということですよ」コメントした。 優勝チームは少年サッカーに通う子供と元少年サッカー教室のコーチであるお父さんのコンビ「チームりゅうと」だった。クラブはバルセロナを選び、ネイマールを操作するお父さんの中央突破が光った。これには中西氏も「すごくお上手でした」と舌を巻いた。 他にも、「みんなでできる! ファミリーパーク」のイベント会場では4月21日発売予定の『ONE PIECE BURNING BLOOD』の3Dポスターや、『グランツーリスモ6』で実際の車内を再現した試遊エリアなど、同イベントの「できないことが、できるって、最高だ。」の合言葉にふさわしいゲームが揃った。(斎藤雅道)
-
スポーツ 2016年04月11日 12時00分
フィギュア・本田真凛ブレイクの陰でオバチャン化に焦る浅田真央
浅田真央(25)の“ロリコン化”計画が始まった。 3月、ハンガリーで行われた世界ジュニア選手権で日本フィギュア女子の新星が頭角を現した。14歳の本田真凜が、SP、フリー、総合スコアとすべて自己ベストを更新して世界チャンピオンになった。 「帰国した3月22日、羽田空港はプチパニック状態でした。早朝6時にもかかわらず、駆けつけた報道陣は約50人。フィギュアファンのオバチャンも大挙して押し寄せ、すごい盛り上がりようでした。彼女は“持っている”のかもしれませんね」(体協詰め記者) 関係者も「持っている」と期待するのは、今回の世界選手権で本田が追い風を受けたからだ。本田の世代はロシア勢が圧倒的な強さを誇り、表彰台独占のシーズンもあった。しかし、今回はそのロシア勢が相次いで棄権。この異常事態に他国選手にも動揺が走ったが、本田だけは平常心を見失わなかったという。 「本田たちの世代が'18年平昌冬季五輪の主役を務めることになるでしょう」(同) 世代交代については、こんな見方もされている。 「演技に関する評価基準は変わりませんが、本田をバックアップしているスタッフは“年齢相応の女性の姿を出せばいい”との戦略で五輪を目指しています。ロシア勢も同様です」(TV局スポーツ部員) 平昌大会は10代の選手が多い“ロリコン・フィギュア”になりそうだ。となれば、27歳で挑む浅田真央が“オバチャン”として浮いてしまう可能性がある。 「浅田は主要大会への参戦を見送りました。体力温存というか体力不足です。ただ、8月までは国内各地でアイスショーを行う予定で、そこでは大会とは異なるパフォーマンスに挑戦するとの話です」(同) 反響次第では平昌五輪を見据えた来季から、浅田の衣装はヒラヒラ系になるという。強敵以外に“若さ”とも戦う浅田の先には、厳しい戦いが待ち受けている。
-
-
芸能 2016年04月11日 11時55分
小籔千豊「不倫のルールを徹底して!」
10日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」でお笑い芸人の小籔千豊が、不倫について、「ルールを徹底して」と持論を語った。 不倫騒動で話題に矢口真里が出演する日清食品カップヌードルの新CM第一弾「OBAKA's UNIVERSITY」がクレームを受けたことで、放送中止になったことに関して小籔は、「こういうことのルールを決める立場にないので」と前置きしながら、「じゃあ、徹底してよということなんです。この人だけこれだけ言われたりとか、ある方は昔、不倫したけれど、いっぱいテレビ出たりするわけですし、略奪愛でテレビに出てる方も幸せになっている」との不倫後のテレビでの取り扱い方に不平等があると主張した。 さらに、「太宰治とかも、“すごい文学ですね”とか言ってるけれど、あの人の恋愛関係、矢口さんよりむちゃくちゃ。(それだったら)学校の図書館から太宰の本なくすとか。伊藤博文、むちゃくちゃやないか。そういう感じで言えば、“その辺も全部なし”となれば」と持論を展開した。 そんな小籔の主張にダウンタウンの松本人志は、「小籔の言うてることはわかるんです。(ビート)たけしさんはええのか、うちの相方(浜田雅功)はなんで許されてるんだろう。世の中のよくわからないところがあってね」と同調していた。
-
芸能 2016年04月11日 11時45分
『ゴリラオブザイヤー』を受賞していたFUJIWARA・原西
