この淫行で、芸能活動自粛に追い込まれた俳優の小出だが、その主演ドラマを紹介する朝日新聞の記事が一部読者に配られてしまった。
6月10日の朝刊と一緒に配達された『be』。1週間のテレビ番組を紹介する欄では、小出が主演するはずった10日スタートのドラマ『神様からひと言〜なにわ お客様相談室物語〜』(NHK)を取り上げ、彼のインタビューを掲載していたのだ。
しかし、発行を前に予期せぬ事態が起きる。2日前の8日、『フライデー』(9日発売)のスクープで小出の淫行が表面化、その後、芸能活動の自粛を発表。NKHも同番組の放映中止を決定したのだ。
2日もあれば、普通の記事なら掲載もされないのだが、『be』のように発行日が決まっている紙面は前もって印刷され、すでに販売所に運ばれている。件の『be』は7日に印刷が終わり、8日には全国の朝日新聞販売所であるASAに輸送されていたのだ。
「朝日新聞東京本社からは“テレビ欄は外して配って”という指示が3回にわたって出されたが、たまらないのは人手不足で悩む現場です。“今さら”“勝手なこと言うな”などの苦情が本社に寄せられ、そのたびに本社からは指示というより、命令に近い“要請”があった」(朝日新聞関係者)
結局、東京、大阪など人手のあるASAはテレビ欄を抜いて配ったが、これまでの情報では名古屋本社管内、北海道で4万部以上がそのまま配達されたという。そのほか、地方紙などと一緒に配っている「合売」と呼ばれる地域では、かなりの部数に上るとみられる。
「しかも、淫行がバレた小出のインタビュー記事についた見出しが『自分のアクを消して』。まるでブラックジョークですよ」(同)
朝日新聞は10日の朝刊に「小出問題」の経緯、テレビ欄不配の理由などを記した「おわび」を折り込んだが、ライバル紙からは「過剰反応。もらい事故なのに」という冷めた声も出ている。
本社の威圧的な態度に、現場は「いったい何様だ!」と怒り心頭。人手不足と、止まらない部数減。大朝日が沈んでいく。