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函館スプリントS スピニングノアール鋭伸

 人馬ともに老練なコンビが、北の大地で一発を期している。スピニングノアールは8歳の老齢ながら、テレビ愛知オープン、CBC賞を連続3着。とりわけ、前走は「直線でスムーズに外に出せれば」と影山助手が悔やむ0秒1差の惜敗だった。

 札幌には先週木曜に到着したばかりだが、「輸送も苦にせずカイバはまったく落ちていない。一連のいいデキをキープしていますよ」と言うのだから、まさにベテラン選手の頼もしさを感じさせよう。

 一方、鞍上の中舘騎手も開幕2週で手堅く4勝をマーク。“ローカルの鬼”の異名通り、いぶし銀の手綱さばきを見せている。「過去に何度(7回騎乗)も手綱を取っているし、馬は手の内に入れてくれている。昨年の函館スプリント(鞍上は四位騎手)は6着だったけど、行き場をなくして追い出しが遅れたのがすべて。洋芝が苦手なわけではないから、展開さえ向いてくれれば中舘さんが持ってきてくれそう」(同助手)と陣営が信頼を置くのも納得だ。
 経験豊富な高齢馬が穴を出すのは、夏競馬でよくある話。主役ビービーガルダンの回避で波乱含みの今年は、経験豊富なコンビに託す手は十分ありそうだ。

 【最終追いVTR】ダートコース(稍重)で単走で追い切られた。上がり重点で軽めの調整。直線だけ追われ、5F69秒7、上がり3F38秒5→12秒1。時計は平凡だったが、攻め駆けしないタイプなので及第点か。

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