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大阪『あべのハルカス』特需ナシでガッカリの地元商店街

 “平成の通天閣”として華々しくオープンした高さ日本一の高層ビル『あべのハルカス』(大阪市阿倍野区)。全面開業から1カ月が経過し、3月末までは当初予想の1日13万人を上回る20万人近い来場者が訪れている。しかし、その波及効果に期待をかけたハルカスのお膝元である天王寺、阿倍野、新世界は、少々肩透かしを食らった状態だという。
 『通天閣観光』の関係者が言う。
 「確かにハルカス開業で、こっちにも人が流れましたけど、正直言って今のところ期待したほどではありません。一割前後のアップなら普段とあまり変わらない。まぁそれならそれで、今まで通りコテコテの大阪のイメージを追求していくことになるでしょう」

 地元では、ハルカス開業の話題性を地域活性化の絶好の機会と捉え、積極的に盛り上げていた。だが、予想に反して“ハルカス一人勝ち”が明らかになるにつれ、トーンは下がり気味。そのため新世界では「ハルカスとのタイアップより、去年の『新世界100年』のムードを延長する方に方向転換した方がいいのでは」(関係者)との声も出始めているという。
 「ターミナルビルという性格上、現時点ではハルカスだけが目的の客が多いようです。ただし、この一人勝ち状態も安泰とは言い切れない。ハルカスを運営する近鉄サイドは、4月1日から展望エリアが予約制ではなく通常営業に入り落ち着けば、周辺に足を伸ばす客も増えるはずだと、相乗効果を期待しているんです」(タウン誌記者)

 ハルカス側の不安材料は何なのか。
 「来場者の多くは、下層階の近鉄本店の買い物客。3月末まではリニューアルオープンと消費増税への駆け込みでにぎわっていましたが、これが連休までもつかどうか。ハルカスフィーバーの割に、阿倍野・天王寺駅の乗降客に変化が見られないのも気になるところです」(経済記者)

 ハルカス効果の評価が出るのは、もう少し先のようだ。

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