『第4回 FamilyMart collection Presents Ameba Meister FOOD&DRINK FAIR』が、10日に都内で開催され、その表彰式のプレゼンターをお笑いコンビのFUJIWARAが務めた。 受賞者のレシピを紹介して、その内容に感心した2人だが、司会者に妻が木下優樹菜の藤本敏史に、嫁の一番の料理は何かと聞かれると「手の込んだ料理とかではなく、ササッと作れるトマトの冷製パスタとか好きですね。早くできて美味しいんですよ」と話した。原西孝幸は「料理はほぼ嫁に任せていますね。子供たちが興味を持ったお菓子は一緒に食べたりします。作ることはしないで食べるだけです」とそれぞれ語った。 イベント終了後に囲み取材が行われたのだが、2人は集まった報道陣の少なさにビックリ。そこで原西は「囲み取材なのにまったく囲まれていないじゃないですか。このスカスカ感はすごいですね」と直球を投げ込み報道陣を笑わせた。 囲み取材では、授賞式のプレゼンターを務めたことで、2人のこれまでの表彰経験について聞かれるとお笑い関係でも受賞歴が無く、これまで賞とは無縁だったことを告白。藤本は「お笑いで賞が欲しかったですよ。M-1がスタートした時に、既に芸歴が10年越えていたので出れなかったです。芸歴を重ねすぎてダメでしたね」。原西は「今は中途半端な年齢なので、80歳くらいになったらもう一回何かに挑戦したいです。M-1とかでシルバー枠を作って欲しいです」とアピールした。 ここで思い出したかのように藤本が「3・4年前くらいに『イクメンオブザイヤー』を受賞しましたよ」と原西に対して勝ち誇った表情でアピールした。それに対抗した原西は「ボクはゴリラのために貢献した人を表彰する『ゴリラオブザイヤー』を頂きました。ちなみにエントリーされたのは、ボクとガッツ石松さんだけですけどね。ガッツ石松さんに競り合って勝ちましたから」と自慢して報道陣を笑わせた。
-
-
芸能 2016年04月11日 11時32分
吉田羊が年下イケメンをゲット!
女優の吉田羊とジャニーズ事務所の人気グループ「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔のデート現場と“連泊愛”を、発売中の「週刊ポスト」(小学館)が報じている。 吉田はプロフィールでは年齢非公表だが、実年齢が40代前半であるのは周知の事実。中島は現在22歳でその年齢差は約20歳。同誌によると、2人の共演経験はないが、吉田の行きつけのバーのオーナーを介して仲が深まり、酒好きの吉田が中島に飲み方を教えたりしているうちに、最近になって急接近したという。 3月下旬、時間差で吉田の自宅から出て来た2人は、距離を空けて歩いていたが、タクシーには同乗し人気アジア料理店へ。約1時間後に店を出ると、手をつないで吉田の自宅に向かい、中島はそのまま“お泊まり”。その日から、中島は吉田の自宅に7連泊したという。連泊中には、中島が慣れた様子で深夜のコンビニで買い物して帰宅したというから、かなり深い関係のはず。 ところが、この記事を受けた各スポーツ紙に対して、中島の事務所は「交際の事実はございません」、吉田の所属事務所も「交際はしておりません。役者仲間の1人です」とそろって交際を否定したというのだ。 「中島は今年、主演映画『ピンクとグレー』が公開されるなど、目下売り出し中。ジャニーズとしては、交際を認めるわけにはいかなかった。とはいえ、178センチの長身でイケメンの中島は、吉田の“ストライクゾーン”ど真ん中。仕事した相手に対する心遣いが知られている吉田だが、中島が自宅に居つくということは、想像を絶する“おもてなし”で虜にしてしまったのでは」(映画関係者) 今年は出演映画4本の公開を控え、12本のCMに出演するなどノリに乗っている吉田だけに、デート代はすべて吉田が持っているはずだ。
-
アイドル 2016年04月11日 11時20分
高橋みなみ あたらしくいこう宣言式で涙を見せる
