食事はいつも外食か市販の弁当です。どうすればよく眠れるでしようか。アドバイスをお願いします。(28歳・信用金庫勤務)
A:ご質問の方の場合、不眠の要因の一つはストレスにあります。当然ですが、まずはストレスにどう対処するかが重要になってきます。
食事に関しては、甘いものに含まれる砂糖は血糖値を急上昇させますが、上がった血糖を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。
すると、下がった血糖を上げるためにまた甘いものが食べたくなります。また、夜に甘いものを食べると、夜中に血糖値が下がり興奮を引き起こす要因となります。
加えて、外食や弁当が多い食生活ですと、野菜が不足しやすくなってしまい、化学調味料や添加物の問題もあるため腸内環境が悪化しやすくなります。
睡眠に関係する脳内物質にセロトニンがありますが、セロトニンは腸内にも存在し、脳のセロトニンと関係しています。また、脳と腸は密接に関係し合っていると考えられますので、夜間の睡眠のためにも腸内環境を整えることが重要です。
●入浴して体を温める
入眠時には体温が少し下がるといわれています。この体温の落差の信号が脳に行き入眠できるのです。体が冷えていると、この体温の落差をつくりにくいです。ではどうすればよいかというと、しっかり入浴してわざと体を温めておくとよいのです。
最近は、浴槽に浸からずにシャワーだけの方や、浴槽につかるけれども時間は3分程度と短い方も多いようです。これでは体は表面しか温まりません。熱すぎないお湯に20分くらいは浸かるようにしましょう。
お風呂に入ると体温が一時的に上がりますが、その後は平熱まで体温が下がります。その体温の落差があると眠れることができるので、タイミングを逃さず眠りにつくとよいのです。
また、神経を鎮めるためには、整体やカイロプラクティックなどの療法を受けるのもお薦めです。お薦めする理由は、骨の微妙な位置のずれが、神経の昂りや血流に影響していると考えられるからです。
首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や再生医療(臍帯血幹細胞治療)などの高度先進医療を実践。