CLOSE
トップ > 社会 > 茨城・刺殺事件裁判の結末

茨城・刺殺事件裁判の結末

 今年5月、茨城県境町で自宅の寝室で就寝中だった自動車修理工、小野里正志さん(38=当時)が胸を刃物で刺されて殺害された事件で、殺人罪などに問われた同町無職、野村賢志被告(25)。水戸地裁は11月22日、野村被告に懲役16年の判決(求刑・懲役18年)を言い渡した。

 しかし、この事件は、発生当時から不可解な点が取り沙汰されていた。
 「野村被告は、もともと小野里さんの妻に好意を寄せていた。事件当日、午前2時15分頃に小野里さん宅に侵入し、自宅2階の寝室で寝ている小野里さんの胸などを刃物で刺して殺害したのですが、小野里さんの隣には妻も寝ていたんです。また当時、小野里さん宅の玄関が無施錠だった事も注目されていました」(社会部記者)

 初公判で野村被告は、起訴内容を大筋で認めながらも、「小野里さんの妻と意思を通じていた」として、共犯関係であったことを主張。その上で「計画的とはいえず、強い殺意もなかった」ことを強調していたのだった。

 実際に公判で提出された証拠などから、小野里さんの妻との関係についても触れられている。
 「2人は同じバイト先で働いていたのですが、その店長の証言によれば、事件前には野村被告から、『お菓子をもらった』とか『自宅に来た』そして『映画に行った』などと聞いていたようで、付き合っていると思っていたそうです。また小野里さんの妻が野村被告に作ってあげた弁当の写真も提出されたのですが、ハートの形のウインナーが入った弁当で、さながら愛妻弁当のようでしたね」(司法記者)

 しかし、小野里さんの妻は初公判の法廷で「人に罪をなすりつけようとしているなんて、主人がかわいそう」と、か細い声ながらも述べ、共犯関係をきっぱりと否定。
 何とも疑問が残る法廷劇だが、2人の関係は薮の中となりそうだ。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