8日にAKB48を卒業した高橋みなみが10日、都内で行われた「キリン 氷結」新CM出演記念イベントに出席した。 高橋は会場で詰めかけたファンを前に、「あたらしくいこう宣言」と題して決意表明を行い、「10年間お世話になったAKB48を卒業しました。ちょうど25歳の誕生日でした。10年間を言葉にするのは難しい、考えても考えても出てくる言葉はありがとうの5文字です」とAKB48での思い出を語り、「アイドルになりたくて、総監督になりたくて、AKBに入ったわけではありませんでした。ですが、チームのため、グループのためと思ってやってきたことが結果として自分自身のこれからの人生の糧になりました。始まりの一歩を踏み出すために。あたらしくいこう、まだ見ぬ自分に出会うために。私、高橋みなみは努力は必ず報われると、この先の人生をもって証明します」と力強く演説。感極まって涙を見せる場面もあった。 涙を見せたことについて高橋は、その後の囲み取材で「泣きたくなかった。(台本に)書いてないです」と照れくさそうに笑った。 新CMでは歌手の小林幸子と共演し、小林の巨大衣装を着用する場面もあったとのことで「まさかご本人の衣装をお借りするとは思わなかった。小林幸子さんに『すごく似合うわ。初めて衣装を貸したのよ』といわれました。初の貸し出しが私だったんです」と貴重な体験だったと話す。小林の人柄にも触れ、「すごい優しくて嬉しかった。こぶしも教えていただいた。忘れられない撮影になった」と語った。 さらに、CM出演については「このCMがきて、むちゃくちゃうれしかったです」とコメント。続けて「AKBでは『お酒、好きなんです』って、何か言っちゃダメな気がして…。結構飲みます。家飲みが多いです、今日も氷結がもらえるのではないかと思っています(笑)」と話し、酒好きであることを表明したのだ。 また、会場には同CMの別パターンで、クールな姿を披露しているさかなクンもゲストとして駆けつけ、花束の贈呈などを行った。(雅楽次郎)
-
アイドル 2016年04月11日 11時17分
ベイビーレイズJAPAN、ツアー公演で新曲「閃光Believer」初披露!
全国ツアー「ベイビーレイズJAPAN LIVE TOUR 2016 -ROAD TO EMOTIONAL IDOROCK FES.-」を開催中の5人組グループ「ベイビーレイズJAPAN」が、4月9日(土)広島・HIROSHIMA BACK BEATにて、ワンマン2回公演を行った。 広島公演は約1年ぶり、そして5月25日発売の通算12枚目となるシングル曲「閃光Believer」の衣装が初めて披露されたこともあり、メンバーが登場すると熱狂的に迎え入れられた。 中盤では、林愛夏から「新しいスタートを切る方が多い季節に、みなさんが前に進んで行けますようにという思いをこめて歌います」との紹介から新曲「閃光Believer」をメンバーが歌いだすと、テンポの良い楽曲に観客も自然と体が動きだし、大きな盛り上がりを見せた。 この楽曲は、フジテレビ系列全国ネット「奇跡体験!アンビリバボー」(毎週木曜19:57〜放送)4月クールエンディングテーマとしてON AIR中であり、今年1月に発売された前作「走れ、走れ」に続き、2クール連続となるタイアップに抜擢されている。 今回のツアーはすべてメンバーがセットリストと演出を考えていて、広島公演も1部が傳谷英里香、2部を林が担当。共通テーマとして「出会い」が掲げられ、傳谷は様々な出会いをセットリストで表現し、林は「会場で出会ったみなさんが盛り上がれる楽曲を」と同じテーマでありながら、趣向の違うライブとなった。 昼夜2公演とも、ベイビーレイズJAPANのライブらしい、熱く、楽しい盛り上がりを見せ、観客は満足げな表情で会場を後にした。 まだまだ続くツアーは、今後、新衣装と新曲という武器を得て、ますます熱く、楽しく、盛り上がる公演となっていくに違いない。夏の終わりに開催される「EMOTIONAL IDOROCK FES.」に向けて、勢いを増していくベイビーレイズJAPANが熱く感じられるライブだった。
-
アイドル 2016年04月11日 11時05分
ももクロ、セーラームーンコスプレでFC発足祝う「本当に夢を与えてくれる存在」
