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気温上昇でゲリラ豪雨続発!?

 先ごろ、環境省が地球温暖化による深刻な影響をまとめた。それによると、今世紀中に日本国内の河川氾濫の確率が最大4.4倍に増え、最高気温が30℃を超える真夏日が沖縄、奄美で年間25日増えるという。

 日本の平均気温は、過去100年間で1.15℃上昇しており、これはすでに世界平均を上回る数値だ。温室効果ガスが今以上のペースで増え続けた場合、今世紀末には最高4.0℃上がるとも予測されている。
 「生態系では、気温上昇で水稲は収量が増えるものの、一等米の比率が北陸で40%減るなど品質が低下する。また、沿岸のサンゴ礁は2030〜'40年代に消滅する可能性もあります。気象では、1時間あたり50ミリ以上のゲリラ豪雨の年間発生回数が全国平均で約4倍に増加。それにともない1級河川の洪水発生確率は当然上昇しますが、一方で北日本と中部山地以外で河川流量が減り、渇水となります。大型の台風が接近する頻度も高まるため、太平洋沿岸を中心に高さ20メートル前後の高波が発生する頻度も増える」(環境省関係者)

 世界的な食料不足が起き、かつTPPで自給率が低下していけば、日本国内はパニックに陥るだろう。ただし、ジャーナリストの大谷昭宏氏は、このような見方をする。
 「化石燃料をこのまま使い続けると温暖化がさらに進み、環境に甚大な影響が出るという今回のデータは、にわかに信じる必要はないと思う。穿った見方をすると、“やはりクリーンエネルギーの原発が必要”ということにもなりかねません。確かに、ヨーロッパや日本に比べ中国やアメリカは温暖化に無神経です。データを公表するのもいいですが、日本はこの2大国に温暖化対策を働きかけるべきなのです」

 100年後より今をどうするかだ。

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