函館記念と言えば、近年は「最後にもう一花咲かしてやりたい」という陣営やファンの想いが募るレースになりつつある。今年も例外ではなく、引退レースとなった11歳マヤノライジン、最後の現役サンデーサイレンス産駒、9歳アクシオン、同じく9歳で昨年の覇者キングトップガン、G1級が相手でも力強い走りを見せてきたネヴァブションなどが参戦。僕は高齢馬たちのラストチャンスとも言えるこのレースをオヤジ甲子園と密かに呼んでいるが、函館記念を制して新潟記念に臨んだトランスワープは言わば、オヤジ代表。サマー2000シリーズの優勝に、この夏しのぎを削った戦友たちも喜んでいることだろう。
トランスワープの戦績を振り返ると、未勝利脱出に3戦を要し、1年以上戦線離脱などの苦労もあったが、ようやく本格化。7歳にしてはこれまでのレース数も少なく馬体はまだ若いはずだ。今後は天皇賞・秋が目標か。トランスワープは東京2000mの相性も良く、天皇賞から始動する一流馬が多ければ、夏に使っている強みで穴をあける可能性もある。今回のタイトル獲得はあくまで通過点。8歳でG1を制覇したカンパニーの例もある。頑張れ!! オヤジホース期待の星、トランスワープ!
〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。応援宜しくお願いします! Twitterで競馬ネタをつぶやいているのでチェックして頂けたら嬉しいです! アカウントは「@minoru1202」