人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」の20周年を記念して発足したオフィシャルファンクラブ「Pretty Guardians」のキックオフイベントが10日、都内で行われ、「美少女戦士セーラームーンCrystal」の主題歌を担当したももいろクローバーZが出演。開演前に本アニメで月野うさぎの声を担当した三石琴乃、「セーラースターズ」 でセーラーギャラクシアの声を担当した堀江美都子、「Crystal」で地場衛の声を担当した野島健児とともに取材に応じると、有安杏果は「このファンクラブができると聞いて本当に嬉しかった。ずっと待ちわびていたんです。ファンクラブはすごく特別感があるので、これを機会によりセーラームーンのことを好きになってもらいたい。ももクロもそのお手伝いができれば」と笑顔を見せた。 5人仲良くセーラームーンのコスプレで登場したももクロ。有安は「小さい頃はセーラームーンの再放送をずっと見ていて、七夕に『セーラームーンになりたい』って書くくらい憧れていました。本当に夢を与えてくれる存在でした」とセーラームーン愛を口にすると、「今もう20歳。さすがになれないとはわかっているんですけど、同じ女の子として今でもセーラームーンは可愛いなって。グッズも持っているだけで本当にテンションが上がります。女の子として女子力がアップしたような気分になれるんです。一生愛し続けていく存在になるんだろうなって思っています」としみじみ。 百田夏菜子も「わたしもセーラームーンを再放送で見ていたんですけど、セーラームーンの衣装とか、顔の小ささとか、すべてが女子の憧れでした。たぶん、みんなも同じ気持ちを抱いて見ていたと思います」と感慨深げ。「わたしたちは今こうして皆さんにセーラームーンの側から歌を届けられる立場。みんなに『この曲を聴いたらワクワクしちゃう』とか、『テンション上がる』とか、そんなふうに思っていただけるものを届けていけたらいいなって」と笑顔。リハーサルでは声優陣も交え、出演者全員で「ムーンライト伝説」を歌ったというが、「本当に夢のような時間でした」と嬉しそうに振り返った。 FCの発足に声優陣も嬉しそう。堀江は「アニメの作品のファンクラブができるなんてすごいこと。声優としてテレビシリーズの最後に役をやらせていただいた時は嬉しかった。こうして皆さんと一緒に歌う機会を頂いて光栄に思っています」とコメント。三石も「幅広い年代の方がこの作品を愛してくださった。わたしは幸せ。その気持ちを今日、ファンクラブのみなさんに伝えたい」と意気込み、野島も「僕にとって忘れられない作品。僕も出演者の一人であり、ファンの一人。FCでも何か力になれたらと思っています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
-
-
社会 2016年04月10日 14時00分
人が動く! 人を動かす! 「田中角栄」侠(おとこ)の処世 第14回 『炭管事件』1審、2審の判決文
昭和23年12月15日、東京高検特捜部は「炭管疑獄」で1年生議員ながら法務政務次官に就任していた田中角栄を逮捕、小菅の東京拘置所に収監した。 このときの検察の取り調べに強気一辺倒で反論した田中は、一審の東京地裁での裁判でも、終始、九州の炭鉱業者から受け取った100万円の小切手については一貫してワイロであることを認めなかった。しかし、地裁判決は懲役六カ月(執行猶予二年)、直ちに控訴し、26年6月、東京高裁でようやく無罪を勝ち取ることになる。 辛くも「塀の外」へ飛び降りることに成功した60年以上ほど前になるこのときの一審、二審判決文は筆者の手元にあるが(左上写真)、田中が懸命に逃げ切った形跡がしのばれるのである。 一方、「獄中」に関してこんなエピソードがある。東京拘置所に収監された直後、妻・ハナが面会に訪れた。このとき、さしもの強気の田中もハナの顔を見るや、辺りはばからずポロポロと涙を流したとの証言がある。もう一つ。これはそれから30年近く経つことになるロッキード事件での逮捕で、田中はひと足先にこの事件で逮捕、収監された橋本登美三郎(元運輸相)に実に適切な指示(?)を与えたことだった。 田中の妻・ハナが、慰めのための花束を橋本夫人に贈った。橋本夫人からお礼の電話が入ったとき、ちょうど受話器を取ったのが田中だった。礼を述べる夫人に、田中はこうまくし立てた。「花束だ? 何だそりゃあ。そんなもんはちっとも役に立たん。小菅はね、食いもの、まず食いものなんだ。小菅のことは、わしが一番よく知っている。