「丸の子どもがお受験を控えています。その結果が出ないことには、広島に残るのかどうかも決められないのです」(球界関係者)
来春、小学校に入学する子息を、丸は教育環境の整った有名私立校に進ませたいと思っているようなのだ。私立小学校の入試は早いところで9月に行われる。しかし、一般的には11月がピークで、父である丸が去就を決めるのはその結果を受けてからになりそうだ。
「広島はシーズン中から残留交渉を進めてきました。昇給希望はあるものの、こだわっているのは契約年数のほうです」(ベテラン記者)
お受験と複数年契約の情報は合致する。丸は単身赴任よりも家族揃っての生活を求めているからだ。
仮に都内の有名私立校に子どもが合格したとする。だが、トレードや成績不振で新天地を求めるとなったら、子どもも転校させなければならない。また、広島県内の私立校に進んだとしても、この先、トレード放出されないという保証はない。
「有名私立への進学希望者は、複数校を受験します。丸もそのクチです」(関係者)
都内近郊、広島県下、一部では関西圏も考えたと言われているが、丸は本命校を口外していない。
「丸は子どもの将来をとても心配しています。一般論として、多感な年頃になれば、自身の戦績が子どもの学校生活にも影響しますので」(同)
日本シリーズと前後して、変な噂も広まっていた。丸の家族がすでに都内に転居したというものだ。あるいは、丸がCM出演している中国地方の地方銀行との契約を解除したなど…。後に、これらを完全否定しているが、「都内転居」は巨人移籍説を加速させた。
「過去、巨人にFA移籍してきた選手の大半は引退後の就職も保証されました。解雇通達した村田修一に対しても、来季からコーチで迎え入れています」(同)
広島はレジェンドの黒田博樹と同じく、丸の宣言残留を認めることにした。巨人よりも人情味のある提示ともいえる。
その気持ちは伝わっているが、お受験の結果次第では、都内か近郊への転居に踏み切りそうだ。