まあ、わしが後のことはよろしくやるから心配せんようにしなさい!」。その直後、“実利”を知る田中から小菅の橋本のもとに栄養たっぷりの差し入れが届けられた。“小菅通”ならではの田中の指示であった。 さて、話は戻る。小菅に収監されて間がない中、田中の逮捕がキッカケで内閣不信任案が可決、衆議院が解散され総選挙ということになった。あせった田中は、何と獄中からの立候補を表明した。憲政史上、初の“珍事”でもあったのである。 「カイサン タノム」。昭和23年12月23日、選挙区である新潟県南魚沼郡にある田中後援者の自宅に、突然、こんな電報が舞い込んだ。発信者はもとより田中、発信先は「東京・小菅」とあった。同時に、選挙広報にいわく、「炭管問題はヌレギヌである」と謳ったのであった。 ところが、立候補声明はしたものの保釈決定がなかなか下りず、ジリジリした田中は「オレがここを出たら、逮捕状を出した裁判官は必ずクビにしてやるッ」などと息巻くばかりであった。その待ちに待った保釈は翌24年1月13日。選挙戦は、投票日の1月23日までわずか10日を残すだけの終盤戦に入っていた。 保釈された田中は、その足ですぐ上野駅へ向かった。上越線の夜行に飛び乗り、「カイサン タノム」との電報を打った先の後援者がいる南魚沼郡六日町を目指したのである。折から、隆盛を誇った田中土建工業自体も炭管事件の影響、さらに時のインフレの経済状況で資材も手に入らなくなるなど、すっかり“左前”の様相を呈していた。 「カイサン タノム」の電報の“趣旨”は「カネ タノム」ということでもあったのだった。 深い雪の中を歩いてようやく後援者宅に着いた田中は、待ち構えていた他の支持者を前に、すでに持ち前のエネルギッシュぶりを取り戻していた。立ち直りが早いのも田中の“特性”である。用意してくれていたナニガシかの選挙資金を前に、「コレが一番」などと言いながらそそくさとカバンにしまうとこう言った。「大体、アレはヌレギヌ、やましいことはまったくないッ」「小菅ではこんなうまいミソ汁は飲めなかったなァ」などの“語録”を残してまずはひと眠り、その後ただちに六日町から上越線を下り、次の地へ向かうというバイタリティーぶりを示したのであった。 選挙戦の模様を伝える朝日新聞・新潟県版(昭和24年1月18日付)には、次のような記述がある。 「あせり気味の候補者四人が、小千谷から片貝へ向かった。三人は風に雪におびえ中止。勇敢な一人が線路沿いに歩いて行ったら、鉄橋の真ん中で向こうから列車が進行してきた。“南無三”と橋ゲタにぶら下がって急場を助かり、辛くも演説会に間に合った…」。その「勇敢な一人」が田中であったことは、この辺りでは定着した話になっている。 一方、演説会では、田中は「小菅報告」に重点を置き、弁明にこれ努めた。「エー、解散してからの一日は十日ぐれェに長く感じたものであります! 獄にいて感じたことが一つあるッ。それは、同じように収容されているシベリアの未帰還の兵隊さんのことであります。この経験を生かし、私は大いに頑張って帰還運動に努力するつもりであるッ」。 自らの「獄中」を「未帰還兵のシベリア」と置き換えるのだから論理のスリ替えもはなはだしく、田中の苦戦、あせりぶりが知れたのであった。(以下、次号)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材46年余のベテラン政治評論家。24年間に及ぶ田中角栄研究の第一人者。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書、多数。
特集
-

あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
-

TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
-
-

元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
-

岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-

misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分
